6 / 7
06 ふかふかと狼一匹
しおりを挟む
『彼の代わりに、これは私が出しておくわね』
床へ座り込んだ二人を他所に、先程の女性が二人の手から書類を抜き取り、受付嬢の居る窓口まで行き手配を済ませた。フォードを介抱していると、女性が戻ってきて、少し落ち着きを取り戻しつつあるフォードへ三つのFと書かれたプレートを差し出した。どうやらこれが、段級の証明書のようなものらしい。
『さっきはごめんなさいね。あんなことになるなんて、思わなくて』
『ああ、大丈夫ですよ。フォードは意外に立ち直り早いんで』
プレートを握りしめたままのフォードに代わり、ルシオが対応する。ふと女性と視線が合わさる。
『ところで、さっきの書類を見てしまったんだけど、ヒーラーがこのパーティにはいるの?』
『ああ、はい、僕です』
一瞬、ほんの一瞬であるが、周りのざわめきがぴたりと止まった。無数の視線がルシオへと降り注がれる。物珍しさの視線、好奇心の視線、敵意ももしかしたらあったかもしれない。思わずルシオも表情が固まるが、女性は構わず言葉を続ける。
『そうなのね、これも何かの巡り合わせかもしれないわ。噂ではもうヒーラーは、ルゴーラで三人しか居ないらしいし、ああでも貴方で四人目ね』
『え、三人しかいないんですか?その人たちってどこに…』
『国のお抱え冒険者だったり、貴族の飼い犬だったり、のらりくらりと旅をしていたり……いい噂も悪い噂も聞くわね。でもどれも、S級冒険者よ』
『強いんだ、僕と違って…』
『誰もが最初はここで出発した初心者だったはずよ。あなたはその地点にたどり着いた。きっと彼らよりもいいヒーラーになると私は思う』
確信はないがどこかそう信じてしまいそうな、力強い声で女性は言った。誉められることに慣れていないルシオは顔が熱くなるのを感じた。
と、視線を泳がせると女性の後ろから長身の男が近寄ってくるのが見える。男はその女性の肩をぽんっと叩き、ルシオたちを見据える。
『知らないうちに居なくなるなよ。探したぞ~、騒いでるからすぐ見つけたけど』
『紹介するわ、パラディンのブレイブ。私は魔法使いのシャルル。ついでに、そこでしゃがんでるのがエレメンタラーのメルル、私たちは皆、幼馴染みで──』
『ぶっ』
言葉を遮るように吹き出して笑う声が聞こえた。声の出所を探すと、それはどうやら先程の精神攻撃から回復したフォードの声であるようだった。
『ぶはは!メルル?メルルちゃん?ずいぶんキュートなお名前だなぁ、メルルさんよぉ。しかもエレメンタラー?似合わねぇー、妖精さん~ってか?あー、腹いてぇ』
『テメェだけは殺す』
どうやら同じく精神攻撃にダウンしていた彼──メルルも回復したのかスクッと立ち上がり人を一人殺しそうな剣幕で飛びかかって…くるかと思えば、先程紹介されたブレイブという男が後ろからメルルを羽交い締めにして動きを封じる。
なんだか揉めた時よりも更に怒っているように見える。名前のことを気にしているのかもしれない。
『…この通り弟なんだけど、短気でね。本当はいい子なのよ』
実に信じがたい。が、今のはフォードが悪い。
空気を読んだのか、コロがフォードへ近づき動きを封じる。封じるといっても羽交い締めではなく、何故かきゅっと手を繋いだ。それで効果があると思うのだろうか。しかしコロは真剣のようだった。
ルシオは気が気ではなかった。村から出てきていきなり敵を作ってしまったようなものだ。これからどうする計画だったか、また村に戻るなんてことはないから、まずは拠点になるような場所を確保しなくてはならない。こんな調子で大丈夫なのだろうか。
『そう、村から……遠いのね、拠点になる場所のあてはあるの?』
『そう片道三時間ほどかかる村で、だから拠点になるとこを設けたいとおも……あれ、なんで知ってるんですか?』
心の中のぼやきに反応するように、シャルルが言葉を投げ掛けるものだから普通に会話が続いたが、ふと変なことに気づいて顔を上げる。このことを喋った覚えがないのだ。
訳がわからないといった様子のルシオの横へ、グリスが近寄り、シャルルをじと、と見つめながら小声でルシオへぼそぼそと伝える。
『あまりこの女の前で考え事をしない方がいい。読まれているみたいだぞ、心の中の言葉が。身に付けている魔法具の効果かもしれない』
『あなたはあれね、頭の中が少年のことでいっぱいのようね』
『くっ、読んだな俺の心の叫びを…』
『隠そうとしてるようには見えないわ』
ルシオは自然な動作でグリスから離れてシャルルの方へと避難した。
『ルシオ。あ、ごめんなさい、名前も読み取ってしまったんだけど……もし良かったら、私の宿屋を使わない?今回弟の強い押しがあって冒険者登録をしたけど、本業は宿屋の経営なの』
