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序章の色
第14話 力の色
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さすがに見慣れたというわけではないが、そろそろ街のこの光景にはそろそろ驚かなくなってきた、腰には剣、服はギルドから借りた職員用の服、そして手にはバスケットとあんまり周りの人となんら変わりない格好だ、まぁ、日本でこの格好をしてたら確実に職質されるけどね。
「さぁ・・・て」
なんとかギルドの前に来たが、昨日のことといいなんか会いづらい・・・、でもガルシアさんが力の使い方を教えるって言ってたし・・・
「まぁ、行くっきゃないか!」
覚悟は決まった!さぁ、こんなしみったれた気持ちは元気でなんとかなるさぁ!
「おっはようございま~すっ!」
「・・・おはようございましゅ・・・」
「すんませんでした・・・」
なんだこの光景、扉開けた瞬間にこの強烈の負のオーラ、いったい何があったんだよ!、見れば他に来てるギルドの客も心なしか顔の表情が暗い。
「あの・・・ガルシアさんに用があって・・・」
「・・・ひゃい、ガルシアしゃんでしゅね、いま呼びましゅのでしゅこしお待ちくだしゃい」
「は、はい・・・」
本当に何があったんだよ!ちなみにいま対応してくれたのは猫耳のメルトさんだが、いつも以上に言葉噛んでるし、大きな目の下にはクマがありおそらく寝不足だろうそこまでして何をやっていたんだろうか、ガルシアさんが来たら詳細を聞こう。
「おう、ショウ昨日は眠れ・・・なかったようだな」
「はい・・・よくわかりましたね」
「元気良く振る舞っていてもわかるもんはわかるもんさ、裏の井戸で顔を洗って来な」
カウンターの奥から出てきたガルシアさんは、昨日よりか晴れた顔をしている。
とにかく裏の井戸で顔を洗った後にまたギルドの前で集合し、言われるがままについてきたのは、おとといゴブリンどもと出会ったあの平原だ、しかし今日は一昨日持ってなかった布にくるまった長いものを持っているがそれは何かと聞いた時、ひ・み・つ♡、とあまり嬉しくない返答をされたので以降無視した。
「まぁ、ここだったら人がいないし訓練に使うにはもってこいだな」
「そうですね訓練にはもってこいって・・・今なんて言いました?」
「ん、今自分で訓練って言ったじゃん」
やっぱり聞き間違いじゃなかったぁ~、でもまぁ力の使い方を教えるって言われたんだからある程度は予想していたが。
「さぁて、まずはじめに、昨日言った通り、お前さんの持っている無色の魔力だが、そいつは魔法を使った戦闘や防御に全く向いていないものだ」
「はぁ・・・」
「しかし、魔力の質というものがどうであれ共通のエネルギーを根底としているわけだがわかるか?」
「え~っと、確か魂でしたっけ?」
「ご名答、その通り」
確かこの話はリーフェさんの家でしたことがあるもんな。
「そしてさらに質問、魂はどこにある?」
「えっ、それって体の中じゃないんですか?」
「そうだ、故にだ、君の魂または魔力は君の中でしか存在できないだろ?、しかし、裏を返せば君の中でなら魔力は使えるといわけだ、よって魔力を操る上で君の最大の戦力になるのが、体の中に魔力を張り巡らせ運動能力を高めるすなわち身体強化術が使えるということになる」
「おぉ~っ!」
「まあ、そのくらいだったら俺もだし、他のやつも使うことができる、だが」
「だが?」
「お前さんの場合、魔力量が常人の数千倍あるそれを使いこなすことができれば、ほんのそこらの魔術師なんかとは比べ物にならないくらい強くなれる」
なんか、チートみたいな能力なんだな、ある意味ラッキーだったか?
「よし内容が分かったんなら早速始めよう、まずはじめに魔力を使う上で大事なのはソウゾウリョクだ」
ん?なんだこれ、作者の変換ミスか?ソウゾウリョクがカタカナのまんまだけど。
「いや間違いじゃないよ、ソウゾウリョクは想像力と創造力どっちの意味でもあるから」
また心を読まれた・・・、勝手に個人情報とか漏れてねぇよな、そろそろ怖いし。
「まず自分の中心に大きなエネルギーの塊があると想像してみな」
よし、集めるところは心臓付近でいいかな?大きさはそうだなぁ・・・バレーボールくらいか・・・・よしできた。
「次はどうするんですか?」
「ん?なんだもうできたのか、一服しようかなと思ったのに・・・」
うん、この人見た目に反してめっちゃ不真面目すぎませんかね・・・、そんなマントを被っていかにもって格好だってのに、絶対に作者はキャラ設定をミスってる。
「じゃあ、次にその集まった塊を分けるように、そうだなぁ~・・・じゃあ両足に覆うような感じでイメージしてみ?」
よし・・・できた。
「そしたら?」
「本当に早いな・・・一服させてくれよ、じゃあそこでジャンプみ」
「ん?ジャンプ?」
「そうだ、その場で飛んでみ」
まぁ、飛べっていうなら飛んでみるけどおっっっ!
