赤髪の年上女王は年下の宝石のような王子を愛でている【完結】

クリム

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18 手の届かない月

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 馬の尾を埋め込んだディルドを緩く抜かれて行き、それがアヌスの中に満たされている時には怒張を取り巻く血管がアヌスを広げ気持ちがいい。

「ーーぁっ、あああっ!」

 シャルルゥは下腹に力を込めディルドが抜けないよう抗うが、模したペニスは腸壁を広げて狭いアヌスを拡げ切り、真っ赤な花弁のような内肉を見せ付けて、ぼっと空気を含み抜き出された。

 瞳は涙で覆われ全身は桃色に染まり、アンジュリカは淫靡な姿で悶えるシャルルゥに生唾を飲む。

「物欲しそうなアヌスだ」

 アンジュリカがぷくりと尻襞が膨らんだアヌスにディルドを再び押し込むと、シャルルゥの背がひくりと揺らし息を詰める。

「んっ……んんんっ……はっ!」

 内壁を遡っていく大きく太いディルドが深く入って行く時、アンジュリカがシャルルゥの尖る乳首を触れた。

「あっ!やぁっ……んっ」

 ぞくりと感じた瞬間、ディルドを直腸の真ん中で締め付けてしまいシャルルゥは啜り泣いた。

 気持ち良さに肩で息をしながら、アンジュリカの手に翻弄されているはしたない姿が鏡に映るのを見た。

「これがお前の姿だ」

 情欲に濡れた声でアンジュリカが、シャルルゥに告げる。

「お前のもう一つの姿だ。尻を愛され極めた時、左の瞳は美しい真紅の瞳に変わる。情欲の炎を宿す淫靡な瞳だ」

 ーー瞳が紅いーー

 アンジュリカが寝台に横たわり、シャルルゥを抱き寄せ腹合わせになる。ペニスのリングを小さな音を立て緩めると、

「仔馬よ。私の上で跳ねるがよい」

 シャルルゥは尻にディルドを入れた体勢のまま、下からペニスを一気にヴァギナに吸い込まれ、高い声を上げた。

「あああっ……っ!」

 腰を掴まれディルドの切っ先で、前立腺を刺激されて耐え切れず突っ伏した。

「尻尾が揺れているぞ、シャルルゥ」

 尻を揺すられ、ディルドに深く犯されているそれは、シャルルゥの快楽を引き出していく。

「ああっ----っ!」

 ぐん、と深く貫かれ快楽の火花が体中にかけらとなって散り、アンジュリカに白金の髪を掴まれて上体を上げさせられた。

「ひっ----っ!」

 突かれる角度が変わり、びくっびくっ…と背を反らし、ペニスから白濁を飛沫させ、ディルドを締め付け続けて絶頂に達し、かくん、と横に倒れる。






「大層気持ちよかったようだな、我が夫よ」

 茶に戻った瞳には涙がたたえられ、太いディルドが抜かれた空虚なアヌスは閉まり切らず、温かな空気に内臓が晒されているようだった。

 身動き出来ないシャルルゥを手早く洗うと、アンジュリカがバスタオルで包み寝台に運ぶ。

「無茶をさせた。だが、私はあの女が嫌いだ。あの女に抱かれたお前に、私は八つ当たりをしたのだ」

 堰を切ったようにアヌスからも縮こまるペニスからも体液が分泌し続けて、タオルを濡らしていく。

 瞳から力無く溢れる涙以上に溢れて、横たわるシャルルゥには過ぎた愛欲に対しての散り様を感じさせた。

「シャルルゥすまない。お前には冷静でいられないのだ。この気持ちに理解がつかない」

 シャルルゥは目を見開いたまま、抱きしめてくるアンジュリカを眺めた。

 アンジュリカ様の気持ちに理解が?

「わたしは……」

 気持ちを告げようとして寝台に横たえられアンジュリカが少し離れると、シャルルゥは顔を上げ、ふと目に止まった小さな月を見つめた。

 地下なのに月の光を見られるなんて。岩にはめ込んだ玻璃を見上げた。

「綺麗、宝石みたいだ」

 よろめく足取りで立ち上がり、月に吸い込まれるように、寝台の横に立った。ペニスからもアナルからも伝う透明な液に足元がぬるつき、床に染みが出来る。

 なんとなく月に手を伸ばそうと伸び上がった。まるで閉じ込められていた書庫から月を見ていた頃のように。月を手にしたら、なにかが解決するような気がしていた。手に入れたいそう思ってーー

「あ」

 一歩歩こうとしたが前のめりに崩れ落ち、シャルルゥは月が最初にアンジュリカに会った時と似て遠く感じると何となく思い、目を閉じた。

「おっと」

 頭を打ちそうな衝撃を感じられずシャルルゥは瞳を開く。

「そのままじっとしていろ」

 青白い髪が風に靡き、澄んだ瞳にぶつかる。滑り込んで来たグランに抱きとめられたのだ。

「呼ばれたと思いきや。シャルルゥ殿下、寝台に横たえるぞ」

 グランに抱えられアンジュリカが入って来るのを見て、シャルルゥは安堵する。

「診察する。傷はないな。カウパー液と腸液の過多。女王陛下、いや、アンジュリカ。シャルルゥ殿下は自己防衛の手段として、分泌をしているんだ」

 後から入ってきたアンジュリカが髪をかきあげると寝台に腰掛け、シャルルゥのプラチナブロンドを撫でる。

「女王を名で呼ぶなど無礼だぞ、グラン。………くそっ。ああ、私が悪かったのだ!」
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