ボクっ娘と陰キャお兄ちゃんが魔法少女と一緒に義理の妹のscpを取り返しに行く話

モブ乙

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博士の嘘つき

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「見たまえ、異世界だよ!管理官」
「はしゃがないでください、30過ぎた大人が。」
「私の心はいつでも純粋な少年だよ」
「純粋な少年は682を収容房から出したりしません。」
「さーて我々も、勇者パーティに入って、追放されて無双しようじゃないか!」
「しません、というか無双するなら追放されなくていいでしょう。」
「そういうものなんだよ、君は夢がないねえ。」
「悪夢ならたくさん見ましたよ、ドラクエの魔王より恐ろしい怪物を我々は相手にしてるじゃないですか。」
「ドラクエはわかるんだね。」
「鳥山氏の漫画を読んだことがありますので。」
「私はある意味ゴクウたちと同じだね、死んでも生き返ることができる。」
「やり方聞いたら子供泣きません?」
「まあ、ここが財団が調査した中で最も素晴らしい宇宙である事は変わりないだろう?Kクラスシナリオ」も起きてないし、空気もこんなに美味しいし。」
「そこは同意します」
軽口を叩きながら森を進んでいると、無線から飯野の声が聞こえた。
「ブライトさん、管理官。そのあたりで止まってください。黒曜さんたちが来てます。」
「ありがとう、飯野くん。」
ザ、ザ。落ち葉遠ふむ音が聞こえる。
「え、博士?管理官さん?」
困惑しているユイトにブライトは明るく、声をかけた。
「やあ、元気そうだね。」
「えっと、どっどうしたんですか!?」
「少し規則違反をして会いに来たんだ。」
「あの…機動部隊の人たちが隠れてるとかないですよね?」
「ないよ、私を何だと思ってるんだい。」
「問題児」
「即答なのは悲しいが、問題児の私が規則違反をしてきてるんだ。君を傷つけるつもりはないよ。
「そっか」
管理官は思った、この人が問題児でよかった初めての事だと。
「お兄、何やってんの?」
「いや博士がいるんだよ。」
「ええ?」
「やあ、久しぶりだねミヤくん。」
「お久し…ぶりです。」
「あの、状況がわからないんですけど、一つ言わせてください。」
「なんであの時ボク達にあの子を探しに行かせてくれなかったんですか!?大事な妹なのに!」
「ええ?それは、危険だからだよ。」
ブライトは間抜けな声を出してしまった、289と引き離した事を怒っていると思っていたからだ。

「危険なのなんて…そんなの分かってます!そんなの平気です、あの子のためだもん!!」
「いや、しかし君たちは未成年だろう、評議会もそれを考慮して君たちの処分を…」
「あの子のためならなんでもやります!命だってかけていい!それでもダメなら、せめて…」
「せめて泣かせてくださいよ、妹のことを忘れて半年もヘラヘラ笑ってるなんて、そんなの、お姉ちゃん失格じゃないですか!!」
「いや、そんな事はない、君は立派な姉だ、私たちよりもよほど289を理解していた。」
「そう思うなら信じて手伝わせてくださいよ、姉には勝てないって言ったくせに…博士の嘘つき!!ううわああん」ミヤは泣き崩れた。
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