259 / 329
209
しおりを挟む
『……………ワシらはソレを穢れの主と呼んでおる。とても恐ろしい存在じゃのう。』
「にゃあ(魔王じゃなくて)?」
『………魔王と穢れの主は別物じゃのう。』
大地の精霊はため息をついていた。もちろん風の精霊も額に手を当ててやっぱりかといった顔をしていた。
「にゃあ(どうしたんだ)?」
『………魔王や魔族といった存在は、世界そのものを司る存在により穢れを閉じ込めておき、世界のバランスを保つのが役割と定められた存在なのじゃ。』
「にゃあ………(じゃあ私達の本とかに書いてある魔王ってもしかして)。」
精霊達はため息をついた。
『………………………あれは穢れの主のことじゃのう。』
『………人間に魔王と穢れの主の区別が難しかっただけじゃな。まあ、無理もないのじゃ。』
『『穢れの主が実体化したら魔王とそっくりすぎて双子のようじゃ(からのう)』』
……………なるほどな(汗)
『………とはいってものう。』
『穢れの主が出てきたのはかなり昔のことじゃ。世界そのものを司る存在や精霊の王や上級精霊以外でとなると、おそらくは古の一族の初代くらいのはずじゃ……知っているといえば。』
『魔王とて滅多にこちらに現れる存在ではないのじゃからのう。』
『穢れの主と魔王がそっくりという話自体知っているとなると……。』
「にゃあ(つまり数億するような高価な骨董品レベルで珍しい話だから普通は知らないはずなのか)。」
『そうじゃのう。』
『むしろ魔王が悪いことして退治されたって話が伝わっているのも不思議なくらいなのじゃ。』
『あのとき、一度人間は滅びているからのう。古の一族の初代は魔王の加護を受けていたからかろうじて無事じゃったがのう。』
………つまり、それだけ恐ろしい存在ってことなのか…。
『そなたの婚約者やゴリラだったかえ?』
『いやオナラじゃなかったかのう』
「…………にゃあ(オリガだぜ)」
…………………………。
何でオリガがゴリラやオナラになったんだ(汗)
二人ともあれ?そうだっけ?って顔してるぜ。
『人間の名前覚えるのめんどくさいのじゃ。』
『何千何万と生きる我らに記憶しておけという方が無理なのじゃのう。』
………まあ、確かにそれは覚えられないかもな(汗)。
『人間を助けたいのじゃろう?』
『………そして、古の一族やその他種族すらも助けたいと言うのなら、魔王と契約するのが一番手っ取り早いと思うえ。』
『………人間には少し無理そうじゃがのう。』
そうか…………………………。
「にゃあ(魔王じゃなくて)?」
『………魔王と穢れの主は別物じゃのう。』
大地の精霊はため息をついていた。もちろん風の精霊も額に手を当ててやっぱりかといった顔をしていた。
「にゃあ(どうしたんだ)?」
『………魔王や魔族といった存在は、世界そのものを司る存在により穢れを閉じ込めておき、世界のバランスを保つのが役割と定められた存在なのじゃ。』
「にゃあ………(じゃあ私達の本とかに書いてある魔王ってもしかして)。」
精霊達はため息をついた。
『………………………あれは穢れの主のことじゃのう。』
『………人間に魔王と穢れの主の区別が難しかっただけじゃな。まあ、無理もないのじゃ。』
『『穢れの主が実体化したら魔王とそっくりすぎて双子のようじゃ(からのう)』』
……………なるほどな(汗)
『………とはいってものう。』
『穢れの主が出てきたのはかなり昔のことじゃ。世界そのものを司る存在や精霊の王や上級精霊以外でとなると、おそらくは古の一族の初代くらいのはずじゃ……知っているといえば。』
『魔王とて滅多にこちらに現れる存在ではないのじゃからのう。』
『穢れの主と魔王がそっくりという話自体知っているとなると……。』
「にゃあ(つまり数億するような高価な骨董品レベルで珍しい話だから普通は知らないはずなのか)。」
『そうじゃのう。』
『むしろ魔王が悪いことして退治されたって話が伝わっているのも不思議なくらいなのじゃ。』
『あのとき、一度人間は滅びているからのう。古の一族の初代は魔王の加護を受けていたからかろうじて無事じゃったがのう。』
………つまり、それだけ恐ろしい存在ってことなのか…。
『そなたの婚約者やゴリラだったかえ?』
『いやオナラじゃなかったかのう』
「…………にゃあ(オリガだぜ)」
…………………………。
何でオリガがゴリラやオナラになったんだ(汗)
二人ともあれ?そうだっけ?って顔してるぜ。
『人間の名前覚えるのめんどくさいのじゃ。』
『何千何万と生きる我らに記憶しておけという方が無理なのじゃのう。』
………まあ、確かにそれは覚えられないかもな(汗)。
『人間を助けたいのじゃろう?』
『………そして、古の一族やその他種族すらも助けたいと言うのなら、魔王と契約するのが一番手っ取り早いと思うえ。』
『………人間には少し無理そうじゃがのう。』
そうか…………………………。
0
お気に入りに追加
1,756
あなたにおすすめの小説
離縁を告げに
豆狸
恋愛
「バーレト子爵、ファティマを呼び捨てにするのは止めてくれないか」
「止めるのは君のほうだろう。ファティマは私の妻だ。妻を呼び捨てにしてなにが悪い」
「……ヒカルド様? 私達は二年前に離縁していますが」
なろう様でも公開中です。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
運命の歯車が壊れるとき
和泉鷹央
恋愛
戦争に行くから、君とは結婚できない。
恋人にそう告げられた時、子爵令嬢ジゼルは運命の歯車が傾いで壊れていく音を、耳にした。
他の投稿サイトでも掲載しております。
真実の愛の言い分
豆狸
恋愛
「仕方がないだろう。私とリューゲは真実の愛なのだ。幼いころから想い合って来た。そこに割り込んできたのは君だろう!」
私と殿下の結婚式を半年後に控えた時期におっしゃることではありませんわね。
「私は誰に嫁ぐのでしょうか?」「僕に決まっているだろう」~魔術師メイドの契約結婚~
神田柊子
恋愛
フィーナ(23)はエイプリル伯爵家のメイド。
伯爵家当主ブラッド(35)は王立魔術院に勤める魔術師。
フィーナも魔術師だけれど、専門高等学校を事情で退学してしまったため、魔術院に勤務する資格がない。
兄が勝手に決めた結婚話から逃れるため、フィーナはずっと憧れていたブラッドと結婚することに。
「結婚しても夫婦の行為は求めない」と言われたけれど……。
大人紳士な魔術師伯爵と自己評価低い魔術師メイドの契約結婚。
※「魔術師令嬢の契約結婚」スピンオフ。キャラ被ってますが、前作を未読でも読めると思います。
-----
西洋風異世界。電気はないけど魔道具があるって感じの世界観。
魔術あり。政治的な話なし。戦いなし。転移・転生なし。
三人称。視点は予告なく変わります。
※本作は2021年11月から2024年12月まで公開していた作品を修正したものです。旧題「魔術師メイドの契約結婚」
-----
※小説家になろう様にも掲載中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる