255 / 329
205
しおりを挟む
……………………………。
こりゃあしばらくかかるぞ。
しばらくお待ちください………………。
…………………………10分経過。
「………にゃあ(あのう、もう笑うのとりあえず止めてくれないか)」
『い、今はむりじゃ!』
『こ、婚約者…………いりこ………ジャーキー……………っ!』
……………悪かったな!ネーミングセンス最悪で。
これでも気に入っているんだ!……………やっぱり別のあだ名にした方がいいのか?
毎度これで笑われるんだよな……………はぁ。
思わずため息が出た。
………………………………それから30分経過。
『すまぬなっ………。』
『久しぶりにこれだけ笑ったわいっ。』
……………………………そりゃあよかったな(棒読み)
むっすーーーー!
完全に拗ねている私をなだめるために撫で撫でする風の精霊のゴッドハンドといわんばかりの撫で撫で攻撃に抗うことなんてできるはずがなかった。
「ふにゃん」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロブクブク…………はっ!
危ない、危ない………危うく忘れるところだったぜ(汗)
「……………にゃあ(ということで日中人の出入りの激しい、観光地になっている遺跡があるだろう)?」
『そうじゃな。』
「にゃあ(そこの遺跡が闇の一族の神殿かどうかが知りたいんだ)。」
『……………あそこには確かに闇の一族の神殿があるはずじゃが…………。』
あるはずだが?
『もともとあの場所には別の神殿があるのじゃ。』
どういうことなんだ?
『あそこはのう、地下の奥深くに闇の一族の神殿が存在しておる。』
『じゃが、あの入り口の入ったところに特殊な条件でしか開けない入り口がかくされておるのじゃ。』
……………へえ、なんか面白そうである。
『そしてそれを闇の一族は知らずにあの場所に遺跡をつくったということじゃ。』
二人は少し腹立たしげであった。
『まあ、闇の一族というのは本能の存在。考えることができるのは上の者だけだのう。』
『その上の存在でもあの遺跡の隠されし入り口は見つけることはできぬ。』
………もしかして、その隠されし入り口の先にあるのは精霊にとって重要な場所なのか?
だから、こんなに苛ついているのか?
だが、それならなんであんなに背筋がゾッとするようなとても恐ろしい場所になるんだ………?
………本来なら、精霊が苛ついているくらいだから、本とかで書いてある聖域のような、美しく神聖な空気であってしかるべきなのではないだろうか………………。
それなのに、実際のあの遺跡はとても暗く淀んだ空気を纏った場所であった。
こりゃあしばらくかかるぞ。
しばらくお待ちください………………。
…………………………10分経過。
「………にゃあ(あのう、もう笑うのとりあえず止めてくれないか)」
『い、今はむりじゃ!』
『こ、婚約者…………いりこ………ジャーキー……………っ!』
……………悪かったな!ネーミングセンス最悪で。
これでも気に入っているんだ!……………やっぱり別のあだ名にした方がいいのか?
毎度これで笑われるんだよな……………はぁ。
思わずため息が出た。
………………………………それから30分経過。
『すまぬなっ………。』
『久しぶりにこれだけ笑ったわいっ。』
……………………………そりゃあよかったな(棒読み)
むっすーーーー!
完全に拗ねている私をなだめるために撫で撫でする風の精霊のゴッドハンドといわんばかりの撫で撫で攻撃に抗うことなんてできるはずがなかった。
「ふにゃん」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロブクブク…………はっ!
危ない、危ない………危うく忘れるところだったぜ(汗)
「……………にゃあ(ということで日中人の出入りの激しい、観光地になっている遺跡があるだろう)?」
『そうじゃな。』
「にゃあ(そこの遺跡が闇の一族の神殿かどうかが知りたいんだ)。」
『……………あそこには確かに闇の一族の神殿があるはずじゃが…………。』
あるはずだが?
