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5章『銀の聖騎士』
38 聖騎士、人質を取られる
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その後ろから歩いて来るのは、赤ん坊を抱いたまだ小さなリムだ。
「テオ!」
「シャルル!……っつ!」
動いた瞬間短剣がテオの首を掠め、血塗れの短剣からテオの血が滴る。
「やめろっ!テオを傷つけるな!」
テオを縛り上げ美しい赤の髪を掴んで真っ白な首筋に一筋の傷をつけた女は、リムの世話係として最近配属された女だ。
「あら、チロル、怪我を?」
世話係の女がチロルハートを見下ろして軽く笑う。
「マーブルラム、貴様……」
足に包帯を巻いたチロルが睨み返し、マーブルラムと言われた世話係の女に叫んだ。
「聖騎士はあたしの獲物だよ!」
チロルが足を引きづりながらシャルルの横に来て、シャルルの肩口までの巻き毛を鷲掴みにする。
「ぐっ」
肩と脇腹の傷が開いて、血が溢れだした。
「あー、はいはい、取らないよ。あたしはガゼル様の元へこのリムたちを差し出すだけよ。領地のリムを全て捕らえることがあたしの仕事だ」
ガゼルが動くと、周囲の空気が変わった。
「ルシドラ、リムを」
ガゼルの命令に、リムが両手を広げる。
震えながら立ち尽くしていたリムが、声もなく倒れ込み、それを男たちが連れていき、それを見送ったガゼルが静かに告げた。
「私は東の国ガーランド王国遊撃騎隊長ガゼルである。北の領主であるシャルルを捕縛した。この地は侵略され、我らガーランド王国のものとなった」
ガゼルがただの賊ではないのは理解していたが、まさか東の領主の元にいたことに、シャルルは唇を噛む。
「ここに東の領主であるガーランド様を据え、ガーランド王国の属領とする」
夕刻の涼しさを感じさせる空気が、シャルルの髪を掴んでいた。
「ガーランド王国属領に、聖騎士はこの地に必要ない」
それはシャルルの死を意味しており、身動きもままならないシャルルは、髪を掴まれた無様な様態のまま美しい顎を晒してる。
「死ね、聖騎士」
「シャルル!駄目だ、嫌だ!」
刃が首に当たっているのにテオがシャルルの方を振り向いてさらに傷が増えていた。胸の刻印が赤い。
「うるさいね。楽園の四つ葉程度のお前もあのお方に会って可愛がられたら、こいつのことは忘れるって。あ、なんならあの子の首を斬って持っていく?リムみたいに綺麗だからね、シャルル様は」
マーブルラムの話にシャルルは睨み、チロルの狂喜のはらんだ瞳が揺らめき、首に細身の剣の冷たさを感じる。
「嫌だ、シャルル!シャルルはーー」
くすりと笑えた。
自分はテオを愛している。同じ日に生まれた双子として。
「愛している」
ああ…愛していると、シャルルは思う。
初めは小さな赤子として生まれ、シャルルに反応した小さなマスターとして。
それから十五年を共にした友として。
リムの刻印を持った双子のような存在を、テオはずっと愛してくれていた。
屋敷で育ち、学び、違うのはリムの刻印くらいだ。
シャルルもテオも同じ絹糸服を来てリムにならい過ごしていた。互いに横にならび、二人で領地を統治するだけでよかった。
「死ね!」
チロルがシャルルの首を斬ろうとした時、キィ……ンと風を切る音が聞こえ、シャルルの首を取ろうとするチロルの剣がふっ飛ぶ。
「ひっ、いーーっ!」
飛んだ剣はマーブルラムの耳を切り裂き、テオを拘束し首に付いた刃が緩んだ。
「シャルル!」
シャルルを絡める闇の封じ手を剣を立てて解いた瞬間、阿吽の呼吸でテオはマーブルラムの左肩から反対の胴に掛けて隠し短刀を鋭く打ち込む。
「き……さま……リムじゃ、ないの、か」
マーブルラムの最後の言葉を聞きながら、テオは答えた。
「甘いな、お前は。俺はリムじゃないし、シャルルを傷つけた者に対しては厳しいよ」
打ち込んだ短刀からまるでパズルの破片のように刻まれた上肢が揺らぎ、内臓を彩りにどっ……と地に落ちる。
「てめえ!マーブルラムを!」
チロルが剣を拾いに行くよりも先に、シャルルがチロルの傷ついて血のにじむ足を蹴り上げ、チロルの悲鳴を聞いた。
「チロルハート、引き際だ。嫌な気配がする。ジュリアス領は属領足り得なかったが、まあ、いい。リム狩りは成功した。お館様が喜ばれる」
ガゼルが待たせていた騎馬に跨がると、皆を誘導するように顎をしゃくり上げる。
「くっそやろーが!必ずお前を狩る!」
テオを背にしてシャルルはチロルの罵声を聞きながら、ガゼル達が消えていくのを睨んでいた。
「シャルル、あれは……」
