赤髪の年上女王は年下の宝石のような王子を愛でている【完結】

クリム

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2 私だけの宝石

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 身を震わせるシャルルゥに踏みにじられた諦めた色はなく、まだ、手付かずの華らしい。

「わたしはウェル領主屋敷に連れていかれるはずでした。でも、馬車が襲われ人買いに攫われここに……」 

 シャルルゥの顔を掴み逃れられぬようにして唇をちろりと舐める。 かさついている。薔薇蜂蜜を塗り、保湿しなければならない。良い花は手入れをしないと枯れてしまう。

「シャルルゥ、お前は、幾つだ?」 

 シャルルゥが震えながら答える。

「十六になりました」 

 動揺したがくすりと身を縮める。だが、こちらの行き遅れは度重なる戦さのせいだ。しかも戦はまだ終わっていない。

「十も年下か……」 

「え……?あっ」

 首輪を掴み口付けを受け入れさせる。 

「ふっ……んっ……」 

 シャルルゥの頑なな舌を引き出し絡めて 、シャルルゥの抵抗を奪う。 

「抵抗しないのか」 

 舌を離し繋がる唾液を名残惜しそうに切って、シャルルゥ耳元で囁いた。 

「体躯が違いすぎます」 

「だろうな。お前はその年頃の男と比べ華奢で小柄だ」

 体の小さいシャルルゥのペニスはうなだれたままで、まさに彼の怯えを感じさせるが、それではこちらが困るのだと、俯せに組み伏して抵抗のない尻肉を割り開く。

 友人のグランに房中術を聞いておいて良かったと、未熟な性を奮い立てるため寝台に上がった。

 俯せにしたシャルルゥの背中に、無数の馬鞭の痕が見られ、従順の理由を知ってその傷を舐めた。 

「はっ……」 

「ひどい扱いだ。抵抗の証だな、よい矜持だ」 

 ゆっくりと初めてだろうアヌスに、舌を這わせる。 

「ひっ……」 

 舐めては舌を差し込み、唾液を送っていき、シャルルゥが抵抗せず枕の端を噛んで喘ぎを噛み殺しているの見て、あいた手でシャルルゥのペニスを扱く。
  
「ふぁっ……んっ」 

「ゆっくりと愛撫して、可愛がってやりたいが時間がない」 

 前置きをしてタイツを脱いで、チュニックの前を外し、窮屈な晒しをはずした。ついでに金のかつらをむしり取ると、赤の波打つ豊かな長い髪を晒す。

「シャルルゥ、見よ」 

 枕を噛んで喘ぎを殺すシャルルゥを振り向かせ、本来の姿を晒す。大人の域に達した大きな乳房はさらし狭しと溢れんばかりで肩から垂らした長い豊かな波打つ長髪は赤色髪で、シャルルゥに全てを見せつける。

「ーー女性」
  
 シャルルゥの表情が変化するのを、血の滴るような赤い瞳で愉しそうに見入った。
  
「ふふ、お前を今から抱く。じっとしていろ」 

 シャルルゥの驚愕な瞳に、うっとりと囁く。 

「や……」 

 ずり上がるシャルルゥの身体を掴み乳を吸う赤ん坊のように抱き上げると、逞しい両足で腰に巻きつけ屹立したペニスを掴み、仰向けに寝転び深々と熱く濡れたヴァギナに押し込んだ。

「やっ……やめっ……」 

 泣きながら懇願するシャルルゥに、途中で進みを止める。 

「初めてに萎えたか」

 シャルルゥがほっと力を抜いた瞬間、ぐりりっと尻肉を掴んでいた指を深く貫き通し、シャルルゥはか細い悲鳴を上げ腹の上で突っ伏してしまう。 

「ほら、ここだ」 

 唾液で湿らせた指をアヌスに潜りこませ幼い前立腺を指で刺激し、さらに指で押し付けて抽出入させて、シャルルゥの竦むペニスに内部から刺激を与え始めた。 

「あっ、あっ、ゃあっ」 

 直腸の裏から前立腺を擦り付けらる刺激を繰り返され、シャルルゥは背を反らして、初めて味わうだろう快楽の喘ぎを紡ぎ始める。
  
「あっ……ああっ……っぁんっ!」 

 強引に達するように促され、シャルルゥはいたぶるように抱く赤の下生えの奥に白濁を零し、最後まで放てとばかりにシャルルゥは強制的に男の最奥を指で押され支配される。 

「あっ……ああっ……もうっ」

「間違いなく胤を貰い受けた。お前との秘めやかな婚姻は成立した」

 女の腹の上に乗る形で女に抱かれたシャルルゥは、アヌスから指を抜かれてやっと解放される。女が真っ赤に染まったうなだれたペニスを抜き取ると、息を乱して鳴咽するシャルルゥに囁いた。 

「純潔無垢喪失だ、シャルルゥ。お前は確かに男だな。悪くはない大きさだ」 

 そんな意地悪な囁きに、シャルルゥは耳を赤くするが、その顔を見て女が目を見開いたのに怯える。

「これは……!よい、よいな、シャルルゥ!今からお前は私のものだ、来い」 

 女がシャルルゥに手を差し延べた。

 シャルルゥは手を伸ばしかかったが、虚しく手を降ろす。 

「あの……母に……会わせてください」 

 女がシャルルゥの手首を取り、しばらくの瞳を見つめていた。
  
「母に会いに行く予定だったか。ふむ、必ず、会わせよう。約束だ」
  
 女が立ち上がると、シャルルゥを抱き上げ

「必ず」 

と豊かな赤髪を靡かせながら窓の端に立った。

「やっ……!」

「口を開くな。舌を噛むぞ」

 風の吹く暗闇に舞い落ちると、片手でウィンチを掴み一気に下がると、ワイヤーフックを外し、巻き取ると森を駆け抜けた。 さらに崖を飛び降りると、狙い済ましに馬車に飛び乗る。
  
「おい、遅い!……って、誰か連れて来たのか!」 

 静かな振動で滑るように走り出す馬車の蛇腹幌を閉めて、女は高笑いをした。 

「あはは。つまらないパーティーだと思ったけど、大収穫だ」 

 二頭立ての馬車を操る青年が、気絶したシャルルゥを抱いたまま素足を組む女に声を掛ける。

「あんたがそんなことを言うとはな。で、俺に眠り薬使わせておいて、何をしていたんだ、その格好は…?ストッキングはどうした。剥き出しの下半身ってあんた!」

 女は渡されたハンカチで下生えを拭い、彼の前に差し出した。 

「……ロストヴァージン」 

「わぉ、素敵」 

 女は赤髪を風に靡かせた。 腕にはシーツで巻いたシャルルゥが気絶している。

「これは私だけの宝石だ」 
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