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第6話 欲の波濤
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私の役割は殿下の隠れ蓑ということだ。なるほどね。
利害が一致して互いに頷き合ったあと、ポーター様は私たちがボロを出さないようにあれこれ指示をくれた。
「出来るだけ頻繁に姫殿下の元に通っていただきたいのよ、外扉からお願いしたいわ」
内扉からだと近衛兵に分からないからだろう。
「それから名前で呼び合うようにしてはどうかしら。殿下、姫では味気ないもの」
エリファス様と呼べばいいのかと思いきや、
「呼び捨てがいいです。愛称の方がもっと嬉しいです」
ときた。今は殿下と殿下のお腹の子の安全第一だから、殿下のお願いを聞いた方が良さそうだ。
エリファス……エル?エリーかな。うん、そんな歌があったな。
「『いとしのエリー』……か?」
エリー・マイラブ・ソウ・スタート
ハスキーな独特ボイスで変換された瞬間、殿下は真っ赤になってからもじもじとし始める。
「エリー……可愛い響きで好きです」
存外乙女だった。オトメンだ。私は前世で呼ばれていた名前を出した。
「私はハルと呼んでほしい」
「はい、ハル様」
なんだろう、ボルゾイに懐かれる感覚。キラキラ瞳で、股を擦り合わせて何かもじもじ。
「ハル、ですよ。エリー」
キューンとしたらしい。悶えが少し怖いな。ポーター様は殿下、もとい、エリーの様子に気付き、
「生むまで自慰禁止って言ったでしょう?両性は流産の危険性が高いんだから」
とエリーを頭ごなしに叱る。
妊娠すると制欲が高まるタイプなんだな、エリーは。肉欲系オトメンだ。
殿下の単性生殖は前世では正直ありえない。理科は苦手で、染色体だとか受精は朧げ。でも、今世はなんといっても、魔法やらで生体システムが違うのかもしれない。
★★
婚姻から3ヶ月位たった。
夜の食事は1階の主賓ホールで行い、近親王族との顔見せだ。本当は婚姻式の日の夜に行うのだが、第2皇子の都合が付かなかったらしい。
やっと帰城するというのだから、魔獣でも出たのか。魔獣討伐は王族の大切な公務である。ーー私も参加したい、が、言えない。
「エスコートさせていただきます、ハル」
ロングジャケットにベストの正装の殿下の顔色は悪い。悪阻には私も悩まされたものだ。でも、悟られるわけにもいかないし、私はそっと殿下の手に手を置く。
1階には既に皆勢揃いで、私はカーテンシーをして皇帝陛下に挨拶した。緊張するぞ、これは。
「顔を上げよ、皇太子妃」
殿下によく似た髪色でふわふわ髭の痩型サンタクロース風の陛下が、私を品定めしているように目を細めた。目の色は青いから、殿下とは違う。ちらっと見れば、皇帝妃殿下は金髪に茶目だから、そういうことか。
上座の右手側に皇帝妃殿下が座り、席があと2つ空いている。そこに殿下と私が座るわけだ。左側に側室妃殿下の横には第2皇子と、幼い姫が1人。陛下が足繁く通っているのは側室妃殿下のようだ。
「細くて背も低い。だが、胸はでかい。でかい胸はいい。俺もでかい胸は好きだ、兄上でかした!俺はリュシアンだ」
第2皇子殿下は側室妃殿下と同じ琥珀色の癖髪と、茶色の瞳を輝かせて、無礼トークを吐いている。脳筋だな、スペア殿下。
「髪が短いなんて」
サラサラの銀髪で茶色の瞳の可愛らしい妹姫には、私の姿は好感度イマイチのようだ。無理もないだろう。いきなりやってきた皇太子の嫁。義理姉になるのは、小国アスターの姫なのだから矜持が許さないだろう。
「魔獣狩りをする時に邪魔だからです」
とりあえずそう話しておこう。本当は髪が長いと癖っ毛がもじゃもじゃになるためだが、短い髪は王子であった自分を捨てられなかったからだ。
「魔獣狩りですって?姫のあなたが!」
末姫が驚く。
「力のある者の責務です」
ーー冒険者ギルドの掟では
「力があるの?」
「魔剣を少々嗜んでおります」
ーーアスター王国の宝剣ぶん回しておりました。
帝国では魔剣はあるのかな。
アスター王国の魔剣シルフィードはもちろん置いてきた。第2王子には扱えなかったから、誰かが継ぐのだろうね、宝剣を。
王太子は代々宝剣を振るい、魔獣を狩るのが慣わしだ。頑張ってくれ第2王子で、王太子になったフルドナよ。
魔獣狩りの目的は魔獣が増えすぎるために起こすスタンピード防止もあるが、アスター王国には別も意味もある。
「あなたは剣を扱うのか、一度見てみたい」
にこりと微笑むエリーに頷いた。