あ・・・ありのまま 今 起こった事を話すぜ!「おれは普通の人間のようにジャンプしたと思ったら スーパーマンになっていた」な・・・ 何を言っているのか わからねーと思うが、おれも 何をされたのか わからなかった・・・頭がどうにかなりそうだった・・・ 催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ・・・
「な、なんですか今の!」
「それが身体強化術だ、俺の読みは間違えてなかったようだな」
目の前で満足そうな顔してるけどめっちゃ怖かったからな!だっておれの身長だいたい170センチだけど軽く3倍は飛んだぞ!着地は死ぬかと思った・・・でも意外と衝撃は軽かったな。
「身体強化術は人間の持つ筋力にさらに魔力を加えることでより人体の持つ限界のさらに上を引き出す術なんだが、ひとつ欠点があってな・・・・」
「何って、イテテてててててっっっ!」
急に足首からふくらはぎにかけて刺すような痛みが襲いその場に転がってしまう。これは筋肉痛かっ!?、こんなすぐ来るなんて!
「そう、一瞬で筋肉に負担をかけるから筋肉痛が来るのが早い、そのためあんまり持続的に使えないのが欠点かな?」
今までに経験したことのないような筋肉痛が両足を襲ってる、こんなんなら親父の二時間すり足訓練の方がまだ軽いって感じがするぞ!?
「でも何度か使い込んでいけば筋肉も慣れて筋肉痛がくる感覚もだんだん広がってくから、まぁ継続は力なりだな」
ん?そういえば言われてみればだんだん痛みが・・・
「ショウ、そろそろ立てるか?」
「ええ、立てそうです」
そうやって立ってみるとすでに痛みは感じない、これは地球で訓練してきた成果なのかなぁ、とにかくこの世界で役立ってるのだと思うと感慨深いものがある。
「なんだ、もう立てるのか、それじゃあ次のステップだ、剣は持ってきてるな」
「ええ、持ってきてますが・・・・」
ならいい、そう言ってガルシアは手に持っていた布にくるまった長いものを取り出してに持った。
「次のステップ、応用として戦闘での身体強化術の使用だ、かまえろショウ」
「えぇエエエエェェッッ!」
そう言って取り出して構えたのは長さ2メートルはある長い槍だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「大丈夫ですかねぇ、ショウさん」
「しぇんぱい何心配してるんでしゅか~?」
「いえ、ガルシアさんが久しぶりにあれを持ち出したから」
そうあれとは、あの槍のことだ、彼が冒険者時代数々の魔物と猛獣をあれで葬り去り、ギルド長へと導いた武器だ、そこらの武器とは違うのと同時に彼の腕もまたそこらの技術とは比べ物にならないほどのものだ。
「でも普段あんなにニョホホんとしてる人でしゅよ、心配しなくても大丈夫でしゅって」
「それもそうね・・・、それよりメルちゃん、ショウさんから何か預かっていたようだけど何?」
「これでしゅか・・・、昨日帰ってこなかったからお昼ご飯作ってきてくれたそうでしゅよ・・・」
そう言って今にも倒れそうな弱々しい腕から差し出されたのは普段外出用で使っているバスケットだ、その中には・・・
「?これはまた見たことのない食べ物ですね・・・」
中にはトウィーをこねて焼いた主食を薄くスライスし、中に野菜と少しの肉を挟んだ簡単なものだった、そしてそれがたくさんある。
「うまそうね・・・」
「うまそうなのはいいんでしゅが・・・そろそろ・・限界で・・しゅ・・・・」
とうとうメルトが限界でカウンターの上でよだれを垂らし寝始めた、まぁこれから客も減ってくるので少し寝かせても大丈夫でしょう、とにかく昨日は無色と判明した彼のギルドカードの発行手続きとかこの資料を照らし合わせての対策に追われて昨日は帰れず徹夜で行ったのだ、彼女も初めての経験だったので大変だったろう。
「っよいしょっ!」
椅子の上からメルトを身体強化で抱えて奥の仮眠室で寝かせてあげる、さすがに前線から退いたと言っても自分の筋力が落ちていることには自分でも少し気になっている。
「お疲れ様、メルちゃん」
「さぁ・・・て」
なんとかギルドの前に来たが、昨日のことといいなんか会いづらい・・・、でもガルシアさんが力の使い方を教えるって言ってたし・・・
「まぁ、行くっきゃないか!」
覚悟は決まった!さぁ、こんなしみったれた気持ちは元気でなんとかなるさぁ!
