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外伝 記憶の群像(クーちゃん視点)

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 主様は

「やらかしてないよ、私」

と話しておりますが、それはすでにやらかされているからなのです。

 ご生誕からずっと僕は遊び相手兼任護衛として、おそばに仕えていました。2語をお話しになる頃、主様は泣きながら僕に伝えてきたことを逐一報告をしていました。

 馬鹿馬鹿しいと笑われるかもと思いましたが、幼い主様の口から伝えられる、ハルカ様と言われる女性の文明的で文化的な生活は魅力的だったからですよ。

 魔法省含む王都の叡智が、見たことのない想像の便利道具に湧き立ちました。飲食も含め、アスター王国は10年で素晴らしい文化を手に入れたのです。

 主様は5歳の時、魔剣シルフィードに選ばれ、彼女を抜いた瞬間の衝撃から、ハルカ様の意識が隠れてしまわれた。

 僕は主様の従者となり、『ハルカ様』にいつか会いたいと願っていた。キラキラした瞳で文明・文化を語る幼い主様は、僕の宝物でした。

 それが帰ってきたのです。

 場所はロータス帝国に移りました。主様は

「普通に生きていくから」

と大らかなお胸を張っていますが、きっとやらかしてくれると思うのです。
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