ボクっ娘と陰キャお兄ちゃんが魔法少女と一緒に義理の妹のscpを取り返しに行く話

異変

「いいね、いいねーもっとください、もっと怖いのを！！」
白衣の男が興奮した様子で拘束された少女に話かける、少女は汗だくになり、「怖い、やめて、来ないで。」と繰り返している。
「よし、こんなもんですね、カタツムリに餌やらないと。」
作業を終えた男は水槽にいるカタツムリに餌をやる。　
「やっぱり生物はオモシロイ、その中でも人間は特に。」
男は少女の側に寄り、頭を触る。
「ねえ、君はなぜそんなに特別なんですか？望んだ事を実現できるなんて。頭の中をお兄さんに見せてくれませんか？」
「まあ、そんなことしたら社長に怒られちゃいますけどね、ふふ、君がきてくれてお兄さんは嬉しいです。
本当に興味深い。」
強い頭痛と悪寒、そして恐怖と怒り、さまざまなものに襲われ、倒れ込んでしまう。
「黒曜さん！？大丈夫ですか！？」
「研究員が駆け寄ってくる。
「あ、ごめんなさっつ、うう！」
「無理に動かないでください、医療職員を呼びますので。」
電話をかけようとする研究員をの服をミヤは掴んだ。
「待ってあの子が泣いてる！」
「289ですか！？誰かブライト博士に連絡してください！」
「黒曜さん、289の状態についてわかることはありますか？」
「暗い所で、すごく怖がってる、ご飯も食べてない。」
「289は一人ですか？」
「よく見えないけど、すごく悪い人がいる、男の人？」
「やめて、その子に触らないで！」
「何をしているかわかりますか？」
「あの子の髪を触ってる、凄く嫌な感じ。」
「何か見せられてる、怖い、苦しい。あの子が凄く苦しんでる。お姉ちゃんに会いたいって助けてって…ボクの事を呼んでる。」
研究員は焦った、ミヤがいない状態で、289にそれほどのストレスがかかっているとは、危険だ。危険すぎる。
289は辛かった、お姉ちゃんに会いたい、ねえ、お姉ちゃん。
あらら、出力されるイメージがお姉ちゃんだけになっちゃいましたね、こりゃ今日はもう厳しいかな。
「社長に電話しないと…もしもし私です、あのー被験体なんですが、ちょっともう出尽くしちゃつた感じですね、お姉ちゃんで頭がいっぱいです。もうすぐβ版が完成しますし、この子から取れるものはもう無いかと、ええ！？社長のパソコンが！？はい、失すぐに対応します、はーいすいません。」
「ちょっと！流石にシスコンが過ぎますよ！社長のパソコンまでダメにして！」
男は泣いている少女を怒鳴りつけた