ボクっ娘と陰キャお兄ちゃんが魔法少女と一緒に義理の妹のscpを取り返しに行く話

はじめてのお使い

「いいねえ、良く笑ってるじゃないか。」
骨村は観客の中にいる愛娘を見つめた。
モニターの向こうでは金髪の女の子が踊っている、１０歳程度だろうがまるでプロだ。
「アレだけ動いて笑顔で歌うなんて、社長がいたら学習させろって言いますね、絶対。
「良くみておきなさいイヴ、それが愛だ。」
「嘘はとびきりの愛、結構名言だよね。」
「ハア、ハア、みんなーだーいすき！」
「うおお！」
「ひまちゃん、お疲れ！」
ユイトはひまわりとハイタッチをした、汗だくで息も荒いがいい笑顔だ。
「わああん！」
「うおっと。」
ひまわりが抱きついてきた。
「みんな笑ってくれた、よかった、ほんとによかったあ！」
「そうだね、よかったね。」
「ふええん、ええん！」
「ほら、水飲みなよ、汗かいたでしょ。」
「グス、うん！」
「あとは、笑わないとね！」
「へ？」
「みんなに笑って欲しいなら、ひまちゃんも最後まで笑ってなきゃね！」
「うん！」
ひまわりは歯を見せて笑った。
「ユイトお兄ちゃんも来て！」
「ええ？」
「みんなー、一緒に踊ってくれた勇者様だよー！」
「あはは、ども、勇者です~。」
そのあとはミヤとユイトが歌う、夏に花火をあげるのはこちらも同じなようで大変受けが良かった。
「あー懐かしいなあ、あの映画。
骨村は数年前を懐かしんだ。
「ありがとうございます、ありがとうございまーす、Tシャツ買ってってくださいねー。」
ユイトは精一杯笑って握手に応じた、買ってもらいたいわけではないが、言われた通りTシャツを宣伝する。

黒髪の女の子が握手を求めてきた。
「ありがとう～。」
「とても、いえとっても楽しかったです！」
少女は不思議な感じがした。