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ボクが守ってあげる

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ああ、やっと会えた、ボクの妹。あったかい。
ずっと抱きしめていたいが、そういうわけにはいかない。
「捕まってる人たちを助けないと、だからもうちょっとだけ待ってて。」
愛しい妹を強く抱きしめ、そっと床に寝かせる。
「下だ」
地下室に瞬間移動する、カビ臭くて暗い研究室、奥に椅子がある。
「ここで、あの子に…」怒りが湧き上がるが、今はやることがある。
手をかざして扉を吹き飛ばし、隣に移動する。
「いた、教皇さん!」直感で理解し、側によって肩を揺する。
「大丈夫ですか!?」
「うう、お告げの通りだ、巫女が来てくださった。」
「へ?」
「あなたのことだ、聖霊の巫女よ。」
「いや、ボクそんなんじゃっ」
「特別なことではない、聖霊の加護を受けた、善き心を持つ少女をそう呼ぶのだ。」
「えへへ」
優しい顔の教皇がおじいちゃんのように見えて、そんな声が出てしまった。
「あ、ゴメンなさい、すぐ外しますね。」
全員の拘束を破壊する。
「いよっこいしょ!」
「ええ!?」
教皇が立ち上がる声を聞いて、ミヤは声を出してしまった。
「教皇っぽくないかい?だがね、私の肩書きにさほど意味はないのだよ、私の地位も民達がいるから成り立つものだ、だから私は自分が偉いとも思っていないし、変に気を使う必要もないと思っておる。」
「しかし、私にも役目がある。」
そういうと教皇は声を張り上げた。
「皆の者、聖霊の巫女が来てくださった、我らは助かるのだ!」
「うう、は!教皇陛下!?…助かったんだ、うう、大聖霊よ。」
目を覚ました人々が手を合わせる、ミヤは妙に気恥ずかしくなった。
全員を連れて社長室に戻ると、少女が起き上がっていた、ミヤを見つけ駆け寄ろうとするがうまく立てないようだ。
弾かれたように走りより、抱きしめる。
「よかった起きてくれて、生きててくれて。」
「わああん、お姉ちゃん、怖かたよお。」
「もう大丈夫、怖いのが来てもボクが守ってあげる。」

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