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質問責め
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「諸君、おめでとう君たちの雇用が決まったよ!」
「い~よっしゃあ~!!」
ブライトの言葉を聞いた一同は飛び上がって喜んだ、評議会から連絡があるまでサイト001の一室から出る事を許されず監禁状態だった上、雇用されなかった場合、終了処分を受けると告げられ、気が気でなかった。
「早速だが、最初の仕事だ、インタビューを受けて貰う。」
「インタビューですか?」
ミヤがブライトに質問した。
「ああ、君たちのいた異世界について質問に答えてもらう。」
警察署の取り調べ室のような部屋に通され、椅子に座るよう言われる。机の向かい側にはブライトが座っている。
「では、名前を。」
「はい、黒曜ミヤです。」
「よろしい、では質問をさせて貰う。まずその世界の人々はどのような共同体に属していたんだ?」
「はい、教皇という人が収める、えっと…絶対王政?の国だと思います。」
「ふむ、教皇ということは…」
「では、そちらの学校では大聖霊による世界創造を歴史として習うんだね?」
「医療は主に薬草による症状緩和、補助的に魔法が使われていたんだね?
「皇都以外では大規模な農業は行われていない、では流通網もなし…ということでいいかな?」
「亜人種との国交はなし、と。」
「加護の対象となる善人には基準があるのかな?…なるほど、それでは…」
「みんな、お疲れ様、これで終わりだ。」
「あ~キンチョーしたー」
梨流華が伸びをした、祖父が異世界人ということもあり、三時間以上質問されたのだ。
「すまないが、30分休憩したら神学部門に行って貰う、君達と共生している神格実体、つまりは聖霊に関する検査と、こちらの世界の魔術コミュニティや、サーキックとの儀式手順の類似点の有無ついての聞き取り調査が…」
「だからあ、生贄なんてやらないってば!!」
「リルちゃん落ち着いて~」
研究員に梨流華が噛み付いているのを、実弥がなだめている。
「このような図形を見たことはありますか?」
「いえ、ありません。」
「それでは次に、死者についてはとのような価値観がありましたか?」
「遺体を傷つけることは重い罪とされていたそうです。」
「死者を甦らせる、あるいは憑依させるといった儀式は?」
「大聖霊の御意志に反すると、でも声を聞くことは!」
「何かしらの儀式的行為を必要とするのでしょうか?」
「亡くなられた方の遺品を…」
「ほら、菫ちゃんあんなに真面目に答えてるんだから!」
「フーフー💢」
「いくつか神話をお見せするので、類似点をお答えください。」
「なんか…すげえな。」
自分の妹と同年代の少女たちを白衣をきた大人が質問責めにする様子見たユイトは、そんなことを言った。
「それではみなさん、移動してください。みなさんと共生状態にある、神格実態にどの程度のことができるか、検査を行います。」
一人の職員がそう言ったので、ユイトは慌てて周囲を見渡した。
ミヤを見つけ、すいません、ごめんなさい。と言いながら人混みを掻き分け、近くに行く。
「おい、頑張ってこいよ!」
不安そうにしている妹の背中を叩く、泣きそうになっているので頭をわしゃわしゃと撫でながら笑いかける。
「大丈夫!離れててもにいちゃんがついてる、眼帯持ってるだろ?」
「うん!」
「よっし、思いっきりやってこい!」
兄妹は拳を合わせた。
「い~よっしゃあ~!!」
ブライトの言葉を聞いた一同は飛び上がって喜んだ、評議会から連絡があるまでサイト001の一室から出る事を許されず監禁状態だった上、雇用されなかった場合、終了処分を受けると告げられ、気が気でなかった。
「早速だが、最初の仕事だ、インタビューを受けて貰う。」
「インタビューですか?」
ミヤがブライトに質問した。
「ああ、君たちのいた異世界について質問に答えてもらう。」
警察署の取り調べ室のような部屋に通され、椅子に座るよう言われる。机の向かい側にはブライトが座っている。
「では、名前を。」
「はい、黒曜ミヤです。」
「よろしい、では質問をさせて貰う。まずその世界の人々はどのような共同体に属していたんだ?」
「はい、教皇という人が収める、えっと…絶対王政?の国だと思います。」
「ふむ、教皇ということは…」
「では、そちらの学校では大聖霊による世界創造を歴史として習うんだね?」
「医療は主に薬草による症状緩和、補助的に魔法が使われていたんだね?
「皇都以外では大規模な農業は行われていない、では流通網もなし…ということでいいかな?」
「亜人種との国交はなし、と。」
「加護の対象となる善人には基準があるのかな?…なるほど、それでは…」
「みんな、お疲れ様、これで終わりだ。」
「あ~キンチョーしたー」
梨流華が伸びをした、祖父が異世界人ということもあり、三時間以上質問されたのだ。
「すまないが、30分休憩したら神学部門に行って貰う、君達と共生している神格実体、つまりは聖霊に関する検査と、こちらの世界の魔術コミュニティや、サーキックとの儀式手順の類似点の有無ついての聞き取り調査が…」
「だからあ、生贄なんてやらないってば!!」
「リルちゃん落ち着いて~」
研究員に梨流華が噛み付いているのを、実弥がなだめている。
「このような図形を見たことはありますか?」
「いえ、ありません。」
「それでは次に、死者についてはとのような価値観がありましたか?」
「遺体を傷つけることは重い罪とされていたそうです。」
「死者を甦らせる、あるいは憑依させるといった儀式は?」
「大聖霊の御意志に反すると、でも声を聞くことは!」
「何かしらの儀式的行為を必要とするのでしょうか?」
「亡くなられた方の遺品を…」
「ほら、菫ちゃんあんなに真面目に答えてるんだから!」
「フーフー💢」
「いくつか神話をお見せするので、類似点をお答えください。」
「なんか…すげえな。」
自分の妹と同年代の少女たちを白衣をきた大人が質問責めにする様子見たユイトは、そんなことを言った。
「それではみなさん、移動してください。みなさんと共生状態にある、神格実態にどの程度のことができるか、検査を行います。」
一人の職員がそう言ったので、ユイトは慌てて周囲を見渡した。
ミヤを見つけ、すいません、ごめんなさい。と言いながら人混みを掻き分け、近くに行く。
「おい、頑張ってこいよ!」
不安そうにしている妹の背中を叩く、泣きそうになっているので頭をわしゃわしゃと撫でながら笑いかける。
「大丈夫!離れててもにいちゃんがついてる、眼帯持ってるだろ?」
「うん!」
「よっし、思いっきりやってこい!」
兄妹は拳を合わせた。
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