召喚先は腕の中〜異世界の花嫁〜【完結】

クリム

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三章 命の在処

25 僕と重ねた手

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 ジーンは優しく腰を揺らし続ける嬉しそうに僕の髪を撫でる。

「もう……どうしたらいいか分からないくらい可愛いのだからたまらないね」

 深く突き上げることはしないでジーンはゆらゆらと孔を部分を刺激するように揺らして、ジーンの手で顎を軽く掴まれてキスをされる。はあっ……と息を吸い込むと舌が入ってきて絡むようなキスをされて唾液が糸を引いた。

「ジーン……おかし……ひゃ、あ、あ」

 激しい動きではないのに気持ちよさの波が寄せてきて、唇を震わせてジーンの舌を噛みそうになる。

「感じているんだね。ほら……」

 ジーンの手がプツンと下着の紐をちぎる。どろどろの精液を絡めた性器が空気に触れ、やっとジーンが濡れた性器に手を絡めてくれた。

「はっ、ああ……」

 軽く扱かれてもう出てしまいそうなくらい敏感になっていて、中を揺さぶられるのもキスも何もかも気持ちよすぎて頭がおかしくなる。乳首も尖ったままで、ジーンの身体に触れてびりびりと気持ちよさが走る。

「アキラの中……気持ちいいね。でも、少し限界かな。アキラ、少し早くするからね」

 は……っと息を吐いて、ジーンが僕の脇に手を差し込むと腰を浮かして下から感じるところを一気に貫いてきた。

「ん~~っ!」

 僕の腰を掴みジーンが矢継ぎ早に腰を突き上げ、中を硬い性器で突き刺され引かれて、僕は耐えきれず悶える。激しく嬲るような強さに逃げようと腰を浮かすけど、ジーンは腰を掴んで逃がさないようにしてぐぐっと腰を押し込んだ。

「ひっ……かはっ……っ!ん、んんーーっ!」

 目の前がチカチカして息が止まって奥の奥が開いたのが分かった。全身が気持ちよさに震えて全身に力が入り、気が付いたら精液がとろとろと溢れ出し、孔がジーンの性器をぎゅううっと締め付け続けていて、

「うっ……」

ジーンの声がして僕の奥中で熱さが広がっていく。甘くびくびくと何度も感じてからゆっくりと熱さが引いていき、力が抜けるともう座っていられなくて、崩れそうな身体をジーンが抱き止めてくれた。

 僕は水から引き上げられた魚みたいにはあはあと口を開けて息をしていて、ジーンは大きく息を吐くと、精液と汗で濡れたビスチェを脱がせてくれ、ティーバックの下着の反対側も切ると脱がせてくれる。

 ジーンは僕を横たえて性器周りの精液を舌で掬い取ると舐めていて、ガーターベルトとストッキングはそのままにして上からじっと眺めていた。

「ジーン……?」

「すごく色っぽいよ」

 それからガーターベルトを外してストッキングを唇を使って引き下げて抜かれる。内股にキスをいっぱいされて僕は孔が熱を持つのを感じた。

「アキラ、欲しいのかな」

「……欲しい……です」

 わざと感じるように脱がせていたジーンは勃ち上がった僕の性器を指で弾いて、横抱きにジーンの性器を挿れてくる。ぐいぐい奥へ性器は埋め込まれ、開いた身体はジーンの全てを受け止めて絡みついた。

「ああ……」

 ジーンがそのまま僕をうつ伏せに寝かせて激しく腰を突いてくる。背後から繋がっているからか、浅い部分を擦られさらに深い部分も暴かれる。

「あ……っ、ううっ……はああっ……」

 ぐちゅぐちゅと響く音が恥ずかしくて僕は身悶え中を擦られすぎて熱くて熱くて、中でジーンの切っ先に掻き回されるとお腹の中が切なくて中から何かが溢れそうになる。

「ジーン、ジーン、もうっ、やらっ、う……っ!」

 小刻みに感じるところを擦られて僕は、枕に額をつけながら涙と鼻水を出した。ジーンの動きが早くなり根元まで受け入れると重く苦しい気持ちよさがやってくる。

「んっ……ああっ……らめっ……出ちゃ……」

 ずんっ……と深く響く奥の奥に性器の先が入り込みぐにぐにと掻き回され、僕の性器からぷしぷしっと液体が飛び出してシーツを濡らす。

「~~~~っ!」

 声も出なかった。息が止まり目の前が真っ白になって星がチカチカする。全身に強烈な気持ちよさが広がり一気に下腹に溜まるとふいに意識が上がってきて、ジーンの性器から精液が出されたのを感じた。

 暴かれ押し込まれた奥の奥はもうお臍の上を越えていて、身体の中心が熱くて性器を締め続けている。ジーンの性器を離したくない身体からジーンがやや強引に引き抜きぐぽ……と振動が奥底で響き腰が抜けそうなくらい気持ち良くって、

「ひっ、ぐ……ぅ……っ!」

とくぐもった声を上げた。僕の身体の中も顔もぐちゃぐちゃになっていて、ジーンは何度か荒い息を吐いて僕を仰向けにすると、気持ちよさにずっと硬直してびくっびくっと震える僕の顔を拭い、抱き上げ膝の上に抱きよせて小さくキスを繰り返した。

「快楽に耐えられずに痙攣しているだけだからね」

 ジーンの言葉に頷けなくて突っ張りその痙攣が治るのを待っていると次第に強ばりはとれて、身体の力が抜けてくる。

「ジーン……手加減……してください……」

 ジーンは苦笑しながら僕の頭にキスをした。

「本当にだ、ごめんね。発情期以上にがっついてしまったよ。妊娠しているアキラが色っぽすぎるからかな、ーーほら」

 ジーンが僕の手をお臍の下あたりに置いてその手にジーンの手を重ねる。すると下腹が金色に光った。

「精液はマナを大量に含むからね。赤ちゃんも喜んでいるんだよ。ええと、パパトママ?」

 パパとママ……僕の記憶から知った知識なんだけど、ジーンが口にすると少し面白い。

「僕、母親をママって呼んだこと多分ないです。照れちゃいますけど『お母さん』がいいです」

「では私は『お父さん』かな。国から産後三ヶ月で戻ってくるように言付けられた。それからラメタル王国にいる間、アキラには書きを覚えてくるようにって。国王付き文官に勝手に採用していたよ。人手が足りなくてベビールームも政務室に用意するらしいよ」

 苦笑しながらジーンが話していたけれど、多分ジーンが用意させたんだと思う。僕は王城に居場所が出来たみたいですごく嬉しくてジーンに抱きついた。
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