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22 蛇姫の搾精
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「親愛のキスですわ。あたくしの唇は貴重ですのよ」
微笑むジェーンに、慌てて走り寄ったグランがつかみ掛かろうとするが、
「離せっ」
グランは甲板の男達に拘束されてしまった。
ジェーンは螺鈿の細長い小箱を、グランに見せつける。
中には細長いガラス管と、小さなガラス瓶が入っていた。
「ローゼルエルデのグラン様。以前貴方はローゼルエルデであたくしに話していたわね、『ヴァチカンの奇跡』を知りたいと。ヴァチカン教に入会したあたくしたちに、猊下はこう仰られたのよ。「処女受胎児こそがブリタニアの王となる」と。だから大枚を払いこの法具を頂いたの。グラン、興味あるでしょう。じっと見ていなさいな」
床にに突っ伏したシャルルゥは、
「熱い、熱い」
と呟いて、リボンタイを外し始めていた。
「もう、意識は飛び始めてるわね。シノンの純正阿片の香りを嗅いで唇から媚薬を飲んでいるもの」
グランは苦々しい表情のまま、無言で用意された椅子に座る。
シャルルゥの下半身の服を脱がしていくと、ジェーンはシャルルゥのまだ勃起してこないペニスを愛撫し、アヌスに指を這わした。
「んっ、アンジュリカ様っ」
つぷとアヌスに指を入れると、柔らかな綻びの花が開く。
「グラン、見てごらんなさい。赤獅子の所有の証がこんなに…」
グランは曇り空の淡い太陽に照らされた、シャルルゥの半裸の青白い肢体を、思わず凝視してしまう。こちらにその気もないのに、凄まじい色香に目眩がした。
これは女の加虐性が狂える筈だ。男ではない少年の肢体にはアンジュリカの唇で吸われた痕があり、白に赤のコントラストが美しい。
ジェーンに快楽を引き出され、髪をいやいやをするように振り乱したシャルルゥを、犯してしまいたい衝撃に駆られてグランはやっと目を離した。
ジェーンはスカートとペチコートを脱ぎ、上半身は服と胸当てをつけた淫猥な姿で、細身のペニスを見せつける。それは見事に勃起していたが滑らかで皮に包まれている。
「男か?」
それには答えず、仰向けでしどけない姿のシャルルゥのアヌスに突き入れた。
「あああっ……んっ」
「うふっ、すごいですわ、締め付けてくる」
シャルルゥのアヌスに喰われるような感触に、ジェーンは呻いた。
脈動する腸内壁がジェーンのペニス締め付けながら、奥へ奥へ導いていた。
「クリトリスが肥大化してまるでペニスのようでしょう?王配殿下には少し物足りないのかしらね。瞳の色が変わらないもの」
シャルルゥが無意識に背を反らしながら悦に浸り続ける姿に、ジェーンはは強く突き入れる。
「あっ、あたくしの可愛いお前達!あたくしの華は咲いているのよ。入りなさい」
シャルルゥの腰を掴み前のめりに抱くと、ジェーンの白い尻は丸見えになる。そこには女である証のヴァギナが濡れそぼって口を開いていた。
「たいした淫乱だよ」
グランが苦々しく見ていると、グランを拘束していた男達が次々とジェーンのヴァギナにペニスを突き入れては腰を振り、その反動でシャルルゥも揺らされている。
「んっ、んっ、ああ……アンジュリカ…様…」
啜り泣く声はシャルルゥのもので、ジェーンは、
「もっと、もっと激しく!気持ちいいわよ、お前達っ」
と濡れた掠れた声で言い放つ。
「悦いわ、お前達っ、もっと……深く!」
ジェーンはシャルルゥを攻めながら、甲板の男達に犯される快楽に酔いしれ、愉悦のさざ波を背に乗せる。
「あ、ぁんっ……ぅっ」
シャルルゥがアヌスをひくつかせながら締め付けると、ジェーンも男達をヴァギナで締め付けた。
「我が女神、きつい、気持ちよすぎるっ」
「使命を果たさないとだめね」
一番太々とした隆起する男の猛りの白濁をジェーンは受けて、シャルルゥのペニスの口に細いガラス管を無条理に入れる。
「ふ、う……うっ」
それをストローのように吸うと白濁とした仔胤に満たされて、シャルルゥは気を失い果てていた。
「これで契約は成立よ……んんっ!」
ジェーンはシャルルゥから身を離し、背後の男のペニスをずるりと抜くとスカートを巻きつける。
「あたくしの仕事はこれでおしまい。ーーあら、あちらも終わったのかしら」
長身のアンジュリカがゆっくりと上がって来てシャルルゥを抱き上げると、ジェーンを見下ろした。
「もう終わりでいいのか?早かったな」
と冷たく揶揄する。
「ええ、王配殿下は感度がよろしくて。でも、たっぷりと仔胤はいただきましたわ。あたくしはそれで十分。契約は成立よ」
アンジュリカが無言でシャルルゥを抱き上げて自身の船に向かって行くのを、グランは身動きせずに見ていた。
「アンジュリカ様、契約とは……」
シャルルゥはアンジュリカがアルビオンの船の船室の湯船につけてくれ、冷たくなった指先でアンジュリカの腕に触れる。
「捕虜になっていた公を解放する代わりに、お前の搾精をと。捕虜にはグランの父も含まれていた。元老院を黙らせることが出来ず。すまない、お前に話せなかった」