夕日の中からまるで涌き出たように、見たことのない羽根の生えた鉄の四つ輪が近付いてくる。
シャルルが剣を構えたが、飛んでくる四つ輪からひょこりと顔を出したリムが無邪気に手を振ってくるのを見て膝を付いた。
「シャルル、血が……」
「大丈夫だ。それよりも…お前の白い肌に傷が……」
テオが泣きそうになりながらしがみついてきて、ほっと息を吐き膝を付いたまま抱き締める。
オートマシーナがゆっくりと降りてきて、手を振って来たリムがぴょこんと飛び出し、バスケットを持ってシャルルの方に走ってきた。
「ファナ、待って」
もう一人別の人物が出てきて、
「僕はマナ不足……」
とオートマシーナの運転席からひょろりとした黒髪の男が現れ、地面にへたへたと座り込んだ。
「ジューゴ様、早く」
「う……でもさあ、飛ぶってマナを結構使って……あ、ちょっと、ファナ。あーあ、ランクルちょっと行ってくる」
男とリムのやり取りを聞いていたシャルルとテオの前に、まだ小さなリムがやって来て、
「お怪我をみます」
とバスケットを差し出してくる。
綺麗青い瞳と真っ直ぐに切り揃えた前髪と、耳横で切った横髪と真っ直ぐな金髪が綺麗で、シャルルはそのリムに頭を下げた。
「すまないが、屋敷で頼む」
「でも…」
「大聖堂の研究員が気になる」
シャルルはやんわりと断り、黒のコートを着ている男がよろよろとやって来るのを目端で追っていると、男が辿り着く前に屋敷から使用人が飛び出して来る。
「お二方様!」
事態が終息するまで屋敷で待機させていた使用人達が、シャルルとテオの元に走り寄ってきたのだ。
「大事ない。まだ息のあるものを屋敷に運べ。俺は大聖堂を見に行く」
息のあるもの……騎士団長くらいかもしれないが……もはや騎士復帰はままならないだろうとシャルルは立ち上がる。
「大丈夫ですか?」
やっと辿り着いた男にリムコートを着ているリムが貼り付いて、男が少女のフードを優しく撫でていた。
「騎士団の者か?」
男のそれには答えず、シャルルが首を傾げるとひょろりと背の高い男が尋ねる。
「いや騎士団の運び屋だ。リムのメンテナンスをお願いしたいのですが……」
と男が告げてきた。
「研究員は、多分もうだめだ」
シャルルに抱きついていたテオがぼそりと呟き、マーブルラムの雰囲気から簡単に察することが出来る。
脇腹と肩の傷は出血まだあるものの、治療をするより研究員の安否確認の方が大切だ。
「大聖堂に向かう。運び屋のお前も着いてくるといい」
「テオ!」
「シャルル!……っつ!」
動いた瞬間短剣がテオの首を掠め、血塗れの短剣からテオの血が滴る。
「やめろっ!テオを傷つけるな!」
テオを縛り上げ美しい赤の髪を掴んで真っ白な首筋に一筋の傷をつけた女は、リムの世話係として最近配属された女だ。
「あら、チロル、怪我を?」
世話係の女がチロルハートを見下ろして軽く笑う。
「マーブルラム、貴様……」
足に包帯を巻いたチロルが睨み返し、マーブルラムと言われた世話係の女に叫んだ。
「聖騎士はあたしの獲物だよ!」
チロルが足を引きづりながらシャルルの横に来て、シャルルの肩口までの巻き毛を鷲掴みにする。
「ぐっ」
肩と脇腹の傷が開いて、血が溢れだした。
「あー、はいはい、取らないよ。あたしはガゼル様の元へこのリムたちを差し出すだけよ。領地のリムを全て捕らえることがあたしの仕事だ」
ガゼルが動くと、周囲の空気が変わった。
「ルシドラ、リムを」
ガゼルの命令に、リムが両手を広げる。
震えながら立ち尽くしていたリムが、声もなく倒れ込み、それを男たちが連れていき、それを見送ったガゼルが静かに告げた。
「私は東の国ガーランド王国遊撃騎隊長ガゼルである。北の領主であるシャルルを捕縛した。この地は侵略され、我らガーランド王国のものとなった」
ガゼルがただの賊ではないのは理解していたが、まさか東の領主の元にいたことに、シャルルは唇を噛む。
「ここに東の領主であるガーランド様を据え、ガーランド王国の属領とする」
夕刻の涼しさを感じさせる空気が、シャルルの髪を掴んでいた。
「ガーランド王国属領に、聖騎士はこの地に必要ない」
それはシャルルの死を意味しており、身動きもままならないシャルルは、髪を掴まれた無様な様態のまま美しい顎を晒してる。
「死ね、聖騎士」
「シャルル!駄目だ、嫌だ!」
刃が首に当たっているのにテオがシャルルの方を振り向いてさらに傷が増えていた。胸の刻印が赤い。
「うるさいね。楽園の四つ葉程度のお前もあのお方に会って可愛がられたら、こいつのことは忘れるって。あ、なんならあの子の首を斬って持っていく?リムみたいに綺麗だからね、シャルル様は」
