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33 三王子の父
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王子達の外交デビューが道徳的人道行為であり、また、彼らの瞳を見て多くがアルビオンこそがブリタニアの統一王国だと思っていて更に求心力が高まっていた。
ーースコリア以外は。
「ルイはマーサ達を呼んで、死体を運ばせて。フィリップは母様を呼んできてくれないか。僕は父様を城の温泉に運ぶ」
ルイが先に走り出すと、フィリップが残りのパンやチーズを配りながら、エドワードの後に続きそれから消えた。
城は石造りの古いものだが地熱の為全体が暖かい。その中庭に温泉があり、風呂がわりに浸かるのだ。
「さあ、父様。服を脱がします」
「エドワード様、自分で脱げます」
森とは違い柔らかな光がさす中庭の石造りのテラスで、服を脱ごうとするシャルルゥは、かたかたと震える自分の指を握りしめた。
「父様、震えている。怖かったでしょう。ボタンを外します」
大人びた指でボタンを外され、服を脱がされると、裸のエドワードに抱かれたまま湯に入る。
光指す中庭の中の柔らかな草の窪みから蒸気がふわりと上がってきて、癒しの香りがした。
シャルルゥは温かい泉に残されると、手足を伸ばした。
「父様、体は大丈夫ですか?」
エドワードに背後から抱きしめられ、その密着に驚いたもののシャルルゥは頷いた。
「だ、大丈夫です」
「マーサを待つように言われていませんでしたか?」
エドワードに言われて
「少しでも早く渡してあげたかったのです。最近は彼らも落ち着いて……」
と振り向くと、エドワードが肩を竦めた。
「母様にも言われていたのに、父様は」
苦笑して話すエドワードに戸惑って、シャルルゥは、
「ごめんなさい」
と呟いた。
エドワードは微笑み、
「父様らしいです」
そう言い、湯に濡れたシャルルゥの白銀の横髪に触れる。
「あ……っ」
微かに触れられて、ぞくりと身を震わせた。その甘美な刺激は、鼓動を痛いほど跳ね上げ、体中を甘い性の衝動が駆け巡る。
「父様、大丈夫ですか?」
そこに肌触りのよいバスローブをはだけたままアンジュリカが、呼びにやったフィリップと中庭に入って来た。
「フィリップに聞いた。シャルルゥ、私以外の者に触れられたな。エドワード、フィリップ、許可しよう。罰を与えよ」
エドワードがシャルルゥを背後から抱きしめた。
「アンジュリカ様、まだ子どもです!この子達っ」
言葉に吃りつつ劣情を感じて、背後のエドワードを押しのけようとして、その手を取られる。
「あっ…」
エドワードに触られたところから、淫靡な火が点いたような、淫惑する身体をシャルルゥは両手で抱き留めた。
「これは罰だ。我が夫よ」
その言葉に、体が意思を失ったように、抵抗が出来なくなる。
エドワードに背後から抱きしめられて、体中の体液が沸騰しそうになった。
首筋を触られただけで、ペニスが立ち上がる感覚に、シャルルゥは思わず足を閉じる。
「お前は私の宝石だ。見せよ、その瞳を」
耳元で低く囁かれて、はしたなくアヌスが疼いた。シャルルゥは顎を掴まれのアンジュリカの口付けに背を震わせる。
「うんっ……」
啄むような接吻を何度かされて、頤に手をかけられ、口腔を深く塞がれた。
舌を強く吸われ、唾液を絡められると、急に体が火照り出す。
ぞくぞくっと、強烈な快楽が足先に走り、シャルルゥは
「ま、待って……っ」
と、熱い息を吐いた。
口付けだけで高ぶり、背後から乳首に愛撫を受けるだけで、達しそうになる体に耳まで赤く染めた。
「こんなっ」
明らかな屹立とアヌスの潤み、物欲しげに奥が扇動しているのがわかる。
「私以外の者に触れられるとは許し難いな。シャルルゥ、お仕置きだ。子ども達に抱かれ、瞳を晒すがよい。エドワード、フィリップ」
湯の中で広げられた足の中に上身を入られ腰を掴まれて、とろとろになったペニスを掴まれると、上下に扱かれる。
「ふぁっ、ダメっ!出て……ひっぁっ」
その灼熱の快楽が脳天を駆け巡り、シャルルゥはエドワードの手から逃れようとする。ペニスを咬んでいる金の輪が吐精を阻み、苦しくてたまらない。
「あ、やめて…」
敏感なペニスの繊細な孔を指先でいじめられ、ぶるり…と肩を震わせる。
「悦い顔だ。そそられる」
アンジュリカの言葉嬲りに顔を真っ赤にした。
そしてとろとろに溶け切ったアヌスの襞の一枚一枚をエドワードの指の腹で広げて行く痺れる感覚に、シャルルゥは泣きそうな程の声を上げた。
