魔法少女のなんでも屋

モブ乙

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かっこいいでしょ?

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「すげー!武器だー!」
少年が剣や盾を見て目を輝かせている。
チョビ髭の店主はしばらく寝たふりをし、少年が出ていくのを待っていたが、やがてシビレを切らした。
「金がねぇなら出てけ!」
「ひぃ、ごめんなさい!」
少年が回れ右をして店を出ていくと、誰かの足にぶつかった。
高校生のお姉ちゃん、なんだかいい匂い。
「ダメだよ、変な穴に入ったら。」
「ごめんなさい。」
背の高いお姉ちゃんに叱られ、体が縮む。
「怒って無いよ、ママに会えるまで私と居よう。」
手を繋いでくれた、あったかい。
「ぎゃー!」
空から誰かが落ちて来て、白い建物の屋根を突き破った。
「ありゃ、逃げよう少年。
「へ?」
白い鎧を着た人たちがゾロゾロとやって来た。
「おい、見たことのない服装だな、何者だ?」
「服くらいなんでもいいでしょ?」
手首を掴まれたお姉ちゃんが、鎧の人を睨む。
「そのガキはなんだ?」
睨まれた気がして、体が硬くなる。
「この子は私の弟、もういいでしょ?」
「聖騎士に反抗的な態度をとるとは、最近さまざまな場所で,,穴,,が発見されているんだ、穴の向こうから来たのか?」
「だったら?」
「連行する。」
「ふざけんな!」
鎧の人の脛を蹴る。
「ぐう、貴様!」
鎧の人が剣を抜く。
「ハァ!」
お姉ちゃんが剣を蹴って折ってしまった。
「貴様を異端者と判断する、火炙り刑だ!」
鎧の人の指から火が出た、鳥の形になる。
「うわあ!」
少年は痛みから逃れようと目を閉じた、でも熱くなかった。
「お姉ちゃん?」
お姉ちゃんの前に魔法陣が浮いている。
「かっこいいでしょ?」
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