ボクっ娘と陰キャお兄ちゃんが魔法少女と一緒に義理の妹のscpを取り返しに行く話

副長

「あー、頭痛え。」
西園寺リュウジは間抜けな声を出した。
「ホントにそれだけ？」
彼女のセナが顔を覗き込んでいる、紫色のイボができていて、頭痛で済む状態には見えない。
「だけだよ、それより早くあいつらと合流しねえと。」
「番長！ご無事ですか？」
前からゴリラ（悪口でなくそれほどの筋肉というの意味で）のような男子が来た。
「うーちゃん、リュウちゃん毒でやられちゃったの！早くがっちゃんに診せないと…
「え！毒！？」
「落ち着け、俺はいいからひまわりを診てやれ。」
「はい！」
「ガク、お嬢診てくれ！」
「はい！お嬢様！大丈夫ですか？」
「ふぇ、がっくん？」
「お嬢様、俺の顔わかりますか？緑色だったりしませんか？」
「大丈夫だよ？」
「聴診器当てますね、ちょっと冷たいすけど、すいません。」
「変な音はしてません、ただ顔色が悪いので、貧血ですね。」
「がっ君お医者さんみたい。」
「恐縮です。」
「これ飲んでください、水と一緒にゆっくり。」
ひまわりに錠剤を飲ませる。」
「おお～さすがドラ○モン！」
「…」
「ちょっとみんな、がっくん恥ずかしがり屋さんなんだから。」
「はい！すいませんお嬢！」
「怒ってないよ、みんなありがとう！」
「よし！てめえら！ミヤちゃんたちを迎えに行くぞ！」
「はい！」
髪を染めたり、タトゥーを入れたりした男たちが列を作り、歩き出す。
まるでヤクザである。
「…あの、番長。」
「ん？なんだガク？」
「体調…大丈夫ですか？」
「どってことねえって言ってんだろ？」
「それは、番長が、その…大丈夫だとは、俺も想うんですが…」
「なんだよ？」
「倦怠感、ありますよね？」
「ちょっとな。」
「今は夜ですから暗いですし、それに…」
「ほっといたら、お嬢が心配するんで、やっぱりちゃんと診せてください。」
「あー、だな。」
「解毒薬です。」
「おう。」
「あの、普通は致死量スッよ…そんなに噛まれたら。」
「まあ、俺頑丈だからな。」
「…ハハ。」
「おい、笑うなよ。」
「ヒイ、すんません！」
「怒ってねえって、俺そんな怖い？」
「…す…せん。
「怒ってねえって。」
「そういや、テツは？」
「副長は…その、素振りして待ってる、と言われました。」
「やろう、俺をなんだと思ってんだ？」
「アニキは死なねえ…と。」
「へっ。」

「ふう、300回！お嬢が帰ってくる前にやっとかねえとな、なんたって,,妹,,が帰ってくるんだ。」