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聖霊
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「おーい戻ったよー」
ホムラが声をかけると、子供が集まってきた。
「あ、そんちょーだ! そんちょー!」
「そんちょーアレやってよ!」
「おいおい、魔法は見せ物じゃないんだぞ?」
「えーケチ!」
「仕方ないなーほら!」
ホムラが風を起こし、葉っぱを浮かせる。
「さあ、みんなお祈りをするよ。」
「はーい」
「お祈り?」
ミヤのユイトが首を傾げていると、梨流華が教えてくれた。
「1日の終わりに大聖霊にお祈りするの、ちょっと難しいけど覚えて。」
「せーのっ」
「我らの父大聖霊よ、お恵みと御慈悲に感謝します」
「はー緊張した、一人だけ間違えたらどうしようってあー疲れた」
「おいおい、ユイトくん緊張しすぎだよ。」
「あ、ホムラさん、いやー天罰とか下りそうで」
「君は勘違いをしているよ、確かに私たちは魔法の源を聖霊と呼んでいるし、創造主として大聖霊を崇めている、でもね、教皇陛下も聖霊の姿を見たことはないんだよ。」
「ええ!?
「そんなもんさ、自然豊かな場所にいって見えない者を感じたらそれを契約と言ってるだけだよ。」
「エルフたちの中には声を聞いたり姿を見た者がいるらしいが、創造主を見たものはいない、つまりは偶像だ、国をまとめるためのね。」
「はあ」
「がっかりしたかい?だけどね、陛下は民を愛しておられたし、皇国がなくなっても皆大聖霊の名の下でまとまってるんだ、悪い話じゃないだろう?」
「そうですね」
さあ、お風呂に入っておいで、もう聞いたと思うけど、ここには温泉があるんだ。」
「あーいいお湯だー!」
「気持ちいいねー」
梨流華とミヤたちはみんなで温泉に入っていた、洞窟の奥が分かれ道になっており、その奥に温泉がある。
ホムラが男湯と女湯を決めており、性別が違うものは入れないように結界を張っているため絶対に間違いないですはおきないのだそうだ。
「聖霊さんって何でもできるんだねー」
「お母さん曰く自然そのものみたいだから何でもできるんじゃない?」
「ええ?!」
「せーてんにはいい人に加護を与えるって書いてあるケド、怪しいもんだよねー」
「ねえ、梨流華ちゃんたちは聖霊さん嫌い?」
「全然?だって地震も台風もさ、私たちのことなんて気にしてくれないじゃん。だけどみんなてるてる坊主とか作ってお願いするでしょ?それと一緒だよ、聖霊様は気まぐれなんだなーって思ってる。」
「そっか」
「ボクちょっと潜る!」
「ええ?あーガンバ!」
今日聞いたことの整理を付けたくてミヤは潜った。
そして、声を聞いた。
「キミハスゴイコダネ」
続く
ホムラが声をかけると、子供が集まってきた。
「あ、そんちょーだ! そんちょー!」
「そんちょーアレやってよ!」
「おいおい、魔法は見せ物じゃないんだぞ?」
「えーケチ!」
「仕方ないなーほら!」
ホムラが風を起こし、葉っぱを浮かせる。
「さあ、みんなお祈りをするよ。」
「はーい」
「お祈り?」
ミヤのユイトが首を傾げていると、梨流華が教えてくれた。
「1日の終わりに大聖霊にお祈りするの、ちょっと難しいけど覚えて。」
「せーのっ」
「我らの父大聖霊よ、お恵みと御慈悲に感謝します」
「はー緊張した、一人だけ間違えたらどうしようってあー疲れた」
「おいおい、ユイトくん緊張しすぎだよ。」
「あ、ホムラさん、いやー天罰とか下りそうで」
「君は勘違いをしているよ、確かに私たちは魔法の源を聖霊と呼んでいるし、創造主として大聖霊を崇めている、でもね、教皇陛下も聖霊の姿を見たことはないんだよ。」
「ええ!?
「そんなもんさ、自然豊かな場所にいって見えない者を感じたらそれを契約と言ってるだけだよ。」
「エルフたちの中には声を聞いたり姿を見た者がいるらしいが、創造主を見たものはいない、つまりは偶像だ、国をまとめるためのね。」
「はあ」
「がっかりしたかい?だけどね、陛下は民を愛しておられたし、皇国がなくなっても皆大聖霊の名の下でまとまってるんだ、悪い話じゃないだろう?」
「そうですね」
さあ、お風呂に入っておいで、もう聞いたと思うけど、ここには温泉があるんだ。」
「あーいいお湯だー!」
「気持ちいいねー」
梨流華とミヤたちはみんなで温泉に入っていた、洞窟の奥が分かれ道になっており、その奥に温泉がある。
ホムラが男湯と女湯を決めており、性別が違うものは入れないように結界を張っているため絶対に間違いないですはおきないのだそうだ。
「聖霊さんって何でもできるんだねー」
「お母さん曰く自然そのものみたいだから何でもできるんじゃない?」
「ええ?!」
「せーてんにはいい人に加護を与えるって書いてあるケド、怪しいもんだよねー」
「ねえ、梨流華ちゃんたちは聖霊さん嫌い?」
「全然?だって地震も台風もさ、私たちのことなんて気にしてくれないじゃん。だけどみんなてるてる坊主とか作ってお願いするでしょ?それと一緒だよ、聖霊様は気まぐれなんだなーって思ってる。」
「そっか」
「ボクちょっと潜る!」
「ええ?あーガンバ!」
今日聞いたことの整理を付けたくてミヤは潜った。
そして、声を聞いた。
「キミハスゴイコダネ」
続く
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