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魔法使い黒曜ミヤ
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…じようぶ、大丈夫!?」
「ん…あ梨流華ちゃん?そっかボクのぼせて…」
「んもー心配したんだからね、溺れてるし霊結晶持ってるし。」
「霊結晶?」
見てみると赤い宝石を持っていた。
「あ、これヒノコにもらったやつ」
「やっぱり契約してたんだ、じゃあ明日は主役だね。」
「主役?」
『お祭りのしゅ.や.く!」
梨流華はイタズラっぽく笑った。
翌日は忙しかった、ミヤが聖霊と契約したことを祝う祭りが開かれたのだ。」
「俺信じらんねえよ、マジで、だってお前風呂入ってただけなんだよな、それで契約ってホントに?」
「ユイトくん、信じられないだろうが、聖霊は案外どこにでもいるし気まぐれだ。そんなもんだよ。」
ホムラが言った、ユイトは状況を飲み込もうと必死だったが、次の一言でそれどころではなくなった。
「そうそう、次の踊りは君たち二人に真ん中で踊ってもらうからね?」
「ええ!?無理ですよ!」
「そう言われてもそういう伝統なんだ、頑張ってね。」
「ああ~そんな陽なこと俺には無理だ~!」
「お兄、大丈夫だからボクもいるから大丈夫!ね?」
「うう、ミヤア、にいちゃん間違えたらどうしよう」
「大丈夫!練習しよ、手繋いで?いっちーにーさんっしー」
「兄妹っていいねー」
ホムラは微笑ましい気持ちになった
その後、祭りもお開きとなり、ミヤたちはホムラの家に帰ってきていた。
「あー疲れた、頭パンクしそうだよ、俺」
「ボクも、魔法使えるって言われてもよくわかんないし。」
「そんなに難しくないよ、やりたいことをイメージすれば、聖霊が手をかしてくれる。」
「ミヤちゃん好きな漫画の魔法とかないの?そういうをイメージするんだよ。」
梨梨がホムラの言葉を引き継いだ。
「好きな魔法…」
ミヤが思い浮かべたのは眼帯をつけた魔法使い、お兄がくれたおまじないの元になったアニメだ。
すると眼帯が現れた。
「ほー作り方を知ってるのかい?」
「いや、知らないです。」
「じゃあ思い出深いものだね、具体的なイメージでないと聖霊も力を貸してくれない。」
ホムラが言った。
「うん、大事な思い出。」
ミヤはそう言いながら眼帯をつけて、アニメの設定を思い出していた。
血液と同じように全身を遠巡る魔力の流れを意識する、そして指先に集中して…
「あ!火ついてる!」
「おお!」
「やったね!」
「あのこれ消し方…」
「ああ、出来ないならとりあえず吹いて消しなさい。家が燃えてしまう。」
ホムラが少し慌てて言った。
「出来た!やった!ねえ、お兄、ボク本物の魔法使い!」
ミヤがユイトに飛びついた。
「おお、おめでとう、というかお前まだ覚えてたんだな、あのアニメ。」
「当たり前でしょ、大事な思い出だもん。
「はは、そっか。」
「お兄泣いてる」
「お前もじゃねえか。」
二人はとてもいい笑顔で泣いた。
「ん…あ梨流華ちゃん?そっかボクのぼせて…」
「んもー心配したんだからね、溺れてるし霊結晶持ってるし。」
「霊結晶?」
見てみると赤い宝石を持っていた。
「あ、これヒノコにもらったやつ」
「やっぱり契約してたんだ、じゃあ明日は主役だね。」
「主役?」
『お祭りのしゅ.や.く!」
梨流華はイタズラっぽく笑った。
翌日は忙しかった、ミヤが聖霊と契約したことを祝う祭りが開かれたのだ。」
「俺信じらんねえよ、マジで、だってお前風呂入ってただけなんだよな、それで契約ってホントに?」
「ユイトくん、信じられないだろうが、聖霊は案外どこにでもいるし気まぐれだ。そんなもんだよ。」
ホムラが言った、ユイトは状況を飲み込もうと必死だったが、次の一言でそれどころではなくなった。
「そうそう、次の踊りは君たち二人に真ん中で踊ってもらうからね?」
「ええ!?無理ですよ!」
「そう言われてもそういう伝統なんだ、頑張ってね。」
「ああ~そんな陽なこと俺には無理だ~!」
「お兄、大丈夫だからボクもいるから大丈夫!ね?」
「うう、ミヤア、にいちゃん間違えたらどうしよう」
「大丈夫!練習しよ、手繋いで?いっちーにーさんっしー」
「兄妹っていいねー」
ホムラは微笑ましい気持ちになった
その後、祭りもお開きとなり、ミヤたちはホムラの家に帰ってきていた。
「あー疲れた、頭パンクしそうだよ、俺」
「ボクも、魔法使えるって言われてもよくわかんないし。」
「そんなに難しくないよ、やりたいことをイメージすれば、聖霊が手をかしてくれる。」
「ミヤちゃん好きな漫画の魔法とかないの?そういうをイメージするんだよ。」
梨梨がホムラの言葉を引き継いだ。
「好きな魔法…」
ミヤが思い浮かべたのは眼帯をつけた魔法使い、お兄がくれたおまじないの元になったアニメだ。
すると眼帯が現れた。
「ほー作り方を知ってるのかい?」
「いや、知らないです。」
「じゃあ思い出深いものだね、具体的なイメージでないと聖霊も力を貸してくれない。」
ホムラが言った。
「うん、大事な思い出。」
ミヤはそう言いながら眼帯をつけて、アニメの設定を思い出していた。
血液と同じように全身を遠巡る魔力の流れを意識する、そして指先に集中して…
「あ!火ついてる!」
「おお!」
「やったね!」
「あのこれ消し方…」
「ああ、出来ないならとりあえず吹いて消しなさい。家が燃えてしまう。」
ホムラが少し慌てて言った。
「出来た!やった!ねえ、お兄、ボク本物の魔法使い!」
ミヤがユイトに飛びついた。
「おお、おめでとう、というかお前まだ覚えてたんだな、あのアニメ。」
「当たり前でしょ、大事な思い出だもん。
「はは、そっか。」
「お兄泣いてる」
「お前もじゃねえか。」
二人はとてもいい笑顔で泣いた。
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