コンセプトバーのお兄さんと富豪くん

クリム

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とりあえず水分過多には違いない

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「哺乳瓶追加でお願いします」

 同僚であるキャストに不人気で、客に大人気のコンセプトがある。

 『赤ちゃん』だ。

 キャストは裸スタイに、カボチャパンツの下はガチでオムツ、もちろんおしゃぶ型プラグを仕込んでいる。

 キャストドリンクは、カルアミルク人肌。それを哺乳瓶に入れ、吸い口はシリコン乳首だが、その中にストローが仕込んである。そんな『赤ちゃん』キャストを膝に乗せたり、抱っこしたり膝に頭を乗せて、哺乳瓶で飲ませるのだが、そんな気恥ずかしいことをライコウはされている。

 もちろん、国一に、だ。

 国一の膝に頭を乗せて、カルアミルクを飲まされる。コンセプトがイメクラに近い。違うのはキャストが着ている点である。

「かーわーいーい、ワオくん」

「でしょ?俺、哺乳瓶じゃなくて、ママのおっぱいがいいなあ」

「もう、2階でいっぱいあげるわよ~」

 源氏名ワオは芸能界の誰かに似ているとかで、姫たちに人気がある。年齢は莱とそんなにかわらないかもしれない。

「はい、2階へどうぞ~」

 カウンターに基本いるのは、ワオが引き入れた友達の源氏名ウサミ。カウンター内は店長のカイルとウサミで回していた。

「はい、カルアミルクお待たせー、って、ライコウ何杯目だよ」

 ウサミの前、ボックステーブルには3本目のカルアミルクと、国一のクラフトジンジャーエールが1杯。

「キャストドリンク、おかわりー」

 別のボックス席で、声が出る。

「はあい、行きますー。じゃあね、ライコウ」

 180ミリリットル4本目、ぼちぼち1時間、程よくトイレに行きたくなってきた。トイレに行きたい。

「く、国一くん、ちょっと、トイレに……」

 莱の頭なでなでしながら、哺乳瓶を手にしていた国一は不思議そうに、

「おむつしてるなら、出せばいいじゃん?」

とか言ってくる。いやいや、待て待て、違うだろう。確かにコンセプトは、『赤ちゃん』だが、大人的にアウト。むしろトイレで尿は解決したい。

「や、いや、ここでは、無理。ーー2階で」

 臭いとか、『赤ちゃん』であってもごっこだから!

「じゃあ。2階でね、ライコウさん」

 哺乳瓶を手にした国一に立たせられた莱は、漏れそうになるそれを必死で堪えて歩き出す。

「はい、2階にどうぞ」

 カイルの静かな声がする。莱は頷くが必死だった。

 2階へのエレベーターから出ると、廊下でごんぶとに抱っこされ、挿入されている源氏ヒガシが目に入った。いわゆる駅弁スタイルである。

「あああん、いいよう。おちんぽ、気持ちいい!」

「ヒガシ、痩せやがれ、くそ、重たい!」

「うるさいなあ、あ、あ、あん、ああん、気持ちいい!」

 ぽっちゃり系ゲイのヒガシは、赤ちゃん抱っこされながら、ごんぶとのペニスをアナルに入れて上下左右に腰を振っている。

「お子ちゃまの相手か。またな、ライコウ。お前のケツマンコは最高だからよ」

 いや、いらんです。ごんぶととは体の相性が合わない。

 ぽっちゃり系ゲイは人気がある。そんなヒガシに睨まれながら見下ろされる。ヒガシはごんぶとがいいらしい。首に掴まり、腰を振りながら部屋に連れていかれるヒガシが莱にべぇーっと舌を出す。

 銀色の舌ピアスがきらりと見える。舐め舐めやフェラチオが得意のヒガシの最強アイテムだと自慢しているのを聞いたことがある。

 って言うか、ヒガシよ、ごんぶとをよろしく。苦手なんだよ。

 と、尿意の先で思いに馳せるが、ごんぶとは髪が長めの細い男が好みで、ショートカット、ぽっちゃり系のヒガシは違うらしい。ヒガシにギリギリ睨まれたが、こちらは超尿意だ。

 いつもの角部屋に誘導された時には、漏れてしまいそうで内股になる。

「と、と、トイレ」

「だめだよ、『莱』」

 ずくんときた。ベッドに座った瞬間、静かな部屋にしょわわわと音がして、莱は首まで真っ赤になる。紙オムツに尿意が吸われていく。

「漏れたの?莱」

 初めての呼び捨てに、初めての漏らし。

「莱、ライコウ?」

「は、はずかし……」

 莱がパタンとベッドに倒れると、ふわふわオムツカバーを外され、大人のおむつライフリーフが出てくる。

「見せて。あ、俺がやるから」

 ベリベリとサイドテープを外されると、酔いに任せて出した小便が薄黄色のゲルを作り出していた。

「大丈夫、大丈夫。いつかはみんなお世話になるんだからーーって、おしり拭きないよね」

 そこまで世話しなくてもいい。

「もう、シャワー浴びてくるよ」

 莱はベビースタイを外すと、部屋の中のバスルームに足早に入る。そのまましゃがみ込んだ。

 お、お、お漏らしが気持ちよかったです、なんて言えやしない。

「変な性癖ついたらどーすんだよ、国一君め……」

 尻に入るおしゃぶり型プラグを抜くと、シャワーを浴びるためにカランをひねる。シャワーヘッドを持って、ペニスから尻まで洗おうとした時、国一がシャワールームに入って来た。

「洗ってあげる」

 シャワーを2人で浴びるのは初めてだ。アパートでセックスをしても、別々にシャワーを使っていたから、莱は浅黒い顔を赤くした。

「莱ってさ、ペニス剥けてないよね?」

「む、剥く?おしっこはちゃんと出るよ?」

 背後から腕を回され、膝をついた莱のペニスを手にした国一が、ペニスの皮を両手で軽く引っ張る。少しだけピンクの小さな亀頭グランスが顔を出した。

「ちゃんとペニス先を出して洗わないと、汚れや垢が溜まるよ」

 シャワーヘッドを莱のペニスに当てて片手で剥くように扱き出す。

「ちょっ、や、痛いってーーんあっ!後ろっ入ってーーんんっ」

 国一のペニスの動きに合わせながら、莱のペニスが揺らされ、シャワーのお湯がペニスの先に当たる痛気持ちよさ。

「シャワー、シャワーやめてっーー変になるっ!」

 飛沫の勢いが痛いのに、湯が尿道に入ってくるような感覚が気持ちいい。

「だめ。だめ、出るーーっはあっ」

 シャワーの雨の中で射精して、それでもまだ痛い飛沫が当たり、莱はアナルに力を込めた。

「うっ」

 たいして動くことなく国一の射精があり、シャワーは止まる。

「おちんちん、ひりひりする。痛いよ、もう」

 今まで、表面だけ洗っていた莱が、ヒリヒリする切先への呟きをすると、前にまわり国一が莱のペニスの先をぺろぺろと舐めた。

 それも、初である。潔癖症気味の卓にはされたことはない。

「ふっ」

 声が出てしまう。先っぽの刺激が気持ちいい。フェラチオとは違う暖かさがある。

「傷は舐めとけって話だよ」

 国一くん、それは、昭和。



 


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