『もともとあの場所には別の神殿があるのじゃ。』
どういうことなんだ?
『あそこはのう、地下の奥深くに闇の一族の神殿が存在しておる。』
『じゃが、あの入り口の入ったところに特殊な条件でしか開けない入り口がかくされておるのじゃ。』
……………へえ、なんか面白そうである。
『そしてそれを闇の一族は知らずにあの場所に遺跡をつくったということじゃ。』
二人は少し腹立たしげであった。
『まあ、闇の一族というのは本能の存在。考えることができるのは上の者だけだのう。』
『その上の存在でもあの遺跡の隠されし入り口は見つけることはできぬ。』
………もしかして、その隠されし入り口の先にあるのは精霊にとって重要な場所なのか?
だから、こんなに苛ついているのか?
だが、それならなんであんなに背筋がゾッとするようなとても恐ろしい場所になるんだ………?
………本来なら、精霊が苛ついているくらいだから、本とかで書いてある聖域のような、美しく神聖な空気であってしかるべきなのではないだろうか………………。
それなのに、実際のあの遺跡はとても暗く淀んだ空気を纏った場所であった。
0
お気に入りに追加
1,756
あなたにおすすめの小説
あなたのことなんて、もうどうでもいいです
もるだ
恋愛
舞踏会でレオニーに突きつけられたのは婚約破棄だった。婚約者の相手にぶつかられて派手に転んだせいで、大騒ぎになったのに……。日々の業務を押しつけられ怒鳴りつけられいいように扱われていたレオニーは限界を迎える。そして、気がつくと魔法が使えるようになっていた。
元婚約者にこき使われていたレオニーは復讐を始める。
私がいなくなっても、あなたは探しにも来ないのでしょうね
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族家の生まれではありながらも、父の素行の悪さによって貧しい立場にあったエリス。そんな彼女は気づいた時、周囲から強引に決められる形で婚約をすることとなった。その相手は大金持ちの御曹司、リーウェル。エリスの母は貧しい暮らしと別れを告げられることに喜び、エリスが内心では快く思っていない婚約を受け入れるよう、大いに圧力をかける。さらには相手からの圧力もあり、断ることなどできなくなったエリスは嫌々リーウェルとの婚約を受け入れることとしたが、リーウェルは非常にプライドが高く自分勝手な性格で、エリスは婚約を結んでしまったことを心から後悔する…。何一つ輝きのない婚約生活を送る中、次第に鬱の海に沈んでいくエリスは、ある日その身を屋敷の最上階から投げてしまうのだった…。
【完結】浮気現場を目撃してしまい、婚約者の態度が冷たかった理由を理解しました
紫崎 藍華
恋愛
ネヴィルから幸せにすると誓われタバサは婚約を了承した。
だがそれは過去の話。
今は当時の情熱的な態度が嘘のように冷めた関係になっていた。
ある日、タバサはネヴィルの自宅を訪ね、浮気現場を目撃してしまう。
タバサは冷たい態度を取られている理由を理解した。
ヴェルセット公爵家令嬢クラリッサはどこへ消えた?
ルーシャオ
恋愛
完璧な令嬢であれとヴェルセット公爵家令嬢クラリッサは期待を一身に受けて育ったが、婚約相手のイアムス王国デルバート王子はそんなクラリッサを嫌っていた。挙げ句の果てに、隣国の皇女を巻き込んで婚約破棄事件まで起こしてしまう。長年の王子からの嫌がらせに、ついにクラリッサは心が折れて行方不明に——そして約十二年後、王城の古井戸でその白骨遺体が発見されたのだった。
一方、隣国の法医学者エルネスト・クロードはロロベスキ侯爵夫人ことマダム・マーガリーの要請でイアムス王国にやってきて、白骨死体のスケッチを見てクラリッサではないと看破する。クラリッサは行方不明になって、どこへ消えた? 今はどこにいる? 本当に死んだのか? イアムス王国の人々が彼女を惜しみ、探そうとしている中、クロードは情報収集を進めていくうちに重要参考人たちと話をして——?
