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「お前と婚約を破棄する!」
まさか王家主催の婚約披露パーティーで第二王子が婚約者の公爵令嬢にどこぞの乙女ゲームかライトノベルのようなイベント紛いを起こしてくれるとは。さすが脳内お花畑バカ王子。

隅の方でイベント紛いを傍観しつつ骨付き肉にかじりついている私も私だが。婚約破棄イベントは今、新しい婚約者の男爵令嬢を紹介に移っていた。男爵令嬢はウェーブのかかった美しい金髪でピンクと白のフワッとした普通男爵令嬢が手に出来るようなものではい位金糸を使っているかなり豪華なドレスを着ていた。一方公爵令嬢は青みがかった艶のある黒髪で青のシンプルだか本人の魅力を際立たせるようなドレスを着ており大変美しいのだか、生憎婚約破棄されているせいか怒りに顔が歪んで……ないな全く。本人どうでもよさそうだし。

男爵令嬢は第二王子にしなだれかかっており、側には騎士団長の息子や魔術師団長の息子など上位貴族の息子が男爵令嬢を守っている。

だがしかし、私は知っているんだぞ。騎士団長の息子と新しい第二王子の婚約者に名前を挙げられていた男爵令嬢があはんうふんな18禁の世界を休憩室で繰り広げてたのを…。
その場にいたからな。机の下にな。あいつら休憩してたら入ってきて私がいるのに気付かずそのまま始めやがった。思わず机の下に隠れた私は悪くないはず。本当に泣きたい。あいつらの行為が終わって部屋からでたあと、この怒りを骨付き肉にかじりつくことにぶつけているのだ…………ん?え?えぇ~っ。

人に遮られていたので気付かなかったがチャック開いてるし。この時代にチャックがある理由はきっと私みたいな人が広めたからだと思う。いや、今問題はそれじゃない。チャック開いているだけじゃなく男爵令嬢のドレスによくみると白い液体が。
気付かなかったぜ。おそらく休憩所から出るときにはもうチャックは開いていたのだと予想される。白い液体もアレだろう。うげぇ。

男爵令嬢お前第二王子の新しい婚約者になったというのに騎士団長の息子の息子から出た××付けたままにしてんじゃねーよ。このくそ×××が。というか騎士団長の息子も男爵令嬢に手を出しておいてそのまま何も言わずこのまま責任取らないつもりか。いっそ私が去勢してやろうか。…このチキンうめぇ。モグモグ。
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