これで話はしまいになり、ロータス王家の晩餐が静かに始まった。塩味ベースは変わらないが、温かな料理がよかった。
エリーも頑張って食べていたが、部屋に戻ると全て簡易トイレで吐いて、泣き出したのを慰めるのは『夫』の私の役目。前世の私も悪阻が酷かった。
悪阻は病気でないなんていう奴なんてクソくらえ!だ。
「口を濯いで。胃液で歯を痛めますよ」
「主様、殿下。服のお召替えを」
クーちゃんは2倍忙しくなってしまった。何しろエリーは正妃様と乳母(死亡)しか、両性を知られてないし、ポーターさん(様は禁止された)は医師だから。
が、それも、アスター王国からの荷物と共に解決したのだ。航空侵犯にならないよう許可を得た飛行艇で持ってきたのは、私の文明的な生活を行うための、生活魔道具。システムバスルームとシステムキッチンを含む諸々。
「僕は別に今のままでも構わないのですがね。主様も殿下も基本、ご自身で全て動かれますし」
とか言っていながら、便利道具に抗えまい。使いこなすクーちゃんは、楽しそうだ。
アスター王国の飛行艇の中から出てきた使者はなんと王太子のフルドナで、エリーの美丈夫な姿を見て驚いていた。そして私の格好もだ。私はベストと下窄みキュロットをはいていたからだ。
「行こうぞ、姉殿よ!魔獣狩りへ!」
今日はアスター王国から譲り受けた魔道具のバイクに乗って、脳筋リュシーと王都門すぐ北に出た魔獣を狩る。うっかりロータス帝国の魔剣イグニスも手に入れてしまい、リュシーに懐かれた。魔獣の心臓からは魔石が取れる。魔獣の胃からはたまに妖精石が取れ、電力ならぬ魔力や通信システムになる。
皇室にはそれを『伝統的』ではないと受け入れないため、私とエリーとポーターさんや一部の人が文明を謳歌しているが、それは仕方がないのだが、私の男姿がお気に召した末姫のララファ様は気になるようだ。
それから更に半年ほどして、エリーは治癒魔法の力で、エリーそっくりの可愛い男の子を生んだ。クローンかもしれない。昔、クローン羊のドリーの記事を読んだことがあるが、長生きしていたと思う。だから、きっと平気だろう。
エリーの采配で部屋はエリーの部屋と私の部屋をぶち抜き、アスター様式の生活空間となっている部屋の中で、エリーと私は子育てをしているわけだが、表向きは私が生んだことになっているから、
「妊娠中でも魔獣狩りをする皇太子妃」
と有名になってしまっていた。
「ハル、今度はハルの子供が欲しいです」
する側は初めてだからうまく行くか自信はないが、愛すべき『夫』のために頑張ってみたいと思う。
利害が一致して互いに頷き合ったあと、ポーター様は私たちがボロを出さないようにあれこれ指示をくれた。
「出来るだけ頻繁に姫殿下の元に通っていただきたいのよ、外扉からお願いしたいわ」
内扉からだと近衛兵に分からないからだろう。
「それから名前で呼び合うようにしてはどうかしら。殿下、姫では味気ないもの」
エリファス様と呼べばいいのかと思いきや、
「呼び捨てがいいです。愛称の方がもっと嬉しいです」
ときた。今は殿下と殿下のお腹の子の安全第一だから、殿下のお願いを聞いた方が良さそうだ。
エリファス……エル?エリーかな。うん、そんな歌があったな。
「『いとしのエリー』……か?」
エリー・マイラブ・ソウ・スタート
ハスキーな独特ボイスで変換された瞬間、殿下は真っ赤になってからもじもじとし始める。
「エリー……可愛い響きで好きです」
存外乙女だった。オトメンだ。私は前世で呼ばれていた名前を出した。
「私はハルと呼んでほしい」
「はい、ハル様」
なんだろう、ボルゾイに懐かれる感覚。キラキラ瞳で、股を擦り合わせて何かもじもじ。
「ハル、ですよ。エリー」
キューンとしたらしい。悶えが少し怖いな。ポーター様は殿下、もとい、エリーの様子に気付き、
「生むまで自慰禁止って言ったでしょう?両性は流産の危険性が高いんだから」
とエリーを頭ごなしに叱る。
妊娠すると制欲が高まるタイプなんだな、エリーは。肉欲系オトメンだ。
殿下の単性生殖は前世では正直ありえない。理科は苦手で、染色体だとか受精は朧げ。でも、今世はなんといっても、魔法やらで生体システムが違うのかもしれない。
★★
婚姻から3ヶ月位たった。
夜の食事は1階の主賓ホールで行い、近親王族との顔見せだ。本当は婚姻式の日の夜に行うのだが、第2皇子の都合が付かなかったらしい。
やっと帰城するというのだから、魔獣でも出たのか。魔獣討伐は王族の大切な公務である。ーー私も参加したい、が、言えない。
「エスコートさせていただきます、ハル」
