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第二章
私が進みたい道
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私がこの国へ留学した3年前、レイモンド様は私たちの前から姿を消しました。
レイモンド様の父親であるスチュアート侯爵様は行先について、知っていたようですが、弟のアンドリュー様でさえも、行先も、その後の事も分かりませんでした。
何回か、アンドリュー様へ手紙を書き、その度にレイモンド様宛の手紙を同封し、可能だったら渡して欲しいとお願いしましたが、手紙がレイモンド様へ渡ることは無く。
アンドリュー様の話では、スチュアート侯爵様も、レイモンド様の居場所は、分かったり分からなかったり。
時々、どこにいるとか様子が手紙に書かれて届いているらしいのですが、その時はどこの街に居るが、明日にはまた別の場所へ行くとか、そんな感じで、手紙はレイモンド様からの一方通行のみだとか。
スチュアート家にとって、レイモンド様の生存が分かるのみでした。
やがて私も、アンドリュー様へレイモンド様宛の手紙を託すことを諦めました。
その代わりに、いつかまたレイモンド様に再会できた時に、それまでの事を話せるように、毎日ではないものの、日記をつけるようになりました。
日記と言っても、殆どレイモンド様宛の手紙のような日記ですが。
最初に書いた日記は…
レイは元気かな?今、どこに居るのかな?
レイと一緒に旅してから半年が過ぎようとしています。
私は、編入試験の結果、初等過程ではなく、中等課程へ編入しました。
編入し、最初は右も左もわからず、中等課程の中では私が最年少で、少し大変でした。
この学校は、単位で終了となるので、年齢もバラバラです。
一旦休学して、また戻る方々も居るので、上は20歳近い人も居ます。
ストレートに進むと、6歳から11歳で初等教育、12歳以上は中等教育を3年間、15歳から専門教育ですが、貴族の子弟の多くは、ストレートに進む人が多いものの、平民や留学生は、それぞれの事情で、その通りには進まないようです。
私が何とか馴染めたのは、アルが半年だけ一緒だったからでした。
アルは、半年だけ中等課程で学び、来月からは、専門課程へ進みます。
半年間、色々悩んでいたようですが、商業を学ぶそうです。
私は今までは、授業でも、お昼とかも、アルが一緒に居ることが多かったのですが、これからはアルは校舎が別で、同じ敷地内とはいえ、離れてしまうので、結構ドキドキしています。
でもレイもどこかで頑張っていると思うので、私も頑張ります。
アルと私は、アルの叔母様が嫁いだドナテッロ公爵家にお世話になっているのですが、私はこのたび、ドナテッロ家の養女になりました。
元々留学の時点から、実父とマスターソン公爵、そしてドナテッロ家でそういう話になっていたのですが、国を跨いでのだったので、邪魔が入らないように、慎重に話を進めてくださっていたようです。
私が何回か、王妃様の茶会に呼ばれていたことを警戒し、マスターソン公爵が、国王陛下夫妻が王都から視察などでまとまった日数、不在になったタイミングで申請してくださって、代理権限を持つ宰相様が承認してくださいました。
ドナテッロ公爵家としては、兄となる実子が二人居て、二人ともとても優秀なので、私は私の自由にさせてもらえるそうです。
というか、義兄たち曰く、これで結婚や婚約をせっつかれなくなると言っています。
リサお義母様は、ずっと女の子が欲しかったのだとか。
だから私は念願の女の子らしいです…でも…私の素を知っているアルは、くれぐれも放り出されないように、猫を被れと言っています。
まあお義兄様たちが婚約したり、結婚すれば、お義母様の目もそちらを向くと思うので、それまで大人しくしていればと思います。
ジャンマルコお義父様と、リサお義母様は、大恋愛の末の結婚だったとかで、お義兄様たちにも恋愛結婚をと願っているそうです。
ただし公爵家としての責任を持つことも強く望んでいらっしゃいまして、人を見る目は養うようにと良く言われるそうです。
ジャンマルコお義父様は、とても明るくて楽しい人です。
お義父様も、お義兄様たちも、とても良くしてくださっています。
毎日充実しています。
充実しているけど、レイはどうしているかなって思いだしたりもしています。
いつかまた、必ず会いたいな。
また別の日の日記では少し愚痴ってしまいました…
学校へ通い始めました。
アルはすぐにお友達を作りました。
私は他の方々より年齢が少しだけ下なせいか、なかなか馴染めません。
アルや、新しく出来た義兄様たちの友人たちは、妹のように可愛がってくれるのですが、それが女生徒の反感を買ってもいるようで。
今日は食堂で一人で昼食を取っていました。
すると、一緒の授業を取っている女子数人に囲まれました。
「ここ、ご一緒しても良いかしら?」
一見、サバサバ系の方から言われ、友達になれるかな?と思って、嬉しくて笑顔で了承しました。
私を取り囲むように同じテーブルに座り、食事を始めました。
最初に私に声を掛けてきた方が、私をじっと見て言いました。
「あなた…綺麗ね…。」
