ボクっ娘と陰キャお兄ちゃんが魔法少女と一緒に義理の妹のscpを取り返しに行く話

応援

「では問題だ、戦場において二番目に相手が嫌なことはなんだと思う？」
「えっと、なんだろ？」
「正解はこちらが損害なしで撤退することだ、というわけで…逃げよう！」
「ええ！？」
魔法陣が現れる。


「街に帰ってきた？」
周りでは多くの人々が立体映像を通して選考会を見ている。
「私が街にタマをおいてきた意味が分かるかな？」
「えーとお、あ！」
「そうだ、私はタマがいるところならどこでも行ける、タマも同じことができるがね。」
「そしてもう一つ私の特技だ。」
,,我が獄炎に焼き尽くされるがいい,,
「ひっ！」
巨大な竜の幻覚が見えた。
「人の頭に映像を送り込む、コレは結構使えるんだよ？例えばあの王様に…」

「ヒイイ！」
「国王様！？」
「どっ奴隷を解放しろ、燃やされる！！」
「しかし…」
「今すぐにだ！死にたいのか！？」
「は！」
「これで奴隷はいなくなるよ、安心しなさい。」
「さて、あとはゆっくり他のみんなを応援しよう。」
ユイトが一番嫌いなこと、それはリレーのアンカーだ、緊張する事はさっさと終わらせたいのに、順番が後になるのが一番嫌いだ、なのに…
転移する順番がミヤの後になってなってしまった。情けないが緊張をほぐすために手でも握ってもらおうと思っていたのに。
「帰りたい、帰りたい、帰りたい。」
「あーらら、アレはかなり緊張してるね。」
ホムラは苦笑いした。
「お兄ー！がんばれー！！」
ミヤが叫んだ、手を胸の前で組んでいる。
すると画面の向こうのユイトが目を開け、前を睨んだ。
前を見ろ！ビビんな！
目の前の男の人も剣を持っている、押し合いになれば確実に負ける、なら！一撃で懐に飛び込む！
「はああ！」ギイン！防がれた。
「君、結構早いんだね、だが私は貴族なんだ、君のような平民に負けるわけにはいかないんだよ。」
「ンダトオ！？」
「降参したまえ、いたずらに民を傷つけたくない。」
「俺だって負けらんねえんだよ！」
「加護も弱まっているじゃないか。」
,,なんて挑発的な目だ、こういう出過ぎたやつにはわからせてやらなければ,, 
「私の魔法の前に絶望しろ！」
「ゔゔおらあ！」
ユイトが貴族の男を吹き飛ばした。
「よし！」
「やったあ！」