「おっはようございま~すっ!」
「・・・おはようございましゅ・・・」
「すんませんでした・・・」
なんだこの光景、扉開けた瞬間にこの強烈の負のオーラ、いったい何があったんだよ!、見れば他に来てるギルドの客も心なしか顔の表情が暗い。
「あの・・・ガルシアさんに用があって・・・」
「・・・ひゃい、ガルシアしゃんでしゅね、いま呼びましゅのでしゅこしお待ちくだしゃい」
「は、はい・・・」
本当に何があったんだよ!ちなみにいま対応してくれたのは猫耳のメルトさんだが、いつも以上に言葉噛んでるし、大きな目の下にはクマがありおそらく寝不足だろうそこまでして何をやっていたんだろうか、ガルシアさんが来たら詳細を聞こう。
「おう、ショウ昨日は眠れ・・・なかったようだな」
「はい・・・よくわかりましたね」
「元気良く振る舞っていてもわかるもんはわかるもんさ、裏の井戸で顔を洗って来な」
カウンターの奥から出てきたガルシアさんは、昨日よりか晴れた顔をしている。
とにかく裏の井戸で顔を洗った後にまたギルドの前で集合し、言われるがままについてきたのは、おとといゴブリンどもと出会ったあの平原だ、しかし今日は一昨日持ってなかった布にくるまった長いものを持っているがそれは何かと聞いた時、ひ・み・つ♡、とあまり嬉しくない返答をされたので以降無視した。
「まぁ、ここだったら人がいないし訓練に使うにはもってこいだな」
「そうですね訓練にはもってこいって・・・今なんて言いました?」
「ん、今自分で訓練って言ったじゃん」
やっぱり聞き間違いじゃなかったぁ~、でもまぁ力の使い方を教えるって言われたんだからある程度は予想していたが。
「さぁて、まずはじめに、昨日言った通り、お前さんの持っている無色の魔力だが、そいつは魔法を使った戦闘や防御に全く向いていないものだ」
「はぁ・・・」
「しかし、魔力の質というものがどうであれ共通のエネルギーを根底としているわけだがわかるか?」
「え~っと、確か魂でしたっけ?」
「ご名答、その通り」
確かこの話はリーフェさんの家でしたことがあるもんな。
「そしてさらに質問、魂はどこにある?」
「えっ、それって体の中じゃないんですか?」
「そうだ、故にだ、君の魂または魔力は君の中でしか存在できないだろ?、しかし、裏を返せば君の中でなら魔力は使えるといわけだ、よって魔力を操る上で君の最大の戦力になるのが、体の中に魔力を張り巡らせ運動能力を高めるすなわち身体強化術が使えるということになる」
「おぉ~っ!」
「まあ、そのくらいだったら俺もだし、他のやつも使うことができる、だが」
「だが?」
「お前さんの場合、魔力量が常人の数千倍あるそれを使いこなすことができれば、ほんのそこらの魔術師なんかとは比べ物にならないくらい強くなれる」
なんか、チートみたいな能力なんだな、ある意味ラッキーだったか?
「よし内容が分かったんなら早速始めよう、まずはじめに魔力を使う上で大事なのはソウゾウリョクだ」
ん?なんだこれ、作者の変換ミスか?ソウゾウリョクがカタカナのまんまだけど。
「いや間違いじゃないよ、ソウゾウリョクは想像力と創造力どっちの意味でもあるから」
また心を読まれた・・・、勝手に個人情報とか漏れてねぇよな、そろそろ怖いし。
「まず自分の中心に大きなエネルギーの塊があると想像してみな」
よし、集めるところは心臓付近でいいかな?大きさはそうだなぁ・・・バレーボールくらいか・・・・よしできた。
「次はどうするんですか?」
「ん?なんだもうできたのか、一服しようかなと思ったのに・・・」
うん、この人見た目に反してめっちゃ不真面目すぎませんかね・・・、そんなマントを被っていかにもって格好だってのに、絶対に作者はキャラ設定をミスってる。
「じゃあ、次にその集まった塊を分けるように、そうだなぁ~・・・じゃあ両足に覆うような感じでイメージしてみ?」
よし・・・できた。
「そしたら?」
「本当に早いな・・・一服させてくれよ、じゃあそこでジャンプみ」
「ん?ジャンプ?」
「そうだ、その場で飛んでみ」
まぁ、飛べっていうなら飛んでみるけどおっっっ!