「あ…ありがとうございま…。」
「やだ私、目が悪くなったのかしら?!」
すると周囲の方々が一斉に笑い出し、口々に言い始めました。
「酷い!言い過ぎよ!(笑)」「あはは!本気にされたらどうするのよぉ!」「一度お医者さんに診て頂きなさいよ。」
あぁ…私が綺麗に見えたら、目が悪いって意味か…。
何でそんな事、わざわざ言うんだろ…。
そうか、私を笑いものにしたかっただけなんだ。
私、この人たちと話すの、初めてなのに…何でこんな嫌がらせを受けなくちゃいけないんだろ…。
食事もそこそこに私は逃げ出しました。
「あ、私、この後の授業の準備があるので、お先に失礼しますね。」
そう言ってトレーを持って、速足で返却口へ向かいました。
そんな事があった翌日からは、食堂が怖くなり、家を出る時に、焼き菓子を幾つか貰っておいて、バッグに忍ばせ、それでお腹を持たせ、お昼を抜くようになりました。
本当にたまに、アルやアンドレア兄様に声を掛けられた時だけ、一緒に食堂へ行くようにしました。
なかなか難しいね、人付き合いって。
そんな日記を書いた日は、ため息も多くなってしまいます。
あぁ…いけないな…もっと明るい日記を書けるように頑張らなくてはって反省します。
専門課程に入っている二人とは、学校では滅多に会う事も無く、学校では確実にぼっちになっていきました。
でもまあそれも慣れれば、余計な付き合いもないので、勉強に専念できるというもので。
中等課程では、選択した専門科目の基礎が入ってきます。
私は服飾を選んだので、その基礎…苦手なデッサンとか入ってきました。
あと色彩学…。
デッサンも他の科目も、グループで何かをという事は無いので、黙々と勉強に励みました。
学校行事もありましたが、出来る限り、逃げました。
折角の学校生活を満喫しているとは言い難いものがありましたが、この際、良い成績を取る事だけを目標に、励み続けました。
学校外では、リサお義母様と一緒に様々なドレスを選ぶという、実母とは経験が無かった事を楽しんだり、アルやアンドレア義兄様、そのお友達と川へ釣りに行ったり等、それこそ充実した日々を過ごしておりました。
皆で楽しんでいる時に、ふとレイもここに居たらなとか思う事は相変わらずあったけど、気が付けばレイの居ない生活が、一緒に過ごした日々よりも長くなっていました。
そして気が付けば、私も中等課程は終了間近になっていました。
来月からは専門課程へ進みます。
ようやくドレスとか制作に入れます。
私はリサお義母様と一緒に様々なドレスやデイドレス等を見ているうちに、前世の思いが強くなり、ドレスとか作りたい!と思うようになりました。
前世では、ファッションについての様々な妄言や格言を耳にしましたが、そんな中の一つが『お洒落は忍耐!』でした。
それはこの世界でも通じるものがあり、前世では中世などでも同じでした。
あのコルセットはその代表例。
あんなもので絞めつけているから短命だったとも言われております。
なのにこの世界にもコルセット…存在しているし。
では何でそんな不健康な事をしていたのかと言えば、腰を細く、胸を大きく見せるため。
でも私は、そこまでの忍耐は強いることなく、良く見せるものを作りたい。
それが私の進みたい道だと、強く思うようになりました。
まだ10歳の頃、私は実家から、あの両親や兄弟から逃げたかった。
私を取り巻く環境から逃げたかった。
逃げる手段の一つとして、自分で商売をして生きていけるようになりたいと思いました。
洋服作りに進むのは、私に出来る商売の一つと考えておりました。
しかしアルやレイとの出会いで、彼らに助けられ、逃げることが出来ました。
今の私は、逃げるために洋服作りがしたいのではなく、純粋に洋服が作りたいから作りたいと考えるようになりました。
リサお義母様が喜ぶような、そして美しく見えるようなドレスが作りたい。
お義兄様たちにお相手が出来た時に、そのお相手をより良く見せるような、お義兄様たちがお相手に贈りたいと思えるようなドレスが作りたい。
いつかアルやレイのためにも作りたいなぁ…。
レイモンド様の父親であるスチュアート侯爵様は行先について、知っていたようですが、弟のアンドリュー様でさえも、行先も、その後の事も分かりませんでした。
何回か、アンドリュー様へ手紙を書き、その度にレイモンド様宛の手紙を同封し、可能だったら渡して欲しいとお願いしましたが、手紙がレイモンド様へ渡ることは無く。
アンドリュー様の話では、スチュアート侯爵様も、レイモンド様の居場所は、分かったり分からなかったり。
時々、どこにいるとか様子が手紙に書かれて届いているらしいのですが、その時はどこの街に居るが、明日にはまた別の場所へ行くとか、そんな感じで、手紙はレイモンド様からの一方通行のみだとか。
スチュアート家にとって、レイモンド様の生存が分かるのみでした。
やがて私も、アンドリュー様へレイモンド様宛の手紙を託すことを諦めました。
その代わりに、いつかまたレイモンド様に再会できた時に、それまでの事を話せるように、毎日ではないものの、日記をつけるようになりました。
日記と言っても、殆どレイモンド様宛の手紙のような日記ですが。
最初に書いた日記は…
レイは元気かな?今、どこに居るのかな?
