46 / 55
休眠
しおりを挟む
レイは、公爵家別邸へ戻し、私が時間の許す限り側に付き添っていて、うっかり寝るのに寝室へ戻らずに、レイのベッドに上がって、レイを抱き枕の様にして眠っていしまった、その翌朝に意識を取り戻した。
一晩中レイのベッドのところに居たのは、正直言って宜しくはない。
でも邸の皆様にもバレていないし…うん!多分、バレてない!…。
それにもしも誰かが気付いていても、どうせ私は既に醜聞まみれだし!
っていうか何せ11歳児だからね…。
前世で言うなら小学生よ、小学生。
年上のお兄ちゃんと寝ていてもまだ不思議は無いでしょ?
そういえば私が前世で大学生の従兄弟のお兄ちゃんに遊んでもらっていたのは、まだ小学生の時だったな…。
一回りも歳の離れたお兄ちゃんを慕っていたなぁ…前世の私。
それにもっと言っちゃえば、もうすぐ私はこの国から一時的とはいえ、脱出出来るし!
レイはアルよりしっかりしていて、知性的とか思っていたのですが、実は思っていたよりもメンタルは強くは無かった?
いやいや!そもそも前世だったらアルもレイも、中3か高1なんですよ…。
その年齢で、レイも誘拐もされたし監禁もされたし、何なら妹に媚薬、盛られたし、そりゃあメンタルやられますよね…。
可哀そうにね…。
中身23歳でも、11歳の私に出来る事は限られているんですよね…。
せめて私がいるうちに、少しでもレイが立ち直れるように励ましたい所です。
レイが目覚めた日は、勉強はかなりそっちのけで、レイに付き添いました。
起きた時は、これってほぼお湯じゃないの?!という具無し味無しスープを少しずつ飲ませました。
昼は相変わらず具は無いけど、でも裏ごしした野菜が多少、加わりました。
あ、これ、ほぼ離乳食かな?!という感じ。
夜はそれに、すりおろしリンゴ。
寝る時も、レイが眠るまで付き添い、眠った後、私は自分の部屋へ戻りました。
流石に私も少し、疲れてきました…。
疲れてきたけど…もう少し…もう少しレイが元気になるまでは。
何て事を考えておりました…ベッドに入るまでは…。
でも…その後は記憶が無いほど秒で眠ってしまいました…まさしく泥のように…。
泥のように寝たのですが、疲れが取れない…。
いやいや!私、受験も控えているのです。
体調管理はちゃんとしなくては!
…って思っていたんですよ。思っていたんですけどね、流石に11歳の体力には限界が来た。
寝込んだ…私…身体が怠い…。
レイの看病は、アンドリュー様に頼みました。
何とか少しずつまともな物を食べられるようにと…明日にはパンがゆを目指して。
私はパンがゆ…やだな…。
前世、日本人な私は、本音はコメのお粥が食べたい…。
けど、それは無理なので、フレンチトーストを、怠い身体を引き摺って、自分で作るために厨房へ行った。
「あの…私の食事を作りたいのですが…。」
この世界にマスクは無いので、大きめハンカチを三角形にして口に当て、頭の後ろで縛っていました。
万が一にも風邪だった場合に、皆様にうつしてはいけないので。
「マリーナ様…仰ってくだされば作りますよ?」
「いえ…あの…作り方をご存じのものかどうかわからないので…フレンチトーストというものなのですが…。」
「あ、前にマリーナ様がアルフレッド様とレオナルド様に作っていたものですか?」
「そうです!パンを卵液と牛乳と砂糖を混ぜた液に浸したものです。」
「もしご迷惑でなければ、今回もマリーナ様に作っていただけますか?
