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5章『銀の聖騎士』
37 聖騎士、女盗賊に会う
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このリムには見覚えがあった。
確か……東の駐屯地の騎士についたリムで、優しい気質のリムだ。
「お前……リムを矢面にする騎士に仕えているのか」
黒のローブから伸びた腕は傷だらけで、先陣をきっている姿を物語る。リムは人を傷つけてはならない。しかし、マスターの命によりメカニカを使用して殺すこともある。それは刻印に刻まれたリム制限に抵触し、リムの精神を壊していく。
「はっ……リムなんて使い捨ての道具だ。人の形をしただけの家畜同然の化け物なんだよ!」
チロルの絶叫した笑い声が、シャルルの耳に突き刺さる。
「化け物か……」
「やれ、リアム」
リアムが泣きながら、両手を伸ばす。
掌につけたオートメカニカはシャルルの纏う聖騎士の甲冑と剣同様のマナを武器とする物質マテリアル化構築物だ。マナを集める闇はするどい黒の氷柱になり、それを放射状に配置したリアムはまるで、黒い太陽を背にした高貴な何かに見えた。
「ごめんなさい、シャルル様……っ!」
シャルルは銀の剣を地にざくりと座して、ふっ……と息を吐いてから腰を落とし、黒氷柱が一斉に向かってやってくるのを待った。
「聖騎士様っ……ぐあっ……」
剣に掴まりなんとかやってこようとする騎士団長が、背後から男に斬られるのを横目で見たが、シャルルは一瞥しただけだ。
それが敵のあからさまなる嫌がらせで、シャルルの気を散らすためだけに手慰んでいたのを理解していた。
だからこそ手慰みに斬られて息絶えていず、騎士団長が這いつくばるように蠢いている。
黒氷柱が一気にシャルルを貫くのを、誰もが予想していた。
「死ねよ、ガキ!」
チロルの笑い声が響く中、シャルルは息を吸い込んで剣を地から抜き、カチと剣が音をたて下から勢い振り上げた。
「ガット・ロウ!」
風圧と共に抜き去る衝撃振動に、黒氷柱がシャルルを貫く前にガランガランと地に落ち、地面で消える。
「どうして……」
「てめえ、くそがあっ……!」
理解できないとリアムは座り込み、大量のマナを消費したチロルが叫んだ。
「俺はメカニカに選ばれた銀。聖騎士と呼ばれる。聖騎士はリムを守ることを地に誓い、リムのためにメカニカと契約をする」
銀の聖騎士はリムにおのれの命を捧げ、リムを守る地からマナを得る。
剣から放たれたマナを浴びたリアムが全身の痛みに倒れ込み、チロルが絶叫した。
「くっそガキが!」
シャルルは息を吐いて走り込むと、地下大聖堂の前に走り込む。
血が沸騰しそうだった。
これが大地との契約……。
銀の甲冑と剣の重みを感じながら、転がるように走り、
「この死ねぇぇっ……」
と賊の怒声を受けつつ、地下大聖堂の扉の前で男に目前斬りつけられる。
「ちっ」
シャルルは肩から噴き出す血を払うように、頭を揺らした。
そのまま腰を低く落とし、真横にカチリと歯車が鳴り大地のマナを吸った剣を振るい風圧で男をぶっ飛ばす。
地下大聖堂を守らなくてはとそればかりが頭に渦巻き、シャルルは大地に銀の剣を刺した。
「聖騎士様っ、力を使いすぎると……あなたはまだっ」
老騎士がシャルルを庇うように立ちはだかるが、その騎士すら背後からの攻撃に、騎士団コートが切り裂かれ血まみれだ。
「構わんっ!この身が壊れようとも!時間は尽きた!」
既に動けるものは三人、全てが斬られて伏している。
北の騎士団はこの地の守護者であるが、戦いなどしたことのない各領地からの貴族の若い次男三男の集まりだ。
なぜならばこの辺境にはリムの研究所はあるが、本来の騎士に付き騎士を守るリムを作る場所ではない。特殊な場所だ。
だからまたまた保護したリムのためこのようにリム狩りにあうことも、警らする必要もなかった緩さが、今の現状を引き起こしている。
騎士団大隊長のラビットがそれを危惧し、北の騎士団へ赴いては、戦い方を示唆してくれた。
訓練を受け入れた者は、限りなく少なかったが、シャルルは友となった騎士と受け入れたものの、自分の欠点を知っている。
「まともに動けるのは、ガキ一人だ、捻り潰せ!」
足を引きながら、チロルが叫んだ瞬間、シャルルは正面から斬りかかる男の足目掛けて、銀の剣を引き起こした。
シャルルの目測通り男の足を切り裂き、男が悲鳴をあげ、シャルルはたたらを踏む。
「シャルル様!」
