魔法少女のなんでも屋

モブ乙

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宮司とコン

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「妾が直々に払ってやろう、名誉な事ぞ?」
水煙の一点に飛び込む、カッパの爪が当たった。
「宮司に傷をつけたのが間違いじゃ、血の匂いを撒き散らすとは。
「それから、もう一つ…」
空に飛び出す。
「神は飛べるのじゃ。」
カッパも飛んできた、水を出しているようだ。
「神通力の真似事とは、じゃが、雨はやんだのう。」
「グワァ!」
向かってきたカッパの背後に周り込む。
「遅い。」
尻尾を当てる。」
「神を舐めるな。」
「宮司!」
下に降りると宮司がうずくまっていた。
「コン様…申し訳ございません。」
「無理をするな、人の子に期待などしておらん。」
傷を治してやる。
「かしこみかしこみ、八百万の神々よ、この地を祓い清め給え。」
宮司が塩を撒く。
「ヌシ、主祭神は妾だぞー、もっと崇め奉れ。」
「はは、そうで御座いますな。」
「何がおかしい?」
いえ、貴方はお変わりない、私が幼い頃から何一つ。」
「ふん、数千年生きておる、性格などそう変わらんさ。」
「うええ。」
「何を泣いておる、人間。」
主祭神様は、木の上で寝ておられた。
「供物の酒をこぼした?」
「はい。」
「よい、主祭神の名において、そなたの罪を許そう。」
「良いんですか!?」
「代わりにチョコを供えよ。」
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