レイと一緒に旅してから半年が過ぎようとしています。
私は、編入試験の結果、初等過程ではなく、中等課程へ編入しました。
編入し、最初は右も左もわからず、中等課程の中では私が最年少で、少し大変でした。
この学校は、単位で終了となるので、年齢もバラバラです。
一旦休学して、また戻る方々も居るので、上は20歳近い人も居ます。
ストレートに進むと、6歳から11歳で初等教育、12歳以上は中等教育を3年間、15歳から専門教育ですが、貴族の子弟の多くは、ストレートに進む人が多いものの、平民や留学生は、それぞれの事情で、その通りには進まないようです。
私が何とか馴染めたのは、アルが半年だけ一緒だったからでした。
アルは、半年だけ中等課程で学び、来月からは、専門課程へ進みます。
半年間、色々悩んでいたようですが、商業を学ぶそうです。
私は今までは、授業でも、お昼とかも、アルが一緒に居ることが多かったのですが、これからはアルは校舎が別で、同じ敷地内とはいえ、離れてしまうので、結構ドキドキしています。
でもレイもどこかで頑張っていると思うので、私も頑張ります。
アルと私は、アルの叔母様が嫁いだドナテッロ公爵家にお世話になっているのですが、私はこのたび、ドナテッロ家の養女になりました。
元々留学の時点から、実父とマスターソン公爵、そしてドナテッロ家でそういう話になっていたのですが、国を跨いでのだったので、邪魔が入らないように、慎重に話を進めてくださっていたようです。
私が何回か、王妃様の茶会に呼ばれていたことを警戒し、マスターソン公爵が、国王陛下夫妻が王都から視察などでまとまった日数、不在になったタイミングで申請してくださって、代理権限を持つ宰相様が承認してくださいました。
ドナテッロ公爵家としては、兄となる実子が二人居て、二人ともとても優秀なので、私は私の自由にさせてもらえるそうです。
というか、義兄たち曰く、これで結婚や婚約をせっつかれなくなると言っています。
リサお義母様は、ずっと女の子が欲しかったのだとか。
だから私は念願の女の子らしいです…でも…私の素を知っているアルは、くれぐれも放り出されないように、猫を被れと言っています。
まあお義兄様たちが婚約したり、結婚すれば、お義母様の目もそちらを向くと思うので、それまで大人しくしていればと思います。
ジャンマルコお義父様と、リサお義母様は、大恋愛の末の結婚だったとかで、お義兄様たちにも恋愛結婚をと願っているそうです。
ただし公爵家としての責任を持つことも強く望んでいらっしゃいまして、人を見る目は養うようにと良く言われるそうです。
ジャンマルコお義父様は、とても明るくて楽しい人です。
お義父様も、お義兄様たちも、とても良くしてくださっています。
毎日充実しています。
充実しているけど、レイはどうしているかなって思いだしたりもしています。
いつかまた、必ず会いたいな。
また別の日の日記では少し愚痴ってしまいました…
学校へ通い始めました。
アルはすぐにお友達を作りました。
私は他の方々より年齢が少しだけ下なせいか、なかなか馴染めません。
アルや、新しく出来た義兄様たちの友人たちは、妹のように可愛がってくれるのですが、それが女生徒の反感を買ってもいるようで。
今日は食堂で一人で昼食を取っていました。
すると、一緒の授業を取っている女子数人に囲まれました。
「ここ、ご一緒しても良いかしら?」
一見、サバサバ系の方から言われ、友達になれるかな?と思って、嬉しくて笑顔で了承しました。
私を取り囲むように同じテーブルに座り、食事を始めました。
最初に私に声を掛けてきた方が、私をじっと見て言いました。
「あなた…綺麗ね…。」
「あ…ありがとうございま…。」
「やだ私、目が悪くなったのかしら?!」
すると周囲の方々が一斉に笑い出し、口々に言い始めました。
「酷い!言い過ぎよ!(笑)」「あはは!本気にされたらどうするのよぉ!」「一度お医者さんに診て頂きなさいよ。」
あぁ…私が綺麗に見えたら、目が悪いって意味か…。
何でそんな事、わざわざ言うんだろ…。
そうか、私を笑いものにしたかっただけなんだ。
私、この人たちと話すの、初めてなのに…何でこんな嫌がらせを受けなくちゃいけないんだろ…。
食事もそこそこに私は逃げ出しました。
「あ、私、この後の授業の準備があるので、お先に失礼しますね。」
そう言ってトレーを持って、速足で返却口へ向かいました。
そんな事があった翌日からは、食堂が怖くなり、家を出る時に、焼き菓子を幾つか貰っておいて、バッグに忍ばせ、それでお腹を持たせ、お昼を抜くようになりました。
本当にたまに、アルやアンドレア兄様に声を掛けられた時だけ、一緒に食堂へ行くようにしました。
なかなか難しいね、人付き合いって。
そんな日記を書いた日は、ため息も多くなってしまいます。
あぁ…いけないな…もっと明るい日記を書けるように頑張らなくてはって反省します。
専門課程に入っている二人とは、学校では滅多に会う事も無く、学校では確実にぼっちになっていきました。
でもまあそれも慣れれば、余計な付き合いもないので、勉強に専念できるというもので。
中等課程では、選択した専門科目の基礎が入ってきます。
私は服飾を選んだので、その基礎…苦手なデッサンとか入ってきました。
あと色彩学…。
デッサンも他の科目も、グループで何かをという事は無いので、黙々と勉強に励みました。
学校行事もありましたが、出来る限り、逃げました。
折角の学校生活を満喫しているとは言い難いものがありましたが、この際、良い成績を取る事だけを目標に、励み続けました。
学校外では、リサお義母様と一緒に様々なドレスを選ぶという、実母とは経験が無かった事を楽しんだり、アルやアンドレア義兄様、そのお友達と川へ釣りに行ったり等、それこそ充実した日々を過ごしておりました。
皆で楽しんでいる時に、ふとレイもここに居たらなとか思う事は相変わらずあったけど、気が付けばレイの居ない生活が、一緒に過ごした日々よりも長くなっていました。
そして気が付けば、私も中等課程は終了間近になっていました。
来月からは専門課程へ進みます。
ようやくドレスとか制作に入れます。
私はリサお義母様と一緒に様々なドレスやデイドレス等を見ているうちに、前世の思いが強くなり、ドレスとか作りたい!と思うようになりました。
前世では、ファッションについての様々な妄言や格言を耳にしましたが、そんな中の一つが『お洒落は忍耐!』でした。
それはこの世界でも通じるものがあり、前世では中世などでも同じでした。
あのコルセットはその代表例。
あんなもので絞めつけているから短命だったとも言われております。
なのにこの世界にもコルセット…存在しているし。
では何でそんな不健康な事をしていたのかと言えば、腰を細く、胸を大きく見せるため。
でも私は、そこまでの忍耐は強いることなく、良く見せるものを作りたい。
それが私の進みたい道だと、強く思うようになりました。
まだ10歳の頃、私は実家から、あの両親や兄弟から逃げたかった。
私を取り巻く環境から逃げたかった。
逃げる手段の一つとして、自分で商売をして生きていけるようになりたいと思いました。
洋服作りに進むのは、私に出来る商売の一つと考えておりました。
しかしアルやレイとの出会いで、彼らに助けられ、逃げることが出来ました。
今の私は、逃げるために洋服作りがしたいのではなく、純粋に洋服が作りたいから作りたいと考えるようになりました。
リサお義母様が喜ぶような、そして美しく見えるようなドレスが作りたい。
お義兄様たちにお相手が出来た時に、そのお相手をより良く見せるような、お義兄様たちがお相手に贈りたいと思えるようなドレスが作りたい。
いつかアルやレイのためにも作りたいなぁ…。
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