「大丈夫だ」
老騎士が駆け寄るが、シャルルは歪みを感じ、老騎士から離れた。
「……誰だ…お前は」
老騎士から感じられる妙な冷静さが、違和感に感じられ、銀の剣に当たる光が歪んでいる。
老騎士の動きが止まり、
「ほう……リムとの戦い方を心得ているな……」
と、口を歪めた。
「ルシドラ、メカニカの幻影を解け」
老騎士の姿が壮年に変わり、くすんだ銀になりつつあるブロンドの短い髪をオールバックに撫で付けた、神経質そうな上背のある男に変わる。
「お前は……見たことがある……。東の騎士団の団長……ガゼル。隊を全滅させた男」
東の騎士団は三つの隊があり、その全てを殺したと言う無惨な話を聞いたことがあった。
「そんな噂が流れていたのか。シャルルとか言ったな、なかなかの太刀筋だ。私はガーランド王国近衛騎士遊撃団長ガゼル。東の騎士団には紛れ込ませていただいた」
チロルがケタケタと高笑いをしながら、
「そう、そのほとんどはあたしが殺ったのさ!ガゼル様の幻影を使ってな!ガゼル様、そいつはあたしが」
と、足を引きながら近寄ってくる。
「ルシドラ」
「はい」
ガゼルがルシドラと呼んだ髪の長い成体のリムに何やら命令し、ルシドラが軽快に大聖堂の前に走り出る。
「ちっ」
シャルルはガゼルを交わしながら大聖堂に近づくと、大聖堂の脇に既に背中の傷が致命傷になって事切れている老騎士を見た。
「聖騎士よ、見事な立ち回りだが、お前の弱点は人を殺せないところだ」
ガゼルの足を狙う太刀筋を読まれ、シャルルは甲高い剣のつばぜり音を響かせる。
「それが俺の弱さなのは……」
そのまま剣を地に刺しそのまま軸反動で回転すると、ガゼルの胴を蹴って距離を稼いで、大聖堂の扉まで転がった。
「充分に知っている!」
「では、このような卑怯な遣り方は、知りませんね。シャルル様」
背後から脇腹に違和感が走り、温かい体液が足に伝わる感触が気持ち悪い。
シャルルは背後で守る扉が少し開き血の滴る刃が見える。薄い短剣で銀の甲冑から隙間を狙い脇腹を刺され、がくりと片膝を付いた。
「失礼します、聖騎士様」
ルシドラがシャルルにメカニカを持つ手をかざし、シャルルは影のような闇に足元からからめられ拘束される。
背後の扉が開き、シャルルがバラの蔓のような搦め手で覆われた闇の蕀から振り向くと、シャルルを刺した短剣を首に押し付けられたテオがいた。
確か……東の駐屯地の騎士についたリムで、優しい気質のリムだ。
「お前……リムを矢面にする騎士に仕えているのか」
黒のローブから伸びた腕は傷だらけで、先陣をきっている姿を物語る。リムは人を傷つけてはならない。しかし、マスターの命によりメカニカを使用して殺すこともある。それは刻印に刻まれたリム制限に抵触し、リムの精神を壊していく。
「はっ……リムなんて使い捨ての道具だ。人の形をしただけの家畜同然の化け物なんだよ!」
チロルの絶叫した笑い声が、シャルルの耳に突き刺さる。
「化け物か……」
「やれ、リアム」
リアムが泣きながら、両手を伸ばす。
掌につけたオートメカニカはシャルルの纏う聖騎士の甲冑と剣同様のマナを武器とする物質マテリアル化構築物だ。マナを集める闇はするどい黒の氷柱になり、それを放射状に配置したリアムはまるで、黒い太陽を背にした高貴な何かに見えた。
「ごめんなさい、シャルル様……っ!」
シャルルは銀の剣を地にざくりと座して、ふっ……と息を吐いてから腰を落とし、黒氷柱が一斉に向かってやってくるのを待った。
「聖騎士様っ……ぐあっ……」
剣に掴まりなんとかやってこようとする騎士団長が、背後から男に斬られるのを横目で見たが、シャルルは一瞥しただけだ。
それが敵のあからさまなる嫌がらせで、シャルルの気を散らすためだけに手慰んでいたのを理解していた。
だからこそ手慰みに斬られて息絶えていず、騎士団長が這いつくばるように蠢いている。
黒氷柱が一気にシャルルを貫くのを、誰もが予想していた。
「死ねよ、ガキ!」
チロルの笑い声が響く中、シャルルは息を吸い込んで剣を地から抜き、カチと剣が音をたて下から勢い振り上げた。
「ガット・ロウ!」
風圧と共に抜き去る衝撃振動に、黒氷柱がシャルルを貫く前にガランガランと地に落ち、地面で消える。
「どうして……」
「てめえ、くそがあっ……!」
理解できないとリアムは座り込み、大量のマナを消費したチロルが叫んだ。
「俺はメカニカに選ばれた銀。聖騎士と呼ばれる。聖騎士はリムを守ることを地に誓い、リムのためにメカニカと契約をする」
