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ノイドとエレナの出会い3

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「急用ということだったが、家のバカ息子がまたなにかやらかしたかい?」

辺境伯様が微笑みながら聞いてきた。心なしか疲れているように見えるのは昨日のイタズラが原因か、それとも執務の忙しさからだろうか。

…………おそらく、両方だろうなと3人は考えた。

「やらかしたというよりは、これから起こるというかね。」

メリアは苦い顔しながら言った。

「作業してたらなぁノイドとクライドとメリアがなんか揉めているようだったからなぁ…。」

トルトはあのときのクライドとメリアと揉めていたのにスキップしながら去って行ったノイドの姿を思い浮かべた。

「2人がノイドのもとを離れたあとなぁ、これからなにかやらかそうとするかのようにご機嫌でスキップしながら立ち去って行ったもんだからなぁ、余計に心配になってクライドとメリアに話を聞きに行ったんだぁ。」

メリアはクライドから受け取った計画書と書かれたそれを辺境伯に渡す。

「ノイドから渡された計画書だよ。」

辺境伯は早速読み始めた。ものすごいスピードで読んでいく辺境伯の頭からからだんだん湯気のようなものが見え始めた。

その場にいた3人は思った。

…………………これはヤバい。

3人は頭を冷やすものでも用意した方がいいんじゃあと相談し始めていたら、辺境伯の方から紙の束を静かに置く音が聞こえてきた。

3人は辺境伯の方をおそるおそる見た。

…………ちらり。

3人とも見事にピシッと硬直した。

ニィィィィィィィィィィィィィィィ(黒笑)

…………ヒィィィィィィィィィ!!!

3人とも半泣きになった。辺境伯の頭に血管が浮いており、今にも噴火寸前。その顔にはこう書かれている。

“ノイド、昨日怒らせておいてよくもまあこんなこと思い付いたもんだ!お仕置き何がいいだろうか?”

クライドとメリアとトルトは互いに抱き合いこれから怒るであろうことを予測して怯えていた。

「ちなみに家のバカ息子は昨日の落とし穴の件、何か言っていたかい?」

3人は顔を見合わせた。トルトは一応、一部始終聞いているのでこれ以上辺境伯に話してしまえば、憤死してしまうんじゃあと心配していた。
メリアもクライドも同じようなことを考えていた。

「君たちのことは怒らないから大丈夫だよ。」

3人には優しく微笑んだ。だが……………。

「これ以上話してしまえば辺境伯様、倒れたりしませんか?」

「ストレスで倒れてしまいそうだよ。」

「聞かない方が幸せなこともあると思うんだぁ。」

「大丈夫。話してくれ。」

しばらく3人で相談して結局話すことにした。話を聞いた辺境伯は思ったよりは大丈夫そうだった。
3人はもうこれで大丈夫だとようやく安心できた。
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