シャルルゥは泣きながら静かに頷いた。
微笑むジェーンに、慌てて走り寄ったグランがつかみ掛かろうとするが、
「離せっ」
グランは甲板の男達に拘束されてしまった。
ジェーンは螺鈿の細長い小箱を、グランに見せつける。
中には細長いガラス管と、小さなガラス瓶が入っていた。
「ローゼルエルデのグラン様。以前貴方はローゼルエルデであたくしに話していたわね、『ヴァチカンの奇跡』を知りたいと。ヴァチカン教に入会したあたくしたちに、猊下はこう仰られたのよ。「処女受胎児こそがブリタニアの王となる」と。だから大枚を払いこの法具を頂いたの。グラン、興味あるでしょう。じっと見ていなさいな」
床にに突っ伏したシャルルゥは、
「熱い、熱い」
と呟いて、リボンタイを外し始めていた。
「もう、意識は飛び始めてるわね。シノンの純正阿片の香りを嗅いで唇から媚薬を飲んでいるもの」
グランは苦々しい表情のまま、無言で用意された椅子に座る。
シャルルゥの下半身の服を脱がしていくと、ジェーンはシャルルゥのまだ勃起してこないペニスを愛撫し、アヌスに指を這わした。
「んっ、アンジュリカ様っ」
つぷとアヌスに指を入れると、柔らかな綻びの花が開く。
「グラン、見てごらんなさい。赤獅子の所有の証がこんなに…」
グランは曇り空の淡い太陽に照らされた、シャルルゥの半裸の青白い肢体を、思わず凝視してしまう。こちらにその気もないのに、凄まじい色香に目眩がした。
これは女の加虐性が狂える筈だ。男ではない少年の肢体にはアンジュリカの唇で吸われた痕があり、白に赤のコントラストが美しい。
ジェーンに快楽を引き出され、髪をいやいやをするように振り乱したシャルルゥを、犯してしまいたい衝撃に駆られてグランはやっと目を離した。
ジェーンはスカートとペチコートを脱ぎ、上半身は服と胸当てをつけた淫猥な姿で、細身のペニスを見せつける。それは見事に勃起していたが滑らかで皮に包まれている。
「男か?」
それには答えず、仰向けでしどけない姿のシャルルゥのアヌスに突き入れた。
「あああっ……んっ」
「うふっ、すごいですわ、締め付けてくる」
シャルルゥのアヌスに喰われるような感触に、ジェーンは呻いた。
脈動する腸内壁がジェーンのペニス締め付けながら、奥へ奥へ導いていた。
「クリトリスが肥大化してまるでペニスのようでしょう?王配殿下には少し物足りないのかしらね。瞳の色が変わらないもの」
シャルルゥが無意識に背を反らしながら悦に浸り続ける姿に、ジェーンはは強く突き入れる。
「あっ、あたくしの可愛いお前達!あたくしの華は咲いているのよ。入りなさい」
シャルルゥの腰を掴み前のめりに抱くと、ジェーンの白い尻は丸見えになる。そこには女である証のヴァギナが濡れそぼって口を開いていた。
「たいした淫乱だよ」
グランが苦々しく見ていると、グランを拘束していた男達が次々とジェーンのヴァギナにペニスを突き入れては腰を振り、その反動でシャルルゥも揺らされている。
「んっ、んっ、ああ……アンジュリカ…様…」
啜り泣く声はシャルルゥのもので、ジェーンは、
「もっと、もっと激しく!気持ちいいわよ、お前達っ」
と濡れた掠れた声で言い放つ。
「悦いわ、お前達っ、もっと……深く!」
ジェーンはシャルルゥを攻めながら、甲板の男達に犯される快楽に酔いしれ、愉悦のさざ波を背に乗せる。
「あ、ぁんっ……ぅっ」
シャルルゥがアヌスをひくつかせながら締め付けると、ジェーンも男達をヴァギナで締め付けた。
「我が女神、きつい、気持ちよすぎるっ」
「使命を果たさないとだめね」
一番太々とした隆起する男の猛りの白濁をジェーンは受けて、シャルルゥのペニスの口に細いガラス管を無条理に入れる。
「ふ、う……うっ」
それをストローのように吸うと白濁とした仔胤に満たされて、シャルルゥは気を失い果てていた。
「これで契約は成立よ……んんっ!」
ジェーンはシャルルゥから身を離し、背後の男のペニスをずるりと抜くとスカートを巻きつける。
「あたくしの仕事はこれでおしまい。ーーあら、あちらも終わったのかしら」
長身のアンジュリカがゆっくりと上がって来てシャルルゥを抱き上げると、ジェーンを見下ろした。
「もう終わりでいいのか?早かったな」
と冷たく揶揄する。
「ええ、王配殿下は感度がよろしくて。でも、たっぷりと仔胤はいただきましたわ。あたくしはそれで十分。契約は成立よ」
アンジュリカが無言でシャルルゥを抱き上げて自身の船に向かって行くのを、グランは身動きせずに見ていた。
「アンジュリカ様、契約とは……」
シャルルゥはアンジュリカがアルビオンの船の船室の湯船につけてくれ、冷たくなった指先でアンジュリカの腕に触れる。
「捕虜になっていた公を解放する代わりに、お前の搾精をと。捕虜にはグランの父も含まれていた。元老院を黙らせることが出来ず。すまない、お前に話せなかった」
シャルルゥは泣きながら静かに頷いた。
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