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甘えんぼ

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「先ほどはありがとうございました、今後もよろしくお願いします。」
ブライトが電話をしている、相手はO5 -13だ。
「いえ、構いませんよ。我々は財団を率いる立場です、ですからここに長く勤めてる人が多い、経験は多いかもしれないけど、指管理官ぐらいから現場を離れちゃいますからね、指示を出すことだけやってると現場が見えにくくなるでしょう?だけど収容に当たるのは現場の人たちなんですから、私はその人たちを大事にしたい。そうだ、黒曜さんたちに代わってもらえませんか?組織のトップとしてお詫びしたい。」
「はい、ミヤくん、ユイトくんO5 -13がお話があるそうだよ。」
「あっあのさっきはすいませんでした、うちの妹が失礼を…」
「いやあ、いいんだよ、我々はどうも保守的になりがちなんだ、scpの脅威を退けるために不安要素は取り除いておきたくなってしまう、だけど財団も最初から今のようだったわけじゃない、危険な事を繰り返しながら今の体制を作ったんだ。だから君たちは悪くない、我々の理念のためにも常に対話は重要だ、危険が伴うから恐れてしまいがちだけどね、あだ!!」
「大丈夫ですか!?」
「少し、転んだだけだ、昔から運がないんだよ、定例会合でも職員証が読み取れなくてよく遅刻するし。」
庶民的な人だとユイトは思った、冷酷な財団のトップにそういう人がいるのには驚いたが、少し安心した。
「とりあえず君たちの終了処分は撤回されたから安心してくれ、お友達も雇用できるようできるだけのことはさせて貰うよ。」
「はい、ありがとうございました。」
電話を切り、スマホをブライトに返す。」
「O5には見えないだろう?」
ブライトが笑いながら言った。
「あの方は不幸体質なんだ、そのせいか腰が低い。」
「はは」
ユイトは控えめに笑った。
「グス、ううお兄~怖かった~!!わああん!」
ミヤが抱きついてきた、頭を撫でてやる。
「よしよし、怖かったよな、もう大丈夫だぞ~」
「あの場で泣かないだけ黒曜さんはすごいですよ、私なんか初めてO5と会ったときは漏らしそうになりましたから。」
管理官が言った。
ミヤはまだ泣いていたが、ユイトは思い切り泣かせてやろうと思った、289が来てからお姉ちゃんとして気を張っていたが、元々は甘えんぼの妹なのだから
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