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7章『デバイスのアイ』
56 ジューゴ、探し出す
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源流への道は柔かなうねりを持つなだらかな道で、夏なのに涼しくてファナは開いた窓から森を見る。
僕とティムが前列に乗るランクルから見ていると、兎が飛び上がり雉がとことこと逃げていくのが滑稽で、は口許で笑ってしまった。
「森が喜んでいます」
後部座席でファナが、嬉しそうに話してくる。
「そう?」
ファナに素っ気なく頷いてみせると、
「あ……ごめんなさ……い……」
と、ファナが不謹慎にもはしゃいでいるとたしなめられたと勘違いしたのか、しょぼんと身体を小さくする。
「ファナ、謝らなくていいよ」
ファナには話したほうがいい?嫌われるって思うかな。
僕は迷っていた。
「これかな?」
森は深くなり木々が織り成すような鬱蒼とした壁に突き当たり、ランクルが停止する。
「大将、ここはアギト川の源流のはずなんだが、俺が前に見たところ、立木に蔓草が巻き付いてとてもじゃないが入れない」
高い緑の壁は棘のある蔦や蔓草で容易には上れそうもなかった。
「ランクルがいるから大丈夫だって、ランクルが言っています」
ファナはランクルの中で、はっきりと告げる。
「ランクル?ウィングモードで中に入るの?」
「違う……みたいです」
ランクルのサイドミラーが変形してブルドーザーのブレードが現れて、そのまま木々を押し倒すように進んでいく。
「う、わわわっ」
ファナが後部座席でしがみつき、僕も慌ててハンドルを握る。
「は……た、大将っ!」
不安そうなティムが両手で顔を覆って衝撃を逃している。めりめりと押し通る緑の壁は幅が一メートルくらいで、僕はアクセルを踏んだ。身体から力が抜ける感じがするのは、マナが抜けているからだろう。
「抜けました!」
ファナが言い放った後にミラーの中に見えたのは、綺麗な緑の壁がうねり歪み四角い穴。
まさにまかり通った感じだ。
ファナがほ……っと息を吐き、僕を見上げてきた。
「根っこは残っているから、あとで埋め直すよ、ティム手伝ってよ」
「はいよ、大将」
ファナに声を掛けるのは最小限にしていた僕は少し無視したような気まずい感じになっている。少し靄がかる中を進むと、
「わっ……」
「なんだこれは……」
僕とティムの異口の口走りの中で、ファナは目を見張った。
かなり広い所に、異世界の物体不明の『遺物』が散乱していて、低い草が生い茂る真ん中には美しい湖が出現し不思議な光景が広がっている。
ランクルやトンファは元々僕が持っていたから、僕のメカニカになっている。もう一つ僕の鞄があれば……
「大将、ここだ。イア川とアギト川の源流の場所」
ランクルを待たせてぐるりと歩くが、不思議なことに真上から吹いて来る風が、冷たく気持ちいい。
「ぐるりと歩いて三十分くらい、二キロメートルそこそこの湖だよね」
源流から流れていく人一人分の幅の川には、岸に溢れている物がながれこんでいて、僕はトンファを左手にし、
「トンファ、伸びて底を感じて止まって」
と声をかけた。
左手なトンファの赤茶色の棒がするすると伸びて、水の中に入る。ここに僕は落ちて、アギト川へ流されていった。イア川ならテオの領地に流されていったんだろうな。
「まあまあ深い。ティム、木を切って格子状の枠を作ってくれない?流出を防ぎたい。ファナも手伝って」
ファナが
「はい!」
と嬉しそうにティムについてイア川の木の並木の方に向かって、
「おい、ファナ、待てよ。俺も行く」
慌てたティムが大股で草を踏みしめる。
イア川につながる源流の近くの木々に声をかけたファナとティムが話しながら木を切り倒している。僕はティムとファナはお似合いの騎士とリムだと思うようにしていた。
イア川に流れていく源流は意外にも小さくて、格子を降ろした。
「よし……次はアギト川の方を頼む。僕は少し探し物をするから」
トンファにマナを流すことは出来る。それでイア川の源流を探るけれど異世界のものは感じられない。
ファナはまだティムと少し大きめの格子を作っていた。服も借り物、コートも借り物、異世界人の僕にリムはいらないよね。リムはこの世界の、欲しい人に、必要な人につくべきだよ。
瓦礫の中にはどう見ても戦争中の飛行機が崩れていた。これがクサカ博士の乗ってきたものなのかな。
「少し奥に行くね!」
僕は二人に声をかけてから、アギト川の源流に溜まっている異世界の瓦礫の山へ歩き出す。よじ登った赤い丸のついた鉄が折れ、
「あっ」
僕の身体が宙を浮き、ダークグリーンのコートが翻る。
「わわわっ!」
赤い丸のついた鉄の羽が崩れ去り、僕の左手から血が溢れるのを見た。
「いたたた……」
僕が血を振り払うように腕を振り、血が広範囲に飛び散った。僕が足を踏み外した瓦礫から二人は見えないけれど、僕は古ぼけた飛行機に身体を預けた。
「いいことなんて……ないなあ」
不完全な異世界の騎士もどき。
リムの活用が出来ない僕より、ティムの方がファナを使えるだろう。
なあんだ、カミュさんの言う通りだ。
ファナはただの小さな女の子じゃなくて、騎士の横に立つ人工妖精なんだから。
だってファナにはランクルは操作出来ないんだから。