【完結】どうやら私は婚約破棄されるそうです。その前に舞台から消えたいと思います
りまり
恋愛
私の名前はアリスと言います。
伯爵家の娘ですが、今度妹ができるそうです。
母を亡くしてはや五年私も十歳になりましたし、いい加減お父様にもと思った時に後妻さんがいらっしゃったのです。
その方にも九歳になる娘がいるのですがとてもかわいいのです。
でもその方たちの名前を聞いた時ショックでした。
毎日見る夢に出てくる方だったのです。
両親からも婚約者からも愛されません
ララ
恋愛
妹が生まれたことで、私の生活は一変した。
両親からの愛を妹が独り占めをして、私はすっかり蚊帳の外となった。
そんな生活に終わりを告げるように婚約が決まるが……
私はただ一度の暴言が許せない
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
厳かな結婚式だった。
花婿が花嫁のベールを上げるまでは。
ベールを上げ、その日初めて花嫁の顔を見た花婿マティアスは暴言を吐いた。
「私の花嫁は花のようなスカーレットだ!お前ではない!」と。
そして花嫁の父に向かって怒鳴った。
「騙したな!スカーレットではなく別人をよこすとは!
この婚姻はなしだ!訴えてやるから覚悟しろ!」と。
そこから始まる物語。
作者独自の世界観です。
短編予定。
のちのち、ちょこちょこ続編を書くかもしれません。
話が進むにつれ、ヒロイン・スカーレットの印象が変わっていくと思いますが。
楽しんでいただけると嬉しいです。
※9/10 13話公開後、ミスに気づいて何度か文を訂正、追加しました。申し訳ありません。
※9/20 最終回予定でしたが、訂正終わりませんでした!すみません!明日最終です!
※9/21 本編完結いたしました。ヒロインの夢がどうなったか、のところまでです。
ヒロインが誰を選んだのか?は読者の皆様に想像していただく終わり方となっております。
今後、番外編として別視点から見た物語など数話ののち、
ヒロインが誰と、どうしているかまでを書いたエピローグを公開する予定です。
よろしくお願いします。
※9/27 番外編を公開させていただきました。
※10/3 お話の一部(暴言部分1話、4話、6話)を訂正させていただきました。
※10/23 お話の一部(14話、番外編11ー1話)を訂正させていただきました。
※10/25 完結しました。
ここまでお読みくださった皆様。導いてくださった皆様にお礼申し上げます。
たくさんの方から感想をいただきました。
ありがとうございます。
様々なご意見、真摯に受け止めさせていただきたいと思います。
ただ、皆様に楽しんでいただける場であって欲しいと思いますので、
今後はいただいた感想をを非承認とさせていただく場合がございます。
申し訳ありませんが、どうかご了承くださいませ。
もちろん、私は全て読ませていただきます。
結婚して5年、冷たい夫に離縁を申し立てたらみんなに止められています。
真田どんぐり
恋愛
ー5年前、ストレイ伯爵家の美しい令嬢、アルヴィラ・ストレイはアレンベル侯爵家の侯爵、ダリウス・アレンベルと結婚してアルヴィラ・アレンベルへとなった。
親同士に決められた政略結婚だったが、アルヴィラは旦那様とちゃんと愛し合ってやっていこうと決意していたのに……。
そんな決意を打ち砕くかのように旦那様の態度はずっと冷たかった。
(しかも私にだけ!!)
社交界に行っても、使用人の前でもどんな時でも冷たい態度を取られた私は周りの噂の恰好の的。
最初こそ我慢していたが、ある日、偶然旦那様とその幼馴染の不倫疑惑を耳にする。
(((こんな仕打ち、あんまりよーー!!)))
旦那様の態度にとうとう耐えられなくなった私は、ついに離縁を決意したーーーー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる