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待っててね
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「ああ、そんな事だろうと思ったよ、テレビの画面がミヤくんの顔になってるんだ、289の異常性だろう、お姉ちゃんに会いたくてたまらないんだね、アメリカにあるすべてのテレビがそうなってるだろう、SNS でも大騒ぎだ。パソコンに異常性が出て業務が止まってる会社もある。これを隠蔽するのは大変だねえ。」
神学部門からの連絡にブライトは落ち着いてそう返した。
「慌てることはない、むしろ好都合だ。289の状況を把握することができた。」
「ミヤくんの様子は?」
「先ほどからずっと泣いてます、289の精神状態の影響を受けている可能性があります。」
「289に呼びかけることができるか試してみてくれ、財団のパソコンもやられてるんだ、収容に影響が出るのはまずい。」
「はい、黒曜さん、289との意思疎通は可能ですか?」
「はいやってみます。」
ホムラ、お願い!
君がそう望むなら。
ねえ、聞こえる、寒いよね、ぎゅってしてあげるからね。だから、絶対助けるから待ってて、ね?
姿は見えないが、手を広げ抱きしめるような形をつくる、どうかあの子に届きますように。」
あったかいなあ、お姉ちゃんだ。少女は思った、せんせーたちも困ってる?お姉ちゃんと約束したもん、守らないと、せんせーが困ることはしちゃダメ。
「パソコン復旧しました!」
電話口に声が聞こえた。
「おい、骨村!会社のパソコンはいつ治るんだ!」
「ですから社長、彼女の状態が安定するまではなんとも…」
「ええい、手首を切れ!能力は弱まってるんだろう!?」
「無茶です、そんな苦痛を与えればどうなるか!」
「なら麻酔を打て!」
「悪夢を見せてる状態なんですから、すでに寝てるんですよ!」
「うるさい、命令だ!!」
「分かりましたよ、責任は取れませんからね!?」
骨村は震えながら注射を打とうとした。
「注射いやあ!」
「ひい、喋ったあ!」
「早くやれ!」
「あ~もう、泣くなあクソがきい!」
「ボクの妹を泣かすなあ、クソやろう!」
「あっづいい」
ミヤがそう叫んだ瞬間、骨村は注射器を落とした。
「ひいいい、バケモノォ!」
「お姉ちゃん、助けてえ!」
「骨村、何が起きてる!」
「怖いのやだああ!!」
289の叫びと共に会社のパソコンが砕けた。
「ああ、新商品が…あああ、クソ、クソがああ!!」
神学部門からの連絡にブライトは落ち着いてそう返した。
「慌てることはない、むしろ好都合だ。289の状況を把握することができた。」
「ミヤくんの様子は?」
「先ほどからずっと泣いてます、289の精神状態の影響を受けている可能性があります。」
「289に呼びかけることができるか試してみてくれ、財団のパソコンもやられてるんだ、収容に影響が出るのはまずい。」
「はい、黒曜さん、289との意思疎通は可能ですか?」
「はいやってみます。」
ホムラ、お願い!
君がそう望むなら。
ねえ、聞こえる、寒いよね、ぎゅってしてあげるからね。だから、絶対助けるから待ってて、ね?
姿は見えないが、手を広げ抱きしめるような形をつくる、どうかあの子に届きますように。」
あったかいなあ、お姉ちゃんだ。少女は思った、せんせーたちも困ってる?お姉ちゃんと約束したもん、守らないと、せんせーが困ることはしちゃダメ。
「パソコン復旧しました!」
電話口に声が聞こえた。
「おい、骨村!会社のパソコンはいつ治るんだ!」
「ですから社長、彼女の状態が安定するまではなんとも…」
「ええい、手首を切れ!能力は弱まってるんだろう!?」
「無茶です、そんな苦痛を与えればどうなるか!」
「なら麻酔を打て!」
「悪夢を見せてる状態なんですから、すでに寝てるんですよ!」
「うるさい、命令だ!!」
「分かりましたよ、責任は取れませんからね!?」
骨村は震えながら注射を打とうとした。
「注射いやあ!」
「ひい、喋ったあ!」
「早くやれ!」
「あ~もう、泣くなあクソがきい!」
「ボクの妹を泣かすなあ、クソやろう!」
「あっづいい」
ミヤがそう叫んだ瞬間、骨村は注射器を落とした。
「ひいいい、バケモノォ!」
「お姉ちゃん、助けてえ!」
「骨村、何が起きてる!」
「怖いのやだああ!!」
289の叫びと共に会社のパソコンが砕けた。
「ああ、新商品が…あああ、クソ、クソがああ!!」
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