銀の聖騎士はリムにおのれの命を捧げ、リムを守る地からマナを得る。
剣から放たれたマナを浴びたリアムが全身の痛みに倒れ込み、チロルが絶叫した。
「くっそガキが!」
シャルルは息を吐いて走り込むと、地下大聖堂の前に走り込む。
血が沸騰しそうだった。
これが大地との契約……。
銀の甲冑と剣の重みを感じながら、転がるように走り、
「この死ねぇぇっ……」
と賊の怒声を受けつつ、地下大聖堂の扉の前で男に目前斬りつけられる。
「ちっ」
シャルルは肩から噴き出す血を払うように、頭を揺らした。
そのまま腰を低く落とし、真横にカチリと歯車が鳴り大地のマナを吸った剣を振るい風圧で男をぶっ飛ばす。
地下大聖堂を守らなくてはとそればかりが頭に渦巻き、シャルルは大地に銀の剣を刺した。
「聖騎士様っ、力を使いすぎると……あなたはまだっ」
老騎士がシャルルを庇うように立ちはだかるが、その騎士すら背後からの攻撃に、騎士団コートが切り裂かれ血まみれだ。
「構わんっ!この身が壊れようとも!時間は尽きた!」
既に動けるものは三人、全てが斬られて伏している。
北の騎士団はこの地の守護者であるが、戦いなどしたことのない各領地からの貴族の若い次男三男の集まりだ。
なぜならばこの辺境にはリムの研究所はあるが、本来の騎士に付き騎士を守るリムを作る場所ではない。特殊な場所だ。
だからまたまた保護したリムのためこのようにリム狩りにあうことも、警らする必要もなかった緩さが、今の現状を引き起こしている。
騎士団大隊長のラビットがそれを危惧し、北の騎士団へ赴いては、戦い方を示唆してくれた。
訓練を受け入れた者は、限りなく少なかったが、シャルルは友となった騎士と受け入れたものの、自分の欠点を知っている。
「まともに動けるのは、ガキ一人だ、捻り潰せ!」
足を引きながら、チロルが叫んだ瞬間、シャルルは正面から斬りかかる男の足目掛けて、銀の剣を引き起こした。
シャルルの目測通り男の足を切り裂き、男が悲鳴をあげ、シャルルはたたらを踏む。
「シャルル様!」
「大丈夫だ」
老騎士が駆け寄るが、シャルルは歪みを感じ、老騎士から離れた。
「……誰だ…お前は」
老騎士から感じられる妙な冷静さが、違和感に感じられ、銀の剣に当たる光が歪んでいる。
老騎士の動きが止まり、
「ほう……リムとの戦い方を心得ているな……」
と、口を歪めた。
「ルシドラ、メカニカの幻影を解け」
老騎士の姿が壮年に変わり、くすんだ銀になりつつあるブロンドの短い髪をオールバックに撫で付けた、神経質そうな上背のある男に変わる。
「お前は……見たことがある……。東の騎士団の団長……ガゼル。隊を全滅させた男」
東の騎士団は三つの隊があり、その全てを殺したと言う無惨な話を聞いたことがあった。
「そんな噂が流れていたのか。シャルルとか言ったな、なかなかの太刀筋だ。私はガーランド王国近衛騎士遊撃団長ガゼル。東の騎士団には紛れ込ませていただいた」
チロルがケタケタと高笑いをしながら、
「そう、そのほとんどはあたしが殺ったのさ!ガゼル様の幻影を使ってな!ガゼル様、そいつはあたしが」
と、足を引きながら近寄ってくる。
「ルシドラ」
「はい」
ガゼルがルシドラと呼んだ髪の長い成体のリムに何やら命令し、ルシドラが軽快に大聖堂の前に走り出る。
「ちっ」
シャルルはガゼルを交わしながら大聖堂に近づくと、大聖堂の脇に既に背中の傷が致命傷になって事切れている老騎士を見た。
「聖騎士よ、見事な立ち回りだが、お前の弱点は人を殺せないところだ」
ガゼルの足を狙う太刀筋を読まれ、シャルルは甲高い剣のつばぜり音を響かせる。
「それが俺の弱さなのは……」
そのまま剣を地に刺しそのまま軸反動で回転すると、ガゼルの胴を蹴って距離を稼いで、大聖堂の扉まで転がった。
「充分に知っている!」
「では、このような卑怯な遣り方は、知りませんね。シャルル様」
背後から脇腹に違和感が走り、温かい体液が足に伝わる感触が気持ち悪い。
シャルルは背後で守る扉が少し開き血の滴る刃が見える。薄い短剣で銀の甲冑から隙間を狙い脇腹を刺され、がくりと片膝を付いた。
「失礼します、聖騎士様」
ルシドラがシャルルにメカニカを持つ手をかざし、シャルルは影のような闇に足元からからめられ拘束される。
背後の扉が開き、シャルルがバラの蔓のような搦め手で覆われた闇の蕀から振り向くと、シャルルを刺した短剣を首に押し付けられたテオがいた。
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