ロングジャケットにベストの正装の殿下の顔色は悪い。悪阻には私も悩まされたものだ。でも、悟られるわけにもいかないし、私はそっと殿下の手に手を置く。
1階には既に皆勢揃いで、私はカーテンシーをして皇帝陛下に挨拶した。緊張するぞ、これは。
「顔を上げよ、皇太子妃」
殿下によく似た髪色でふわふわ髭の痩型サンタクロース風の陛下が、私を品定めしているように目を細めた。目の色は青いから、殿下とは違う。ちらっと見れば、皇帝妃殿下は金髪に茶目だから、そういうことか。
上座の右手側に皇帝妃殿下が座り、席があと2つ空いている。そこに殿下と私が座るわけだ。左側に側室妃殿下の横には第2皇子と、幼い姫が1人。陛下が足繁く通っているのは側室妃殿下のようだ。
「細くて背も低い。だが、胸はでかい。でかい胸はいい。俺もでかい胸は好きだ、兄上でかした!俺はリュシアンだ」
第2皇子殿下は側室妃殿下と同じ琥珀色の癖髪と、茶色の瞳を輝かせて、無礼トークを吐いている。脳筋だな、スペア殿下。
「髪が短いなんて」
サラサラの銀髪で茶色の瞳の可愛らしい妹姫には、私の姿は好感度イマイチのようだ。無理もないだろう。いきなりやってきた皇太子の嫁。義理姉になるのは、小国アスターの姫なのだから矜持が許さないだろう。
「魔獣狩りをする時に邪魔だからです」
とりあえずそう話しておこう。本当は髪が長いと癖っ毛がもじゃもじゃになるためだが、短い髪は王子であった自分を捨てられなかったからだ。
「魔獣狩りですって?姫のあなたが!」
末姫が驚く。
「力のある者の責務です」
ーー冒険者ギルドの掟では
「力があるの?」
「魔剣を少々嗜んでおります」
ーーアスター王国の宝剣ぶん回しておりました。
帝国では魔剣はあるのかな。
アスター王国の魔剣シルフィードはもちろん置いてきた。第2王子には扱えなかったから、誰かが継ぐのだろうね、宝剣を。
王太子は代々宝剣を振るい、魔獣を狩るのが慣わしだ。頑張ってくれ第2王子で、王太子になったフルドナよ。
魔獣狩りの目的は魔獣が増えすぎるために起こすスタンピード防止もあるが、アスター王国には別も意味もある。
「あなたは剣を扱うのか、一度見てみたい」
にこりと微笑むエリーに頷いた。
これで話はしまいになり、ロータス王家の晩餐が静かに始まった。塩味ベースは変わらないが、温かな料理がよかった。
エリーも頑張って食べていたが、部屋に戻ると全て簡易トイレで吐いて、泣き出したのを慰めるのは『夫』の私の役目。前世の私も悪阻が酷かった。
悪阻は病気でないなんていう奴なんてクソくらえ!だ。
「口を濯いで。胃液で歯を痛めますよ」
「主様、殿下。服のお召替えを」
クーちゃんは2倍忙しくなってしまった。何しろエリーは正妃様と乳母(死亡)しか、両性を知られてないし、ポーターさん(様は禁止された)は医師だから。
が、それも、アスター王国からの荷物と共に解決したのだ。航空侵犯にならないよう許可を得た飛行艇で持ってきたのは、私の文明的な生活を行うための、生活魔道具。システムバスルームとシステムキッチンを含む諸々。
「僕は別に今のままでも構わないのですがね。主様も殿下も基本、ご自身で全て動かれますし」
とか言っていながら、便利道具に抗えまい。使いこなすクーちゃんは、楽しそうだ。
アスター王国の飛行艇の中から出てきた使者はなんと王太子のフルドナで、エリーの美丈夫な姿を見て驚いていた。そして私の格好もだ。私はベストと下窄みキュロットをはいていたからだ。
「行こうぞ、姉殿よ!魔獣狩りへ!」
今日はアスター王国から譲り受けた魔道具のバイクに乗って、脳筋リュシーと王都門すぐ北に出た魔獣を狩る。うっかりロータス帝国の魔剣イグニスも手に入れてしまい、リュシーに懐かれた。魔獣の心臓からは魔石が取れる。魔獣の胃からはたまに妖精石が取れ、電力ならぬ魔力や通信システムになる。
皇室にはそれを『伝統的』ではないと受け入れないため、私とエリーとポーターさんや一部の人が文明を謳歌しているが、それは仕方がないのだが、私の男姿がお気に召した末姫のララファ様は気になるようだ。
それから更に半年ほどして、エリーは治癒魔法の力で、エリーそっくりの可愛い男の子を生んだ。クローンかもしれない。昔、クローン羊のドリーの記事を読んだことがあるが、長生きしていたと思う。だから、きっと平気だろう。
エリーの采配で部屋はエリーの部屋と私の部屋をぶち抜き、アスター様式の生活空間となっている部屋の中で、エリーと私は子育てをしているわけだが、表向きは私が生んだことになっているから、
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