「振られて一人だし、なんだかなあ」
僕が笑いながら血だらけの左手を上げようとしてふと光るものを見た。
「あった……けど」
瓦礫の中から飛び出した物体に僕は固まった。
僕とティムが前列に乗るランクルから見ていると、兎が飛び上がり雉がとことこと逃げていくのが滑稽で、は口許で笑ってしまった。
「森が喜んでいます」
後部座席でファナが、嬉しそうに話してくる。
「そう?」
ファナに素っ気なく頷いてみせると、
「あ……ごめんなさ……い……」
と、ファナが不謹慎にもはしゃいでいるとたしなめられたと勘違いしたのか、しょぼんと身体を小さくする。
「ファナ、謝らなくていいよ」
ファナには話したほうがいい?嫌われるって思うかな。
僕は迷っていた。
「これかな?」
森は深くなり木々が織り成すような鬱蒼とした壁に突き当たり、ランクルが停止する。
「大将、ここはアギト川の源流のはずなんだが、俺が前に見たところ、立木に蔓草が巻き付いてとてもじゃないが入れない」
高い緑の壁は棘のある蔦や蔓草で容易には上れそうもなかった。
「ランクルがいるから大丈夫だって、ランクルが言っています」
ファナはランクルの中で、はっきりと告げる。
「ランクル?ウィングモードで中に入るの?」
「違う……みたいです」
ランクルのサイドミラーが変形してブルドーザーのブレードが現れて、そのまま木々を押し倒すように進んでいく。
「う、わわわっ」
ファナが後部座席でしがみつき、僕も慌ててハンドルを握る。
「は……た、大将っ!」
不安そうなティムが両手で顔を覆って衝撃を逃している。めりめりと押し通る緑の壁は幅が一メートルくらいで、僕はアクセルを踏んだ。身体から力が抜ける感じがするのは、マナが抜けているからだろう。
「抜けました!」
ファナが言い放った後にミラーの中に見えたのは、綺麗な緑の壁がうねり歪み四角い穴。
まさにまかり通った感じだ。
ファナがほ……っと息を吐き、僕を見上げてきた。
「根っこは残っているから、あとで埋め直すよ、ティム手伝ってよ」
「はいよ、大将」
ファナに声を掛けるのは最小限にしていた僕は少し無視したような気まずい感じになっている。少し靄がかる中を進むと、
「わっ……」
「なんだこれは……」
僕とティムの異口の口走りの中で、ファナは目を見張った。
かなり広い所に、異世界の物体不明の『遺物』が散乱していて、低い草が生い茂る真ん中には美しい湖が出現し不思議な光景が広がっている。
ランクルやトンファは元々僕が持っていたから、僕のメカニカになっている。もう一つ僕の鞄があれば……
「大将、ここだ。イア川とアギト川の源流の場所」
ランクルを待たせてぐるりと歩くが、不思議なことに真上から吹いて来る風が、冷たく気持ちいい。
「ぐるりと歩いて三十分くらい、二キロメートルそこそこの湖だよね」
源流から流れていく人一人分の幅の川には、岸に溢れている物がながれこんでいて、僕はトンファを左手にし、
「トンファ、伸びて底を感じて止まって」
と声をかけた。
左手なトンファの赤茶色の棒がするすると伸びて、水の中に入る。ここに僕は落ちて、アギト川へ流されていった。イア川ならテオの領地に流されていったんだろうな。
「まあまあ深い。ティム、木を切って格子状の枠を作ってくれない?流出を防ぎたい。ファナも手伝って」
ファナが
「はい!」
と嬉しそうにティムについてイア川の木の並木の方に向かって、
「おい、ファナ、待てよ。俺も行く」
慌てたティムが大股で草を踏みしめる。
イア川につながる源流の近くの木々に声をかけたファナとティムが話しながら木を切り倒している。僕はティムとファナはお似合いの騎士とリムだと思うようにしていた。
イア川に流れていく源流は意外にも小さくて、格子を降ろした。
「よし……次はアギト川の方を頼む。僕は少し探し物をするから」
トンファにマナを流すことは出来る。それでイア川の源流を探るけれど異世界のものは感じられない。
ファナはまだティムと少し大きめの格子を作っていた。服も借り物、コートも借り物、異世界人の僕にリムはいらないよね。リムはこの世界の、欲しい人に、必要な人につくべきだよ。
瓦礫の中にはどう見ても戦争中の飛行機が崩れていた。これがクサカ博士の乗ってきたものなのかな。
「少し奥に行くね!」
僕は二人に声をかけてから、アギト川の源流に溜まっている異世界の瓦礫の山へ歩き出す。よじ登った赤い丸のついた鉄が折れ、
「あっ」
僕の身体が宙を浮き、ダークグリーンのコートが翻る。
「わわわっ!」
赤い丸のついた鉄の羽が崩れ去り、僕の左手から血が溢れるのを見た。
「いたたた……」
僕が血を振り払うように腕を振り、血が広範囲に飛び散った。僕が足を踏み外した瓦礫から二人は見えないけれど、僕は古ぼけた飛行機に身体を預けた。
「いいことなんて……ないなあ」
不完全な異世界の騎士もどき。
リムの活用が出来ない僕より、ティムの方がファナを使えるだろう。
なあんだ、カミュさんの言う通りだ。
ファナはただの小さな女の子じゃなくて、騎士の横に立つ人工妖精なんだから。
だってファナにはランクルは操作出来ないんだから。
「振られて一人だし、なんだかなあ」
僕が笑いながら血だらけの左手を上げようとしてふと光るものを見た。
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