あ・・・ありのまま 今 起こった事を話すぜ!「おれは普通の人間のようにジャンプしたと思ったら スーパーマンになっていた」な・・・ 何を言っているのか わからねーと思うが、おれも 何をされたのか わからなかった・・・頭がどうにかなりそうだった・・・ 催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ・・・
「な、なんですか今の!」
「それが身体強化術だ、俺の読みは間違えてなかったようだな」
目の前で満足そうな顔してるけどめっちゃ怖かったからな!だっておれの身長だいたい170センチだけど軽く3倍は飛んだぞ!着地は死ぬかと思った・・・でも意外と衝撃は軽かったな。
「身体強化術は人間の持つ筋力にさらに魔力を加えることでより人体の持つ限界のさらに上を引き出す術なんだが、ひとつ欠点があってな・・・・」
「何って、イテテてててててっっっ!」
急に足首からふくらはぎにかけて刺すような痛みが襲いその場に転がってしまう。これは筋肉痛かっ!?、こんなすぐ来るなんて!
「そう、一瞬で筋肉に負担をかけるから筋肉痛が来るのが早い、そのためあんまり持続的に使えないのが欠点かな?」
今までに経験したことのないような筋肉痛が両足を襲ってる、こんなんなら親父の二時間すり足訓練の方がまだ軽いって感じがするぞ!?
「でも何度か使い込んでいけば筋肉も慣れて筋肉痛がくる感覚もだんだん広がってくから、まぁ継続は力なりだな」
ん?そういえば言われてみればだんだん痛みが・・・
「ショウ、そろそろ立てるか?」
「ええ、立てそうです」
そうやって立ってみるとすでに痛みは感じない、これは地球で訓練してきた成果なのかなぁ、とにかくこの世界で役立ってるのだと思うと感慨深いものがある。
「なんだ、もう立てるのか、それじゃあ次のステップだ、剣は持ってきてるな」
「ええ、持ってきてますが・・・・」
ならいい、そう言ってガルシアは手に持っていた布にくるまった長いものを取り出してに持った。
「次のステップ、応用として戦闘での身体強化術の使用だ、かまえろショウ」
「えぇエエエエェェッッ!」
そう言って取り出して構えたのは長さ2メートルはある長い槍だった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「大丈夫ですかねぇ、ショウさん」
「しぇんぱい何心配してるんでしゅか~?」
「いえ、ガルシアさんが久しぶりにあれを持ち出したから」
そうあれとは、あの槍のことだ、彼が冒険者時代数々の魔物と猛獣をあれで葬り去り、ギルド長へと導いた武器だ、そこらの武器とは違うのと同時に彼の腕もまたそこらの技術とは比べ物にならないほどのものだ。
「でも普段あんなにニョホホんとしてる人でしゅよ、心配しなくても大丈夫でしゅって」
「それもそうね・・・、それよりメルちゃん、ショウさんから何か預かっていたようだけど何?」
「これでしゅか・・・、昨日帰ってこなかったからお昼ご飯作ってきてくれたそうでしゅよ・・・」
そう言って今にも倒れそうな弱々しい腕から差し出されたのは普段外出用で使っているバスケットだ、その中には・・・
「?これはまた見たことのない食べ物ですね・・・」
中にはトウィーをこねて焼いた主食を薄くスライスし、中に野菜と少しの肉を挟んだ簡単なものだった、そしてそれがたくさんある。
「うまそうね・・・」
「うまそうなのはいいんでしゅが・・・そろそろ・・限界で・・しゅ・・・・」
とうとうメルトが限界でカウンターの上でよだれを垂らし寝始めた、まぁこれから客も減ってくるので少し寝かせても大丈夫でしょう、とにかく昨日は無色と判明した彼のギルドカードの発行手続きとかこの資料を照らし合わせての対策に追われて昨日は帰れず徹夜で行ったのだ、彼女も初めての経験だったので大変だったろう。
「っよいしょっ!」
椅子の上からメルトを身体強化で抱えて奥の仮眠室で寝かせてあげる、さすがに前線から退いたと言っても自分の筋力が落ちていることには自分でも少し気になっている。
「お疲れ様、メルちゃん」
応援ありがとうございます!
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