前回はあまりしっかり見ていなかったので、宜しければメモなど取らせていただいて、作り方を教えていただきたいのですが…。」
「お邪魔でなければ是非!」
こうして自分で作る事になりました…フレンチトーストを。
その名の通り、フレンチなのですから、そもそもこの世界に無くても当然と言えば当然で。
ただし衛生上の問題で、この世界の卵は、少ししっかりと火を通したい。
いや、それは他の卵でも同じなのですが、衛生管理がね…。
あぁ…生で食べられる卵を作りたいなぁ。
ニワトリを自分で飼育できれば良いのですけどね。
この世界の卵も牛乳も、しっかり火を通したいので、パンは薄めに切りました。
パンの耳は、贅沢ですけど切り落としました。
切り落としたけど、後で他の料理に使います。
少し見た目は悪くなるけど、パン粉にするつもりです。
先ずは卵を、白身が綺麗に混ざるように、かなりしっかり混ぜました。
前に菜箸を自分で作ったので、それを三膳掴んで、かき混ぜました。
この世界に自動でかき混ぜるものなんて無いし、菜箸も無いし、本当は竹があれば、茶せんを作りたいところですが、無いので、木で箸を作るのが一番手っ取り早かった。
しっかり混ざったところで牛乳と砂糖を混ぜ、深めのお皿に入替え、その中にパンを投入しました。
本当は時間を置きたいけど、そこまでの余裕も無いので、適当に…。
フライパンにバターを溶かし、卵液に漬けたパンを焼き。
焼き色も付いたらひっくり返して、火を弱めにして、しっかり火を通し。
焼きあがったものをお皿に載せ、ハチミツを掛けました。
更に少し多めに作っていたので、それを一口サイズに切り、パン2枚分を一枚の皿に載せて、ハチミツを掛け、残りはまとめて大きめのお皿に載せて、ハチミツを掛け。
自分の分と、パン2枚分のはトレーに載せ、もう一つの大きめのお皿のは、そのままそこに置き。
「皆さんでお味見にどうぞ。」
と声を掛けました。
先に使った物を洗おうとすると、女性の料理人さんが、「私がやっておきますから」と声を掛けてくださいました。
「お願いしちゃって良いですか?」とお願いし、私はトレーを持って階段を上がっていきました。
レイのいる部屋の前でノックをし、出てきたアンドリュー様にトレーを手渡しました。
私の分のお皿だけトレーから取り。
「これ、もし良かったらレイに食べさせてあげてください。
良かったらアンドリュー様も食べてください。」
「兄上に会われないのですか?」
「ごめんなさい。私、今日は体調が微妙なので、体力の落ちているレイに会うのは…。
なのでこのまま部屋へ戻ります。
あ、安心してください。
料理はしっかり手洗いをして、ずっと口元を覆ったままやりましたので、大丈夫なはずです。」
「あ、兄上の看病疲れでしょうか…申し訳ございません。お大事に…。」
「アンドリュー様も無理はしないように、適度に休んでくださいね。」
そう言って自分の部屋へ戻りました。
部屋に戻って、ハチミツを掛けたフレンチトーストを食べたあと、ベッドに入り、寝ようと思ったが、念のためにと再び厨房へ。
使ったお皿を洗い、生賀とハチミツ、そしてレモンを貰いました。
おろし金は無いので、細かく刻んで刻んで刻みまくり、カップにハチミツと熱湯を入れて、良く混ぜ、刻んだ生姜を投入し、レモンを絞りました。
「それは美味いのですか?」
「…ごめんなさい、これはかなり不味いです…。風邪とか引きそうな時の、一種の薬です。」
そう…薄めの生姜湯は美味しいけど、これは濃く作ってあって、かなり不味い。
前世で会社の先輩に教わったのでした。
風邪っぽい!ヤバい!という時の対処法。
本当は生姜を絞れるほどすりおろし、そして絞る…使うのは生姜の汁です。
そしてハチミツ多めをお湯に溶き、レモン半分くらいを絞って果汁を入れ、生姜汁を混ぜる。
これを不味いくらいに濃い目に作るのがポイントです。
が!濃すぎると、お腹が弱い人などは、お腹に来るので、体質などを見ながら濃さを調整してください。
これ、風邪の引きはじめだったら、結構効きます…というか、私は効きました。
別のこれまた前世の知り合いから言われたのは、オレンジジュース一リットルくらいを一気飲みとは言わないけど、ゴクゴク飲みまくって、更に白湯とか水分を取りまくって、身体を暖かくして、汗をかきまくって寝る!
勿論、身体を冷やさないようにこまめに着替える!