「エドワード様っ、やめてっ。アンジュリカ様……っ」
シャルルゥはアンジュリカの許しを請い求めて、アンジュリカに瞳を向ける。
ーースコリア以外は。
「ルイはマーサ達を呼んで、死体を運ばせて。フィリップは母様を呼んできてくれないか。僕は父様を城の温泉に運ぶ」
ルイが先に走り出すと、フィリップが残りのパンやチーズを配りながら、エドワードの後に続きそれから消えた。
城は石造りの古いものだが地熱の為全体が暖かい。その中庭に温泉があり、風呂がわりに浸かるのだ。
「さあ、父様。服を脱がします」
「エドワード様、自分で脱げます」
森とは違い柔らかな光がさす中庭の石造りのテラスで、服を脱ごうとするシャルルゥは、かたかたと震える自分の指を握りしめた。
「父様、震えている。怖かったでしょう。ボタンを外します」
大人びた指でボタンを外され、服を脱がされると、裸のエドワードに抱かれたまま湯に入る。
光指す中庭の中の柔らかな草の窪みから蒸気がふわりと上がってきて、癒しの香りがした。
シャルルゥは温かい泉に残されると、手足を伸ばした。
「父様、体は大丈夫ですか?」
エドワードに背後から抱きしめられ、その密着に驚いたもののシャルルゥは頷いた。
「だ、大丈夫です」
「マーサを待つように言われていませんでしたか?」
エドワードに言われて
「少しでも早く渡してあげたかったのです。最近は彼らも落ち着いて……」
と振り向くと、エドワードが肩を竦めた。
「母様にも言われていたのに、父様は」
苦笑して話すエドワードに戸惑って、シャルルゥは、
「ごめんなさい」
と呟いた。
エドワードは微笑み、
「父様らしいです」
そう言い、湯に濡れたシャルルゥの白銀の横髪に触れる。
「あ……っ」
微かに触れられて、ぞくりと身を震わせた。その甘美な刺激は、鼓動を痛いほど跳ね上げ、体中を甘い性の衝動が駆け巡る。
「父様、大丈夫ですか?」
そこに肌触りのよいバスローブをはだけたままアンジュリカが、呼びにやったフィリップと中庭に入って来た。
「フィリップに聞いた。シャルルゥ、私以外の者に触れられたな。エドワード、フィリップ、許可しよう。罰を与えよ」
エドワードがシャルルゥを背後から抱きしめた。
「アンジュリカ様、まだ子どもです!この子達っ」
言葉に吃りつつ劣情を感じて、背後のエドワードを押しのけようとして、その手を取られる。
「あっ…」
エドワードに触られたところから、淫靡な火が点いたような、淫惑する身体をシャルルゥは両手で抱き留めた。
「これは罰だ。我が夫よ」
その言葉に、体が意思を失ったように、抵抗が出来なくなる。
エドワードに背後から抱きしめられて、体中の体液が沸騰しそうになった。
首筋を触られただけで、ペニスが立ち上がる感覚に、シャルルゥは思わず足を閉じる。
「お前は私の宝石だ。見せよ、その瞳を」
耳元で低く囁かれて、はしたなくアヌスが疼いた。シャルルゥは顎を掴まれのアンジュリカの口付けに背を震わせる。
「うんっ……」
啄むような接吻を何度かされて、頤に手をかけられ、口腔を深く塞がれた。
舌を強く吸われ、唾液を絡められると、急に体が火照り出す。
ぞくぞくっと、強烈な快楽が足先に走り、シャルルゥは
「ま、待って……っ」
と、熱い息を吐いた。
口付けだけで高ぶり、背後から乳首に愛撫を受けるだけで、達しそうになる体に耳まで赤く染めた。
「こんなっ」
明らかな屹立とアヌスの潤み、物欲しげに奥が扇動しているのがわかる。
「私以外の者に触れられるとは許し難いな。シャルルゥ、お仕置きだ。子ども達に抱かれ、瞳を晒すがよい。エドワード、フィリップ」
湯の中で広げられた足の中に上身を入られ腰を掴まれて、とろとろになったペニスを掴まれると、上下に扱かれる。
「ふぁっ、ダメっ!出て……ひっぁっ」
その灼熱の快楽が脳天を駆け巡り、シャルルゥはエドワードの手から逃れようとする。ペニスを咬んでいる金の輪が吐精を阻み、苦しくてたまらない。
「あ、やめて…」
敏感なペニスの繊細な孔を指先でいじめられ、ぶるり…と肩を震わせる。
「悦い顔だ。そそられる」
アンジュリカの言葉嬲りに顔を真っ赤にした。
そしてとろとろに溶け切ったアヌスの襞の一枚一枚をエドワードの指の腹で広げて行く痺れる感覚に、シャルルゥは泣きそうな程の声を上げた。
「エドワード様っ、やめてっ。アンジュリカ様……っ」
シャルルゥはアンジュリカの許しを請い求めて、アンジュリカに瞳を向ける。
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