マーブルラムの話にシャルルは睨み、チロルの狂喜のはらんだ瞳が揺らめき、首に細身の剣の冷たさを感じる。
「嫌だ、シャルル!シャルルはーー」
くすりと笑えた。
自分はテオを愛している。同じ日に生まれた双子として。
「愛している」
ああ…愛していると、シャルルは思う。
初めは小さな赤子として生まれ、シャルルに反応した小さなマスターとして。
それから十五年を共にした友として。
リムの刻印を持った双子のような存在を、テオはずっと愛してくれていた。
屋敷で育ち、学び、違うのはリムの刻印くらいだ。
シャルルもテオも同じ絹糸服を来てリムにならい過ごしていた。互いに横にならび、二人で領地を統治するだけでよかった。
「死ね!」
チロルがシャルルの首を斬ろうとした時、キィ……ンと風を切る音が聞こえ、シャルルの首を取ろうとするチロルの剣がふっ飛ぶ。
「ひっ、いーーっ!」
飛んだ剣はマーブルラムの耳を切り裂き、テオを拘束し首に付いた刃が緩んだ。
「シャルル!」
シャルルを絡める闇の封じ手を剣を立てて解いた瞬間、阿吽の呼吸でテオはマーブルラムの左肩から反対の胴に掛けて隠し短刀を鋭く打ち込む。
「き……さま……リムじゃ、ないの、か」
マーブルラムの最後の言葉を聞きながら、テオは答えた。
「甘いな、お前は。俺はリムじゃないし、シャルルを傷つけた者に対しては厳しいよ」
打ち込んだ短刀からまるでパズルの破片のように刻まれた上肢が揺らぎ、内臓を彩りにどっ……と地に落ちる。
「てめえ!マーブルラムを!」
チロルが剣を拾いに行くよりも先に、シャルルがチロルの傷ついて血のにじむ足を蹴り上げ、チロルの悲鳴を聞いた。
「チロルハート、引き際だ。嫌な気配がする。ジュリアス領は属領足り得なかったが、まあ、いい。リム狩りは成功した。お館様が喜ばれる」
ガゼルが待たせていた騎馬に跨がると、皆を誘導するように顎をしゃくり上げる。
「くっそやろーが!必ずお前を狩る!」
テオを背にしてシャルルはチロルの罵声を聞きながら、ガゼル達が消えていくのを睨んでいた。
「シャルル、あれは……」
夕日の中からまるで涌き出たように、見たことのない羽根の生えた鉄の四つ輪が近付いてくる。
シャルルが剣を構えたが、飛んでくる四つ輪からひょこりと顔を出したリムが無邪気に手を振ってくるのを見て膝を付いた。
「シャルル、血が……」
「大丈夫だ。それよりも…お前の白い肌に傷が……」
テオが泣きそうになりながらしがみついてきて、ほっと息を吐き膝を付いたまま抱き締める。
オートマシーナがゆっくりと降りてきて、手を振って来たリムがぴょこんと飛び出し、バスケットを持ってシャルルの方に走ってきた。
「ファナ、待って」
もう一人別の人物が出てきて、
「僕はマナ不足……」
とオートマシーナの運転席からひょろりとした黒髪の男が現れ、地面にへたへたと座り込んだ。
「ジューゴ様、早く」
「う……でもさあ、飛ぶってマナを結構使って……あ、ちょっと、ファナ。あーあ、ランクルちょっと行ってくる」
男とリムのやり取りを聞いていたシャルルとテオの前に、まだ小さなリムがやって来て、
「お怪我をみます」
とバスケットを差し出してくる。
綺麗青い瞳と真っ直ぐに切り揃えた前髪と、耳横で切った横髪と真っ直ぐな金髪が綺麗で、シャルルはそのリムに頭を下げた。
「すまないが、屋敷で頼む」
「でも…」
「大聖堂の研究員が気になる」
シャルルはやんわりと断り、黒のコートを着ている男がよろよろとやって来るのを目端で追っていると、男が辿り着く前に屋敷から使用人が飛び出して来る。
「お二方様!」
事態が終息するまで屋敷で待機させていた使用人達が、シャルルとテオの元に走り寄ってきたのだ。
「大事ない。まだ息のあるものを屋敷に運べ。俺は大聖堂を見に行く」
息のあるもの……騎士団長くらいかもしれないが……もはや騎士復帰はままならないだろうとシャルルは立ち上がる。
「大丈夫ですか?」
やっと辿り着いた男にリムコートを着ているリムが貼り付いて、男が少女のフードを優しく撫でていた。
「騎士団の者か?」
男のそれには答えず、シャルルが首を傾げるとひょろりと背の高い男が尋ねる。
「いや騎士団の運び屋だ。リムのメンテナンスをお願いしたいのですが……」
と男が告げてきた。
「研究員は、多分もうだめだ」
シャルルに抱きついていたテオがぼそりと呟き、マーブルラムの雰囲気から簡単に察することが出来る。
脇腹と肩の傷は出血まだあるものの、治療をするより研究員の安否確認の方が大切だ。
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