これも前世で試しましたが、これも効くけど、生姜湯が一番かなと。
これを読んでお試しになる方は、くれぐれも!生姜湯が濃すぎてお腹に来ないようにお気を付けください。
そして私は、ミノムシのように布団に丸まって、寝て寝て、寝まくりました。
一晩中レイのベッドのところに居たのは、正直言って宜しくはない。
でも邸の皆様にもバレていないし…うん!多分、バレてない!…。
それにもしも誰かが気付いていても、どうせ私は既に醜聞まみれだし!
っていうか何せ11歳児だからね…。
前世で言うなら小学生よ、小学生。
年上のお兄ちゃんと寝ていてもまだ不思議は無いでしょ?
そういえば私が前世で大学生の従兄弟のお兄ちゃんに遊んでもらっていたのは、まだ小学生の時だったな…。
一回りも歳の離れたお兄ちゃんを慕っていたなぁ…前世の私。
それにもっと言っちゃえば、もうすぐ私はこの国から一時的とはいえ、脱出出来るし!
レイはアルよりしっかりしていて、知性的とか思っていたのですが、実は思っていたよりもメンタルは強くは無かった?
いやいや!そもそも前世だったらアルもレイも、中3か高1なんですよ…。
その年齢で、レイも誘拐もされたし監禁もされたし、何なら妹に媚薬、盛られたし、そりゃあメンタルやられますよね…。
可哀そうにね…。
中身23歳でも、11歳の私に出来る事は限られているんですよね…。
せめて私がいるうちに、少しでもレイが立ち直れるように励ましたい所です。
レイが目覚めた日は、勉強はかなりそっちのけで、レイに付き添いました。
起きた時は、これってほぼお湯じゃないの?!という具無し味無しスープを少しずつ飲ませました。
昼は相変わらず具は無いけど、でも裏ごしした野菜が多少、加わりました。
あ、これ、ほぼ離乳食かな?!という感じ。
夜はそれに、すりおろしリンゴ。
寝る時も、レイが眠るまで付き添い、眠った後、私は自分の部屋へ戻りました。
流石に私も少し、疲れてきました…。
疲れてきたけど…もう少し…もう少しレイが元気になるまでは。
何て事を考えておりました…ベッドに入るまでは…。
でも…その後は記憶が無いほど秒で眠ってしまいました…まさしく泥のように…。
泥のように寝たのですが、疲れが取れない…。
いやいや!私、受験も控えているのです。
体調管理はちゃんとしなくては!
…って思っていたんですよ。思っていたんですけどね、流石に11歳の体力には限界が来た。
寝込んだ…私…身体が怠い…。
レイの看病は、アンドリュー様に頼みました。
何とか少しずつまともな物を食べられるようにと…明日にはパンがゆを目指して。
私はパンがゆ…やだな…。
前世、日本人な私は、本音はコメのお粥が食べたい…。
けど、それは無理なので、フレンチトーストを、怠い身体を引き摺って、自分で作るために厨房へ行った。
「あの…私の食事を作りたいのですが…。」
この世界にマスクは無いので、大きめハンカチを三角形にして口に当て、頭の後ろで縛っていました。
万が一にも風邪だった場合に、皆様にうつしてはいけないので。
「マリーナ様…仰ってくだされば作りますよ?」
「いえ…あの…作り方をご存じのものかどうかわからないので…フレンチトーストというものなのですが…。」
「あ、前にマリーナ様がアルフレッド様とレオナルド様に作っていたものですか?」
「そうです!パンを卵液と牛乳と砂糖を混ぜた液に浸したものです。」
「もしご迷惑でなければ、今回もマリーナ様に作っていただけますか?
