ボクっ娘と陰キャお兄ちゃんが魔法少女と一緒に義理の妹のscpを取り返しに行く話

伝説の剣

「西園寺さん知り合いですか？」
「一応自分も舎弟…です」
ガクと呼ばれた人は蚊の鳴くなような声で言った。
「こいつはな、簡単に言うとドラ○モンだ、ドラ○モン。」
「恐縮…す。」
「お前も入れよ。」
「失礼します。」
「あ、黒曜ユイトです。」
「ガク…です。」

「お前らなんか喋れよ。」
「あの、お嬢は…元気ですかね？
「ああ、ひまわりちゃんなら元気ですよ。」
「よかったッス。」
「…」
「…」
「ガクお前何やってたんだよ？」
「あの、回復薬…売ってました。」
気まずくなったので風呂から上がった。
部屋に戻っている途中で、女子組と合流した。
「あっ！がっくん久しぶり！」
「お嬢、走ると危ないですよ。」
「へーきへーき！」
「久しぶり、がっちゃん。」
「姉…さん、おひさし…です。」
その後部屋にて、ガクは完全な無言になった。
「がっくん、大丈夫？」
「すいません。」
「怒ってないよ。」
「ありがとうございます。」
「君、緊張してるなら牛乳でも飲むといい、イタタ。」
牛乳を渡そうとしたホムラが膝を押さえる。
「あの、よかったら…」
「ああ、回復薬かい？ありがとう。」
「あっいえ…」
「さてみんな、次の街に梨流華たちがいる、それからもう一つ、タマから報告なんだが王国がその街で勇者を決めようとしてるらしい。

「勇者？」
「ああそうだ、王国軍の強化のため、伝説の剣を抜ける者を探すらしい。」
「そんなの本当にあるんですか？」
ミヤが問う。
「多分、嘘だ。」
「ええ？」
「選ばれし者が抜ける剣だ、是が非でも王位継承者にぬかせるべきだろう？
その方が民は王家に忠誠を誓ってくれる、だがそうしない、つまりは餌だ。世界中から強い人間を集めるためのね。」
「そこでだ、私たちの誰かがそれを抜く！」