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初めてのかき氷。
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「久しぶりね、ツチヤさん。」
「お久しゅうございます、姫様。」
「麗花ちゃん、知り合い?」
「弟の配下よ、モグラの獣人のツチヤさん。」
「我らの領土にご案内いたします。」
階段を降り、地下へ行く。
「ここさー、穴掘ったら普通にバレない?」
梨流華が質問した。
「魔法で隠してあるので、我らの案内がなければいくら掘ろうと領土に踏み入れられることはありません。」
「万が一侵入されても…」
目の前には大量の穴がある。
「正しい穴に入らなければ永遠に辿りつけません。」
「ひっ!虫!?」
「申し訳ありません、地下ゆえ。」
ツチヤは虫を食べた。
女子たちは表情を変えないよう努めた。
街の壁には松明の灯りが灯り、露店が並んでいる。
「お祭りみたい、懐かしいなあ。」
「一緒にかき氷食べたよね。」
「おう!」
「氷ですか?ありますよ。」
とある露店にかき氷が売っていた。
「あ!イチゴ!」
「我らの主食は虫なのですが、冒険者の方向けに販売しております。」
「ここに冒険者が来ているの?」
「近頃地上は治安が悪いでしょう?ですのでお招きしているのです。」
「ごめんなさい、父の軍拡政策のせいで。」
「麗花ちゃん謝ることないよ、絶対謝る事ない。」
「ミヤちゃん…」
「はい、あーん!」
ミヤがスプーンを向けてくる。
しかし少し迷う、人のものをもらって良いのだろうか?
「む~!」
遠慮がちに食べてみる。
「美味しい?」
「ええ。」
「もうお姫様様じゃないんだからさ、やりたいようにやろ!」
「お久しゅうございます、姫様。」
「麗花ちゃん、知り合い?」
「弟の配下よ、モグラの獣人のツチヤさん。」
「我らの領土にご案内いたします。」
階段を降り、地下へ行く。
「ここさー、穴掘ったら普通にバレない?」
梨流華が質問した。
「魔法で隠してあるので、我らの案内がなければいくら掘ろうと領土に踏み入れられることはありません。」
「万が一侵入されても…」
目の前には大量の穴がある。
「正しい穴に入らなければ永遠に辿りつけません。」
「ひっ!虫!?」
「申し訳ありません、地下ゆえ。」
ツチヤは虫を食べた。
女子たちは表情を変えないよう努めた。
街の壁には松明の灯りが灯り、露店が並んでいる。
「お祭りみたい、懐かしいなあ。」
「一緒にかき氷食べたよね。」
「おう!」
「氷ですか?ありますよ。」
とある露店にかき氷が売っていた。
「あ!イチゴ!」
「我らの主食は虫なのですが、冒険者の方向けに販売しております。」
「ここに冒険者が来ているの?」
「近頃地上は治安が悪いでしょう?ですのでお招きしているのです。」
「ごめんなさい、父の軍拡政策のせいで。」
「麗花ちゃん謝ることないよ、絶対謝る事ない。」
「ミヤちゃん…」
「はい、あーん!」
ミヤがスプーンを向けてくる。
しかし少し迷う、人のものをもらって良いのだろうか?
「む~!」
遠慮がちに食べてみる。
「美味しい?」
「ええ。」
「もうお姫様様じゃないんだからさ、やりたいようにやろ!」
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