前回はあまりしっかり見ていなかったので、宜しければメモなど取らせていただいて、作り方を教えていただきたいのですが…。」
「お邪魔でなければ是非!」
こうして自分で作る事になりました…フレンチトーストを。
その名の通り、フレンチなのですから、そもそもこの世界に無くても当然と言えば当然で。
ただし衛生上の問題で、この世界の卵は、少ししっかりと火を通したい。
いや、それは他の卵でも同じなのですが、衛生管理がね…。
あぁ…生で食べられる卵を作りたいなぁ。
ニワトリを自分で飼育できれば良いのですけどね。
この世界の卵も牛乳も、しっかり火を通したいので、パンは薄めに切りました。
パンの耳は、贅沢ですけど切り落としました。
切り落としたけど、後で他の料理に使います。
少し見た目は悪くなるけど、パン粉にするつもりです。
先ずは卵を、白身が綺麗に混ざるように、かなりしっかり混ぜました。
前に菜箸を自分で作ったので、それを三膳掴んで、かき混ぜました。
この世界に自動でかき混ぜるものなんて無いし、菜箸も無いし、本当は竹があれば、茶せんを作りたいところですが、無いので、木で箸を作るのが一番手っ取り早かった。
しっかり混ざったところで牛乳と砂糖を混ぜ、深めのお皿に入替え、その中にパンを投入しました。
本当は時間を置きたいけど、そこまでの余裕も無いので、適当に…。
フライパンにバターを溶かし、卵液に漬けたパンを焼き。
焼き色も付いたらひっくり返して、火を弱めにして、しっかり火を通し。
焼きあがったものをお皿に載せ、ハチミツを掛けました。
更に少し多めに作っていたので、それを一口サイズに切り、パン2枚分を一枚の皿に載せて、ハチミツを掛け、残りはまとめて大きめのお皿に載せて、ハチミツを掛け。
自分の分と、パン2枚分のはトレーに載せ、もう一つの大きめのお皿のは、そのままそこに置き。
「皆さんでお味見にどうぞ。」
と声を掛けました。
先に使った物を洗おうとすると、女性の料理人さんが、「私がやっておきますから」と声を掛けてくださいました。
「お願いしちゃって良いですか?」とお願いし、私はトレーを持って階段を上がっていきました。
レイのいる部屋の前でノックをし、出てきたアンドリュー様にトレーを手渡しました。
私の分のお皿だけトレーから取り。
「これ、もし良かったらレイに食べさせてあげてください。
良かったらアンドリュー様も食べてください。」
「兄上に会われないのですか?」
「ごめんなさい。私、今日は体調が微妙なので、体力の落ちているレイに会うのは…。
なのでこのまま部屋へ戻ります。
あ、安心してください。
料理はしっかり手洗いをして、ずっと口元を覆ったままやりましたので、大丈夫なはずです。」
「あ、兄上の看病疲れでしょうか…申し訳ございません。お大事に…。」
「アンドリュー様も無理はしないように、適度に休んでくださいね。」
そう言って自分の部屋へ戻りました。
部屋に戻って、ハチミツを掛けたフレンチトーストを食べたあと、ベッドに入り、寝ようと思ったが、念のためにと再び厨房へ。
使ったお皿を洗い、生賀とハチミツ、そしてレモンを貰いました。
おろし金は無いので、細かく刻んで刻んで刻みまくり、カップにハチミツと熱湯を入れて、良く混ぜ、刻んだ生姜を投入し、レモンを絞りました。
「それは美味いのですか?」
「…ごめんなさい、これはかなり不味いです…。風邪とか引きそうな時の、一種の薬です。」
そう…薄めの生姜湯は美味しいけど、これは濃く作ってあって、かなり不味い。
前世で会社の先輩に教わったのでした。
風邪っぽい!ヤバい!という時の対処法。
本当は生姜を絞れるほどすりおろし、そして絞る…使うのは生姜の汁です。
そしてハチミツ多めをお湯に溶き、レモン半分くらいを絞って果汁を入れ、生姜汁を混ぜる。
これを不味いくらいに濃い目に作るのがポイントです。
が!濃すぎると、お腹が弱い人などは、お腹に来るので、体質などを見ながら濃さを調整してください。
これ、風邪の引きはじめだったら、結構効きます…というか、私は効きました。
別のこれまた前世の知り合いから言われたのは、オレンジジュース一リットルくらいを一気飲みとは言わないけど、ゴクゴク飲みまくって、更に白湯とか水分を取りまくって、身体を暖かくして、汗をかきまくって寝る!
勿論、身体を冷やさないようにこまめに着替える!
