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寄り道の色<2>
閑話 設定の色(主要人物)
しおりを挟む・今一色 翔(19) 冒険者 ランクB 無色
本作の主人公。地球から異世界に転移した青年。転移先で謎の剣『パレットソード』を手にする。もともと、今一色家に代々伝わる武術、今一色流を父親から伝授され取得しており、それらを駆使して敵と戦う。
身長は170センチ強、短髪黒髪で容姿はどこにでもいるような一般人。父親を高校3年で亡くし、夢だった考古学の道を断念。残された剣術道場で、生徒たちに剣術を教える傍ら、発掘作業のアルバイトで生計を立てていた。そのためか、料理が得意になり、異世界に行った後大いに役に立っている。
転移先でイニティウムの人々と触れ合いエルフのリーフェ=アルステイン。ギルド長のロード=ガルシア。獣人のメルト=クラークらと絆を結ぶ。
しかし、魔物襲撃事件により一番長く時間を過ごしてきたリーフェ=アルステインが彼をかばって命を落とす。それにより、彼の行動理念は『自分の命を助けてくれた人が正しかったことを証明するために生きる』ということに固定されることになる。
そのあとは精霊のサリーの呪いを受けることにより、延命のため他の精霊を探す旅に出る。
※武器・パレットソード
見た目はアンティークで、黒い鞘には銀装飾と謎の穴が7つ開けられている。剣の本体であるブレードは真っ白で、そこには図形文字のようなものが彫られている。そしてグリップには皮で舗装されているものの、この持ち手にパレットソードの銘が書かれていた。パレットソードの鞘にはパンセリノスと呼ばれる樹木を使用して作られ、パレットソードにつけられたベルトには神龍の翼が使われている。
剣の鞘には精霊石を嵌めることができ、そこにはめられた精霊石の力でパレットソードの形状が変化する。
1・炎下統一
サリーことサラマンダーの精霊石を使用して変化したパレットソードの銘。見た目は日本刀で、鞘も日本刀仕様に変化するが黒かった鞘は真っ赤に変貌を遂げる。日本刀の刀身は常に熱を帯びており相手の剣を溶かせるほどの熱量を持つ。そして型によってその能力も変化する。
『炎下統一 壱の型 焔吹き』
・刃に触れた前方に火を吹く攻撃、常時発動。
『炎下統一 弐の型 炎牙』
・先端に炎を収束させ、ドリル状にうねりながら対象を破壊する。
『炎下統一 参の型 炎爪』
・炎下統一の刀身に炎で出来た刀身を両側に二つ装着させ、爪のごとく切り裂く。ただし魔力消費が激しい
今後、能力は増える模様
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イニティウムの人々
・リーフェ=アルステイン(216) エルフ ギルド受付嬢 元冒険者 緑色
見た目は、20代前半の女性。翡翠色の髪に翡翠色の瞳を持つ整った顔をしている。身長は165センチ程度。
本作のヒロイン。イニティウムのギルドで受付嬢を行っていた、緑の魔力の持ち主。勤続90年ほどの大ベテラン、今までギルド長の交代を4回経験している。幼少時は母親の死をきっかけに父につられて故郷のリュイを離れ、田舎で差別を受けながら育つ。
そして、父親の反対を押し切り冒険者の道へと進む。しかし、その時に父親を目の前で亡くし、冒険者を辞める。それ以降は、ギルドの受付嬢として冒険者を支援することを生業として生きてゆくことを決意。その経験のせいか、冒険者に対しては過保護になる傾向がある。
一時期、ガルシアを保護という形で3年ほど一緒に暮らしたことがある。そこで彼の曲がった信念に以前、自身が冒険者を行っていた姿と重なり叱咤、そこで彼の生きる道が自身の生きる道と重なりつつあるということを悟る。
それから数十年経ち、異世界から来た今一色 翔を誤解の結果、家に招き入れることになる。料理がかなり下手で、料理が得意な彼を同居人として迎え入れる。そこから彼との共同生活の中で、自身の中に秘めていた本当気持ちに気付き始める。
魔物襲撃の前日に自身の気持ちをガルシアに話し、二人の距離は一気に縮まる。しかし、魔物襲撃の際に主人公を庇い死亡。彼女の死は、多くの人に影響を与え、それぞれの生きる道を決定させる大きな存在となる。
冒険者時代に使用していた武器は、ククリナイフ。過去に鍛冶職人のパルウスに作ってもらった一品で、100年近く放置されていたが問題なく使用できた。
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・ロード=ガルシア(56) 人間 ギルド長 赤色
見た目は大柄で筋肉質な男、髪の毛は赤毛で長く、後ろで髪を結んでいる。若干ではあるが髭を生やしている。
田舎の農村で生まれ、畑を耕しながら生活していた。隣人の冒険者に憧れていたものの、両親の反感を買う。しかし、家に魔物が襲撃。その際人間の肉を食べた魔物が変質し、魔法と人間の言葉をしゃべる力を得た。そして間一髪殺される寸前のところを騒ぎを聞きつけたリーフェに助けられる。
両親を目の前で殺されて、精神的に荒んだ状態でリーフェとクラスが、パルウスの工房でパルウスにその心の奥底に潜むものを見破られる。リーフェからも指摘を受け、復讐として冒険者を目指すのではなく、人を助けるために冒険者となることを決意する。以降、冒険者として、様々な功績を残してゆくが、自分にこの道を示したリーフェに対して尊敬と好意が入り混じった感情が芽生える。
そして、主人公と接することにより、リーフェに自身の気持ちを打ち明けることを決意、実行した。そして、二人の距離は一気に近くなるものの魔物襲撃により、行方不明となる。
戦闘能力は高く、初めて主人公と戦ったときも手を抜いた状態で互角の戦いをした。普段使う武器はガルシア式改良槍『インペディアント』といい、幼少の頃から、改良に改良を重ねて作り上げた槍であり、槍の後ろについている鎖で敵を捕縛、または攻撃のリーチを埋めることができる。また、魔術改良を得意とし、自身の戦闘スタイルに合わせた魔術を数多く持つ。
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・メルト=クラーク(18) 獣人(猫) ギルド受付嬢 青色
本作のヒロイン。ブロンドよりの髪を持っており、身長は150センチほどで若干童顔である。冒険者経験はないが、養成学校での経験を生かし、イニティウムでギルド受付嬢を行っている。
クラーク家という、王都で少々名の知れた貴族で生まれた。しかし、きっかけはまだ語られていないが、冒険者を支援する受付嬢、ギルド職員になることを決意。家を出て、ギルド職員の養成学校に通う。そのあと派遣先でリーフェと出会い、彼女と共にギルド職を学んでゆく。
友人として、同じ獣人のアリシャがいる。よく二人で飲みに行くそうだが、酔いやすい体質のため、よく酔っているところから色々と聞き出され、それを噂のネタにされている。
主人公が、ギルドに来た時にきっかけはなかったものの、一緒に暮らしているリーフェに軽く嫉妬をしている自分に気づき、恋心に気付く。そのあと、街で泥棒に襲われた時に親切にされたことから恋心が確実なものと知った。
リーフェの死後、ギルド受付嬢としての責務を感じ、実家からの迎えを拒否。イニティウムで復興を行うことを決意する。
基本戦闘は行わず、治療目的のために魔術を行使する。しかし、彼女の行う治療魔術はなぜか怪我以上の痛みを伴うため、一部の冒険者からは恐れられている。
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・王都騎士団
・レギナ=スペルビア(22) 王都騎士団9番隊隊長 無色
本作のヒロイン。見た目は美形の男性と見間違えてしまうが、れっきとした女性である。見た目はショートの黒髪で、軍人らしい凛とした顔立ちをしている。身長は170センチほど。
幼少期は明かされていない。
主人公がイニティウムでサリーの力が暴走した際、戦って勝った唯一の人物。それ以降、彼のことを犯罪者扱いし、疑うことをしていない。しかし、処刑寸前になっていた主人公に誘拐され、一緒に旅をすることになる。しかし、彼との旅の中で、人間性に触れることが多くあり、彼の疑いも徐々に薄れていっている。
基本的には冷徹一貫、大を救うために小を切り捨てることに躊躇しない。他人の命を奪うことに関しては無関心であったが、主人公の考えが邪魔をすることに対し鬱陶しく思っている。
使用する武器は『スペルビア』自身の苗字と同じ名前を取っている。軍に所属する以前から手に持っており、刀身が衝撃により二つに分かれ、両手剣から双剣へと変化する。そのため、基本的な戦法は相手を騙すというところから入る。しかし、その戦闘能力はかなり高く、一度見た技を模倣することが可能であり、実際に主人公に認められるほどの完成度で今一色流の技をいくつか模倣している。
彼女自身は無色であることを軍部にはひた隠しにしており、バレないように軍では上官を務めるまでに成長。そして、戦場においては、その無駄のない采配、切り捨てる部分を切り捨てる冷酷さから『戦場のコンダクター』と裏で呼ばれている。
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・精霊
・サリー(サラマンダー) 赤色
見た目は、赤色の髪に燃えるような赤い瞳をしている男性。普段は素肌に赤いチョッキを着ており、その露出した肌からは赤の術式が組み込まれた刺青を彫ってある。
過去については不明。記憶喪失でパレットソードのことに関しては知っているものの、それ以外のことは記憶に関連するものに触れないと記憶が戻らない
基本的に、性格はサバサバとしており、主人公曰くヤンキー。主人公を自身の魔力のパイプラインとしか思っておらず、レギナについては目の敵にしており、いずれ勝負をつけたいと思っている。
精霊石はルビー。普段つけているピアスに嵌ってあった。
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・ウィーネ(不明) 青色
見た目は流れるような青い髪と青い瞳を持つ女性。主人公曰く美人。普段は白い衣のようなものを身にまとっている。
過去については不明。しかし、サリーとは何かがあり、それを主人公に打ち明けた。
性格はわがまま、しかし相手を思いやる節も度々あり、基本的にツンデレ。
精霊石は不明。理由は不明であるが何者かによって盗まれた。サリーの力を唯一抑えることのできる精霊。
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