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二十章 二人と一人の平和な日常
130 腹実様のお願い
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なんかすっごく疲れた。話が噛み合わないっていうのかなんなのか。
とりあえず僕らは礼状をセネカに任せて、贈られきた品々で分けられそうなものは全て王宮の使用人に分けるようにグレゴリーに頼んだ。
宝物系の物もセネカに頼んで換金してもらうことにして、シャルスの手元には残さない。
夕食前に帰っていったミカエルとセネカだが、シャルスの体調が良くなったら新居に案内して貰えるということで帰っていく。新居は貴族街のどこなんだろう?
夕食は消化のいいポトフとパンで、シャルスは物足りなさそうだったけれど、デザートに甘いミートパイが出てきて喜んだ。これ、ゼブー肉のすじ肉などの余りだなと思いながら一欠片食べる。残さず余さず食べる。これは魔の森の基本だ。
お風呂に一緒に入って、シャルスに下腹を撫でられる。
「この中に赤子がいるのですか?」
「正確には腹実、宿り木の実がいるんだよ。マナの塊で、出る時は拳くらいの大きさ。宿り木の実より少し小さいかな?その後実が出てからマナとオドを纏い赤子の形になるんだよ、シャルス」
シャルスは驚いた表情をして、僕のお腹を見ていた。
「ーー詳しいですね」
「ツェッペリン領には腹実も多くて、父様と一緒に村に向かった時、出くわしたりしたんだ」
腹実が出るまでは三ヶ月ある。ゆっくりすればいい。僕らは風呂から出ると、ドレスシャツを着て、まずはシャルスのベッドに行った。
レーンがいつもの眠りの前の一杯の水を出して、シャルスが飲む。なんてことない魔の森の湧き水だ。だが、魔の森自体がマナの塊だ。だからマナ不足のシャルスは日頃の枯渇から限定的に解除され、飲めば保存のために眠りにつく。
「眠るまで手を繋いでいてーーすぅ……」
お、おい、早いな。シャルスはあっという間に眠ってしまい、しばらくしてから僕は手を離して王配の部屋に行く。
「お疲れ様です、マスター」
アズールとレーンが部屋にいて、少しホッとした。王の部屋は魔法陣が組み込まれていて安全だし、扉の前には夜警の近衛がいる。僕はシーカーで一応外を監視しながらベッドに入った。
「あれ?二人ともどうした?お腹が空いているの?でも、僕、そんな気分じゃ……」
僕は珍しくベッドサイドにいる二人がベッドに乗り上げできたのに気づいて待ったをかけた。
アーネストの死から二日……そりゃあ、淫魔であるアズールとレーンにご飯をあげなきゃいけないのは分かるけれどと、僕はアズールとレーンを見上げた。
「マスター、僕もアズールもそんなにお腹は空いていません。でも、お腹が空いているのは腹実様なんです」
ーーは?
二人がベッドに上がると、ひょいっとアズールの膝に乗せられた。レーンが前からドレスシャツを捲り、下着の紐を指で解く。
「マスターはじっとしていてくださいね。僕らのマナを注ぎますから。すぐに終わりますよ」
ーーえ?ええ?