これも前世で試しましたが、これも効くけど、生姜湯が一番かなと。
これを読んでお試しになる方は、くれぐれも!生姜湯が濃すぎてお腹に来ないようにお気を付けください。
そして私は、ミノムシのように布団に丸まって、寝て寝て、寝まくりました。
553
お気に入りに追加
2,309
あなたにおすすめの小説
御機嫌ようそしてさようなら ~王太子妃の選んだ最悪の結末
Hinaki
恋愛
令嬢の名はエリザベス。
生まれた瞬間より両親達が創る公爵邸と言う名の箱庭の中で生きていた。
全てがその箱庭の中でなされ、そして彼女は箱庭より外へは出される事はなかった。
ただ一つ月に一度彼女を訪ねる5歳年上の少年を除いては……。
時は流れエリザベスが15歳の乙女へと成長し未来の王太子妃として半年後の結婚を控えたある日に彼女を包み込んでいた世界は崩壊していく。
ゆるふわ設定の短編です。
完結済みなので予約投稿しています。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。
私はただ一度の暴言が許せない
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
厳かな結婚式だった。
花婿が花嫁のベールを上げるまでは。
ベールを上げ、その日初めて花嫁の顔を見た花婿マティアスは暴言を吐いた。
「私の花嫁は花のようなスカーレットだ!お前ではない!」と。
そして花嫁の父に向かって怒鳴った。
「騙したな!スカーレットではなく別人をよこすとは!
この婚姻はなしだ!訴えてやるから覚悟しろ!」と。
そこから始まる物語。
作者独自の世界観です。
短編予定。
のちのち、ちょこちょこ続編を書くかもしれません。
話が進むにつれ、ヒロイン・スカーレットの印象が変わっていくと思いますが。
楽しんでいただけると嬉しいです。
※9/10 13話公開後、ミスに気づいて何度か文を訂正、追加しました。申し訳ありません。
※9/20 最終回予定でしたが、訂正終わりませんでした!すみません!明日最終です!
※9/21 本編完結いたしました。ヒロインの夢がどうなったか、のところまでです。
ヒロインが誰を選んだのか?は読者の皆様に想像していただく終わり方となっております。
今後、番外編として別視点から見た物語など数話ののち、
ヒロインが誰と、どうしているかまでを書いたエピローグを公開する予定です。
よろしくお願いします。
※9/27 番外編を公開させていただきました。
※10/3 お話の一部(暴言部分1話、4話、6話)を訂正させていただきました。
※10/23 お話の一部(14話、番外編11ー1話)を訂正させていただきました。
※10/25 完結しました。
ここまでお読みくださった皆様。導いてくださった皆様にお礼申し上げます。
たくさんの方から感想をいただきました。
ありがとうございます。
様々なご意見、真摯に受け止めさせていただきたいと思います。
ただ、皆様に楽しんでいただける場であって欲しいと思いますので、
今後はいただいた感想をを非承認とさせていただく場合がございます。
申し訳ありませんが、どうかご了承くださいませ。
もちろん、私は全て読ませていただきます。
初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
旦那様、どうやら御子がお出来になられたようですのね ~アラフォー妻はヤンデレ夫から逃げられない⁉
Hinaki
ファンタジー
「初めまして、私あなたの旦那様の子供を身籠りました」
華奢で可憐な若い女性が共もつけずに一人で訪れた。
彼女の名はサブリーナ。
エアルドレッド帝国四公の一角でもある由緒正しいプレイステッド公爵夫人ヴィヴィアンは余りの事に瞠目してしまうのと同時に彼女の心の奥底で何時かは……と覚悟をしていたのだ。
そうヴィヴィアンの愛する夫は艶やかな漆黒の髪に皇族だけが持つ緋色の瞳をした帝国内でも上位に入るイケメンである。
然もである。
公爵は28歳で青年と大人の色香を併せ持つ何とも微妙なお年頃。
一方妻のヴィヴィアンは取り立てて美人でもなく寧ろ家庭的でぽっちゃりさんな12歳年上の姉さん女房。
趣味は社交ではなく高位貴族にはあるまじき的なお料理だったりする。
そして十人が十人共に声を大にして言うだろう。
「まだまだ若き公爵に相応しいのは結婚をして早五年ともなるのに子も授からぬ年増な妻よりも、若くて可憐で華奢な、何より公爵の子を身籠っているサブリーナこそが相応しい」と。
ある夜遅くに帰ってきた夫の――――と言うよりも最近の夫婦だからこそわかる彼を纏う空気の変化と首筋にある赤の刻印に気づいた妻は、暫くして決意の上行動を起こすのだった。
拗らせ妻と+ヤンデレストーカー気質の夫とのあるお話です。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる