婚約破棄なんてどうでもいい脇役だし。この肉うめぇ

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目が覚めるといつもの部屋のいつものベッドの上………ではなくいりこの人の膝の上だった。

ん～ぬくぬくポカポカぁぁっ！

思わずいりこの人に寝ぼけながらふみふみする。
いりこの人は私を撫でながら執務をしているようだ。

しばらくして完全に目が覚めた私は膝の上からいりこの人をじっと見る。取り敢えずおはようの挨拶をする。

「にゃあ(おはよういりこの人)！」

「！あぁ、おはよう。」

いりこの人は優しく撫でてくれる。
いりこの人に撫でられるのは最高の幸せだな！
喉がゴロゴロ鳴っている。

はっ！そういえばちゃんと説明しないと！

…いやでもまだ人の姿で話す勇気ないぞ。布団さえあれば別だがな。

いりこの人は何か言うでもなくずっと私を撫でてくれる。
いりこの人の目には隈ができていた。

…心配かけてしまったな……今日は肉球でマッサージしてやろう！

そうこうしている内にセオが情報を持ってきた。