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まあ、ようするに………。

「にゃあ(その領地の人、モリガ王国の貴族だった人たちと揉めるの嫌がってな…)。」

『その続きは何となく予想できた』

「にゃあ(だろう)?」

……………まあ、その時点でモリガ王国の貴族だった人たちからは、もともとなに考えているのかわからない人たちって思われてたんだけと、ヤリーロ王国の貴族の印象が面倒ごと嫌いの変人たちってなっちゃった訳である。

『欲に忠実な者からしたらワケわからないだろうな。』

『まあ、揉め事にならなくてよかったのだと思うが………。』

「にゃ!」

あ!やべえ(汗)呪い!

『………呪いのことなのだが、今の話を聞いて予測がついた。』

「にゃあ?」

ぇえ?今の話に呪いの要素なかったと思うんだがな。

『遺跡』

「にゃあ(遺跡)?」

『確実性のある話ではないのだが………。』

『我らの予想が正しければ、呪具は我らの命の源である命の石を使っているのだだと思う。』

「にゃあ(命の石って具体的には何なんだ)?」

『スキルを使う際どのようにしてスキルが発動しているのか知っているか?』

「にゃあ(えっと)」

『種族によるが少なくとも人間以外の種族は命の石というものを持っている。』

『命の石は文字通り命の源、それをなくせば我らは死ぬ。』

『正確には修復不能なまでに壊されたらだがな。』

「にゃあ(ん~もしかして魔石のことか)?」

『人間はそう言っているようだな。』

『その石を源に力を行使しているのだ。』

「にゃあ(え、それじゃあ使いきると死ぬんじゃあ)…」

『そもそも命の石とは命の源が石になったものだ。』

『命の源は森や海、様々なところに存在し、ただよっている。』

『つまり、ある程度休めは自動的に回復するんだ。』

「にゃあ(なら人間は)?」

『人間は石になるほど命の源をもともと吸収出来るようになっていない。』

『それゆえ、心臓がその役割を果たしている。』

『我らは心臓を持たない。命の石がその代わりなのだ。』

「にゃあ(でもスキル使えない人もいるがそれは何でなんだ)?」

『スキル自体は持っていても、心臓にそれだけの容量といえばいいのか…………。』

『命の源を受け入れる器が小さすぎるのだ。』

「にゃあ(なるほどな)。」

『話を戻すが、我ら古の一族は命の石さえあれば復活できる存在だ。』

『そして、我らを嫌っている一族がいる。』

「にゃあ(少し名前が出ていた闇の一族か)?」

『そうだ。』

闇の一族って名前、聞いたことないんだよな。古の一族にとってはあまり良くない存在のようだが…………………。
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