釈然としない。
アズールとレーンは二人同時にそおっとお尻の孔を広げて中へ入り、細い切っ先で結腸に潜り込むと、純粋な淫液だけを出して出ていった。
下腹が温かくてふんわりとした気持ちになるんだけど、なんだか物足りない。汗もかいていないし、僕は出してもいないのだ。
「ふふ、マスターったら、不満ですか?」
レーンが下着のレースのリボンを結んでくれ、ベッドに寝かしつける。掛布を掛けて僕の横に潜り込む。
アズールも僕の横に珍しく横になった。
「マスターは一人で腹実を守るわけですから、私どものマナで支えます」
僕に大量のマナを寄越して、添い寝をして僕から漏れるマナを少し貰うっていうんだろうな。
色は違うけれど若い頃のアーネストに少し似たアズールを抱きしめて、レーンから背後から抱きつかれる。
温もりが眠りを誘い、僕は目を閉じた。
幸い夢は何も見なかった。
次の日も、その次の日も、同じで、僕は焦れて焦れてアズールとレーンに挿入されたまま、もじもじと腰を揺らした。
あ、気持ちいい、かも。
下にいて少し笑い顔のアズールの身体を手で押し付け、背後から挿入しているレーンのものを擦り付けながら前後に動く。結腸からぬぽっと抜ける刺激が気持ちいい。
細い二人の性器で出しては入れる僕の遊びに付き合い、レーンがドレスシャツの中に手を入れて胸を揉み始めた。
「んっ……」
腰を支えてくれるアズールの手はお尻の肉を揉んでいて、お尻の孔まで刺激されて気持ちいいし、両乳首を摘まれると腰を反らす。
「あ、あ、気持ちい……っイ……く」
乳首を引っ張られながら僕は中だけでイって、アズールとレーンの淫液で満たされた。
「ふふふ、乳首、育ちましたね。これを赤子様が飲むのいいなあ。二つあるんだもの、片方は僕らが飲んでもいいですか、マスター」
レーンがまだ乳首を捏ねながら背後から囁いてくる。僕は息を詰めた呼吸をはぁ……と吐き出し、
「そ、それは嫌だ」
とアズールの胸に伏せた。ああ、まだ二人の入っているから場所が……イく……少し……気持ちい……。
僕が二度目の浅い絶頂を感じている中で、レーンがゆるゆると揺らしてきて、また気持ちいい。中の液体が揺れてそれも僕を気持ちよくさせた。
「僕らだってマスターのお乳を飲みたい。ね、アズール」
「ええ、マナたっぷりの乳を快楽の感じるように舐めて吸わせていただきます。片方だけ飲ませていると片方からも溢れてくると申します。マスターを抱きながらお尻の孔を気持ちよくしての乱れ吸いも赤子様は喜ばれるのでは?」
喜ばねーよ、そんなの。
結局、快楽を知った身体は、いつも通り抱かれてマナ淫液を貰うことを望んで、僕は僕より僕の身体を知り尽くしている、アズールとレーンの術中にはまったことに気づいたのは大分後になってからだ。
近頃、アズールとレーンに直接喰わせてやってなかったからな、うん、ごめん。
とりあえず僕らは礼状をセネカに任せて、贈られきた品々で分けられそうなものは全て王宮の使用人に分けるようにグレゴリーに頼んだ。
宝物系の物もセネカに頼んで換金してもらうことにして、シャルスの手元には残さない。
夕食前に帰っていったミカエルとセネカだが、シャルスの体調が良くなったら新居に案内して貰えるということで帰っていく。新居は貴族街のどこなんだろう?
夕食は消化のいいポトフとパンで、シャルスは物足りなさそうだったけれど、デザートに甘いミートパイが出てきて喜んだ。これ、ゼブー肉のすじ肉などの余りだなと思いながら一欠片食べる。残さず余さず食べる。これは魔の森の基本だ。
お風呂に一緒に入って、シャルスに下腹を撫でられる。
「この中に赤子がいるのですか?」
「正確には腹実、宿り木の実がいるんだよ。マナの塊で、出る時は拳くらいの大きさ。宿り木の実より少し小さいかな?その後実が出てからマナとオドを纏い赤子の形になるんだよ、シャルス」
シャルスは驚いた表情をして、僕のお腹を見ていた。
「ーー詳しいですね」
「ツェッペリン領には腹実も多くて、父様と一緒に村に向かった時、出くわしたりしたんだ」
腹実が出るまでは三ヶ月ある。ゆっくりすればいい。僕らは風呂から出ると、ドレスシャツを着て、まずはシャルスのベッドに行った。
レーンがいつもの眠りの前の一杯の水を出して、シャルスが飲む。なんてことない魔の森の湧き水だ。だが、魔の森自体がマナの塊だ。だからマナ不足のシャルスは日頃の枯渇から限定的に解除され、飲めば保存のために眠りにつく。
「眠るまで手を繋いでいてーーすぅ……」
お、おい、早いな。シャルスはあっという間に眠ってしまい、しばらくしてから僕は手を離して王配の部屋に行く。
「お疲れ様です、マスター」
アズールとレーンが部屋にいて、少しホッとした。王の部屋は魔法陣が組み込まれていて安全だし、扉の前には夜警の近衛がいる。僕はシーカーで一応外を監視しながらベッドに入った。
「あれ?二人ともどうした?お腹が空いているの?でも、僕、そんな気分じゃ……」
僕は珍しくベッドサイドにいる二人がベッドに乗り上げできたのに気づいて待ったをかけた。
アーネストの死から二日……そりゃあ、淫魔であるアズールとレーンにご飯をあげなきゃいけないのは分かるけれどと、僕はアズールとレーンを見上げた。
「マスター、僕もアズールもそんなにお腹は空いていません。でも、お腹が空いているのは腹実様なんです」
ーーは?
二人がベッドに上がると、ひょいっとアズールの膝に乗せられた。レーンが前からドレスシャツを捲り、下着の紐を指で解く。
「マスターはじっとしていてくださいね。僕らのマナを注ぎますから。すぐに終わりますよ」
ーーえ?ええ?
釈然としない。
アズールとレーンは二人同時にそおっとお尻の孔を広げて中へ入り、細い切っ先で結腸に潜り込むと、純粋な淫液だけを出して出ていった。
下腹が温かくてふんわりとした気持ちになるんだけど、なんだか物足りない。汗もかいていないし、僕は出してもいないのだ。
「ふふ、マスターったら、不満ですか?」
レーンが下着のレースのリボンを結んでくれ、ベッドに寝かしつける。掛布を掛けて僕の横に潜り込む。
アズールも僕の横に珍しく横になった。
「マスターは一人で腹実を守るわけですから、私どものマナで支えます」
僕に大量のマナを寄越して、添い寝をして僕から漏れるマナを少し貰うっていうんだろうな。
色は違うけれど若い頃のアーネストに少し似たアズールを抱きしめて、レーンから背後から抱きつかれる。
温もりが眠りを誘い、僕は目を閉じた。
幸い夢は何も見なかった。
次の日も、その次の日も、同じで、僕は焦れて焦れてアズールとレーンに挿入されたまま、もじもじと腰を揺らした。
あ、気持ちいい、かも。
下にいて少し笑い顔のアズールの身体を手で押し付け、背後から挿入しているレーンのものを擦り付けながら前後に動く。結腸からぬぽっと抜ける刺激が気持ちいい。
細い二人の性器で出しては入れる僕の遊びに付き合い、レーンがドレスシャツの中に手を入れて胸を揉み始めた。
「んっ……」
腰を支えてくれるアズールの手はお尻の肉を揉んでいて、お尻の孔まで刺激されて気持ちいいし、両乳首を摘まれると腰を反らす。
「あ、あ、気持ちい……っイ……く」
乳首を引っ張られながら僕は中だけでイって、アズールとレーンの淫液で満たされた。
「ふふふ、乳首、育ちましたね。これを赤子様が飲むのいいなあ。二つあるんだもの、片方は僕らが飲んでもいいですか、マスター」
レーンがまだ乳首を捏ねながら背後から囁いてくる。僕は息を詰めた呼吸をはぁ……と吐き出し、
「そ、それは嫌だ」
とアズールの胸に伏せた。ああ、まだ二人の入っているから場所が……イく……少し……気持ちい……。
僕が二度目の浅い絶頂を感じている中で、レーンがゆるゆると揺らしてきて、また気持ちいい。中の液体が揺れてそれも僕を気持ちよくさせた。
「僕らだってマスターのお乳を飲みたい。ね、アズール」
「ええ、マナたっぷりの乳を快楽の感じるように舐めて吸わせていただきます。片方だけ飲ませていると片方からも溢れてくると申します。マスターを抱きながらお尻の孔を気持ちよくしての乱れ吸いも赤子様は喜ばれるのでは?」
喜ばねーよ、そんなの。
結局、快楽を知った身体は、いつも通り抱かれてマナ淫液を貰うことを望んで、僕は僕より僕の身体を知り尽くしている、アズールとレーンの術中にはまったことに気づいたのは大分後になってからだ。
近頃、アズールとレーンに直接喰わせてやってなかったからな、うん、ごめん。
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