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悪夢
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「社長、すごいものができましたよ。」
「不気味な顔の画像だな。」
「This man です。」
「接点のない人間の夢に同じ男が出た…という都市伝説だったか?」
「さっすが社長!」
「コレは簡単に言うとそれを再現したものです、この画像をケータイに送ると、この男の悪夢を見る電波を出すようになります、コレで289ちゃんを暴走させましょう。
「やはり、お前は優秀だな。」
「こうして桃太郎はおじいさんとおばあさんと、仲良く幸せに暮らしましたとさ。おしまい、ねんねしようね。」
「ふあ、お姉ちゃんおやすみ。」
「うん、おやすみ。」
クークーと寝息を立てる妹の頬をそっと触ってみる。」
「ふふ、ぷにぷに。」
ミヤはこの時間が大好きだった。うなされる事の多かったこの子の、幸せそうな寝顔を見ていると胸がいっぱいになった。
ピロン。
スマホが鳴った。
「ん、メール?」
スマホの画面を見て凍りついた、不気味な男の顔。
「This man !?」
this manはscp ではない、都市伝説だ、だが財団支給のスマホをハッキングできる者がただイタズラするためにこんな画像を送ってくるとは思えない。
「なにする気!」
「ふええん、怖いよお。」
妹が泣いている、うなされているのか?
「やめてえ、来ないで!いやあ!」
「かっ、は。」
天井から腕が伸びてきてミヤの首を絞める、腕は白衣を着ているようだ。
この子のトラウマ?
息が苦しい、だが、何よりも…
どうしてアンタらはこんな小さい子をいじめて平気なの!? 許さない!絶対!!
大丈夫、お姉ちゃんが守ってあげる、約束だもんね。
「はあ、はあ、病院の廊下?」
289の夢の中だ、奥から何か来る、研究員だろうか?
「このぉ化け物がああ!」
突然走り出し、注射器を向けてくる、心臓を刺された。
「ゔ、はあ、はあ、絶対負けないって、ゔゔ、言ったでしょ!」
「暑いい!!」
研究員を焼く、夢の中で死んでも、現実で死ぬとは限らないが、倒れるわけには行かない。妹が泣いている。
「待ってて、すぐ行くから、ね。」
「ゔゔゔ!」背中に激痛が走る、注射器を当てられたのだ。
「ゔゔ、ああ!」
注射器を引き抜いて、放り投げる。
「こんっなの、ずっと一人ぼっちだったあの子の気持ちに比べたら、痛くも何ともない!」
迫りくる、研究員睨みつける。
「大丈夫、もう怖くないよ、化け物なんて言うやつがいたらボクがやっつけてあげる。」
「はああ!」
病院ごと研究員を焼き尽くす。
「素晴らしいものを見せていただきました、私は感動しています。」
「thisまn!?」
「驚きましたよ、心臓と背中を刺されて歩き続けるなんて、私の夢は特別ですから、痛みはそのままなんですよ?」
「平気だよ、あの子のためなら。」
「そうですか、では、あなたのトラウマをお借りします。」
顔のない子供が首を絞めてきた、小学校時代のクラスメイト、いじめっ子のリーダーだった男子。
「この赤目女!」
他の子供達に手足を抑えられる
「どうです?コレも平気ですか!?」
「もう、何ともないよ。」
「何ですって!?」
「ボクには大切な家族がいるから!!」
炎の羽を生み出し、空へと舞い上がる。
「さよなら、この子の中から出てって。」
「ええ、さようならお嬢さん、またどこかで。」
「次なんかないよ、もう二度と妹には近づけさせない。」
「極大魔法バーニングファイヤー!!」
「はっかえってきた?」
「えへへ、お姉ちゃん大好き。」
あっ笑ってる。
「ボクも大好きだよ、おやすみ。」
「不気味な顔の画像だな。」
「This man です。」
「接点のない人間の夢に同じ男が出た…という都市伝説だったか?」
「さっすが社長!」
「コレは簡単に言うとそれを再現したものです、この画像をケータイに送ると、この男の悪夢を見る電波を出すようになります、コレで289ちゃんを暴走させましょう。
「やはり、お前は優秀だな。」
「こうして桃太郎はおじいさんとおばあさんと、仲良く幸せに暮らしましたとさ。おしまい、ねんねしようね。」
「ふあ、お姉ちゃんおやすみ。」
「うん、おやすみ。」
クークーと寝息を立てる妹の頬をそっと触ってみる。」
「ふふ、ぷにぷに。」
ミヤはこの時間が大好きだった。うなされる事の多かったこの子の、幸せそうな寝顔を見ていると胸がいっぱいになった。
ピロン。
スマホが鳴った。
「ん、メール?」
スマホの画面を見て凍りついた、不気味な男の顔。
「This man !?」
this manはscp ではない、都市伝説だ、だが財団支給のスマホをハッキングできる者がただイタズラするためにこんな画像を送ってくるとは思えない。
「なにする気!」
「ふええん、怖いよお。」
妹が泣いている、うなされているのか?
「やめてえ、来ないで!いやあ!」
「かっ、は。」
天井から腕が伸びてきてミヤの首を絞める、腕は白衣を着ているようだ。
この子のトラウマ?
息が苦しい、だが、何よりも…
どうしてアンタらはこんな小さい子をいじめて平気なの!? 許さない!絶対!!
大丈夫、お姉ちゃんが守ってあげる、約束だもんね。
「はあ、はあ、病院の廊下?」
289の夢の中だ、奥から何か来る、研究員だろうか?
「このぉ化け物がああ!」
突然走り出し、注射器を向けてくる、心臓を刺された。
「ゔ、はあ、はあ、絶対負けないって、ゔゔ、言ったでしょ!」
「暑いい!!」
研究員を焼く、夢の中で死んでも、現実で死ぬとは限らないが、倒れるわけには行かない。妹が泣いている。
「待ってて、すぐ行くから、ね。」
「ゔゔゔ!」背中に激痛が走る、注射器を当てられたのだ。
「ゔゔ、ああ!」
注射器を引き抜いて、放り投げる。
「こんっなの、ずっと一人ぼっちだったあの子の気持ちに比べたら、痛くも何ともない!」
迫りくる、研究員睨みつける。
「大丈夫、もう怖くないよ、化け物なんて言うやつがいたらボクがやっつけてあげる。」
「はああ!」
病院ごと研究員を焼き尽くす。
「素晴らしいものを見せていただきました、私は感動しています。」
「thisまn!?」
「驚きましたよ、心臓と背中を刺されて歩き続けるなんて、私の夢は特別ですから、痛みはそのままなんですよ?」
「平気だよ、あの子のためなら。」
「そうですか、では、あなたのトラウマをお借りします。」
顔のない子供が首を絞めてきた、小学校時代のクラスメイト、いじめっ子のリーダーだった男子。
「この赤目女!」
他の子供達に手足を抑えられる
「どうです?コレも平気ですか!?」
「もう、何ともないよ。」
「何ですって!?」
「ボクには大切な家族がいるから!!」
炎の羽を生み出し、空へと舞い上がる。
「さよなら、この子の中から出てって。」
「ええ、さようならお嬢さん、またどこかで。」
「次なんかないよ、もう二度と妹には近づけさせない。」
「極大魔法バーニングファイヤー!!」
「はっかえってきた?」
「えへへ、お姉ちゃん大好き。」
あっ笑ってる。
「ボクも大好きだよ、おやすみ。」
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