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悪い人の匂い

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「何?ガキどもが?」
「はい、戦闘を確認しました。」
「大人しくカメラに向かって笑っていれば良い物を、消せ、我々が制御できないモノは財団には不要だ。」
「おやつおいしかったです、ありがとうございます!」
「よかったわね、クロちゃん。」
「はい!」
「じゃあ、そろそろいきましょうか、安全な場所までご案内します。」
立ちあがろうとした魔王の服を、クロが掴んだ。
「魔王様、悪い人の匂いがします、怖い。」
「何ですって!?」
ズガガガ!
「銃声!?」
「うう、まおうさまあ」
「大丈夫よ、心配しないで。」
「ケント、私の剣を。」
「へいへい、女王陛下。」

魔王が一人で、外に出ようとする、ミヤが引き留めようとしたが、それより前に男が言った。
「ご心配なく、あいつは強いので。」
「ハア!」
ズガガガ、キィン、キィン。
「銃を剣で弾いてるの!?」
「我が臣下に牙を向いたこと、地の底で悔いるがいい!」
爆発音が聞こえた、財団の飛行機を魔王が落としたのだ。
しかし、大量の足音が響いてくる、起動部隊が地上から迫っているのだ。
「ちょとヤバそうだな、仕事すっかあ。」
男も剣を持って立ち上がる。
「お兄さんも剣持ってるの!?」
「これでもあいつの側近なので。」
男がベランダから上空に飛び出し、下から魔王を狙う銃弾を防ぐ。
「シャアー!!」
クロも飛び出し、壁を走って下に降りる。そして、機動部隊の腕を切り落とした。
「我らが女王の御前だ、道を開けろ。」

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