『えっ、いいんですか?』
『いいのよ。もちろん、代金は頂戴するけど。半額にしてあげる。冒険者よしみ…と言ったら嘘になるわね。ヒーラーの知り合いがいてくれたら心強いじゃない?ほら、一応私たちも初心者だから』
『だって、フォード。どうする…?』
『シャルルさんもそこに住んでるんスか?』
『自宅も兼ねているから、住んでるわね』
『おし決定!!そこを拠点にすんぞ!!コロ助離せ!俺はメル野郎と喧嘩なんかしてる暇はねーんだよ!!!』
『フォードもっと元気になった』
元気を取り戻したフォードの手を嬉しそうにコロは離してやった。メルルの反対!断固反対!という声は一ミリも聞こえていないようで、ルシオ達は案内されるままに宿屋へと向かった。
──────────────────
木造の、雰囲気のある洋風の宿屋だった。
年期は入っているが、よく手入れをされていて内装も女性のレイアウトだからだろうか、花が飾られていたりと、細かい所まで心配りが出来ていた。
旅に出会いは付き物というが、これは有難いことこの上ない出会いだ。
ルシオたちに宛がわれた部屋は二つ。早速誰が誰とどの部屋を使うかを、四人は部屋の前の廊下で話し合った。
『俺はルシオとで構わない』
『構う。僕が構うんだよ』
『早く決めようぜ、食堂は勝手に使っていいらしいから、飯食いたいし。俺は誰とでもいいからよー』
『なら、オレはルシオとがいい』
コロの一言が決定打になり、ルシオはコロと。フォードはグリスと二人部屋になった。
扉を開けて中に入ると、室内はこざっぱりとしているが綺麗に整頓されていた。大きなベッドが二つ並んでいて、白いシーツは見るからに気持ち良さそうだ。
ルシオは部屋の隅に置かれたタンスの上へ荷物を乗せる。長期滞在向けの宿屋なのだろう、冒険者を配慮しての作りなのか、タンスの中身は空で荷物をしまえる様になっていた。シャワーも部屋に備えられている。
『ルシオ!ルシオ大変だ、来て!』
『え!?ちょ、なに!?』
タンスへ荷物を詰め込んでいると、後ろの方からコロの叫び声が聞こえてきた。びくりと驚いて慌てて振り向いて状況を確認すると、コロはベッドに大の字でうつ伏せに横たわり、枕へ顔を埋めていた。
『すごいふかふかだ』
『アッ、ウン……』
なんだそんなことか、と遠い視線を向けるが次の言葉がコロから返ってこない。静かになってしまったコロに近付き顔を覗くと、瞼を閉じていて、微かに寝息が聞こえてきた。
そうだ、コロは慣れない人間の街に来て、訳のわからない手続きや、周囲の視線、騒動に巻き込まれたりと、相当疲れたに違いない。
ルシオはごろりとコロの横へと寝転がり、気持ちよさげに寝る獣耳の付いた頭を撫でてやった。
床へ座り込んだ二人を他所に、先程の女性が二人の手から書類を抜き取り、受付嬢の居る窓口まで行き手配を済ませた。フォードを介抱していると、女性が戻ってきて、少し落ち着きを取り戻しつつあるフォードへ三つのFと書かれたプレートを差し出した。どうやらこれが、段級の証明書のようなものらしい。
『さっきはごめんなさいね。あんなことになるなんて、思わなくて』
『ああ、大丈夫ですよ。フォードは意外に立ち直り早いんで』
プレートを握りしめたままのフォードに代わり、ルシオが対応する。ふと女性と視線が合わさる。
『ところで、さっきの書類を見てしまったんだけど、ヒーラーがこのパーティにはいるの?』
『ああ、はい、僕です』
一瞬、ほんの一瞬であるが、周りのざわめきがぴたりと止まった。無数の視線がルシオへと降り注がれる。物珍しさの視線、好奇心の視線、敵意ももしかしたらあったかもしれない。思わずルシオも表情が固まるが、女性は構わず言葉を続ける。
『そうなのね、これも何かの巡り合わせかもしれないわ。噂ではもうヒーラーは、ルゴーラで三人しか居ないらしいし、ああでも貴方で四人目ね』
『え、三人しかいないんですか?その人たちってどこに…』
『国のお抱え冒険者だったり、貴族の飼い犬だったり、のらりくらりと旅をしていたり……いい噂も悪い噂も聞くわね。でもどれも、S級冒険者よ』
『強いんだ、僕と違って…』
『誰もが最初はここで出発した初心者だったはずよ。あなたはその地点にたどり着いた。きっと彼らよりもいいヒーラーになると私は思う』
確信はないがどこかそう信じてしまいそうな、力強い声で女性は言った。誉められることに慣れていないルシオは顔が熱くなるのを感じた。
と、視線を泳がせると女性の後ろから長身の男が近寄ってくるのが見える。男はその女性の肩をぽんっと叩き、ルシオたちを見据える。
『知らないうちに居なくなるなよ。探したぞ~、騒いでるからすぐ見つけたけど』
『紹介するわ、パラディンのブレイブ。私は魔法使いのシャルル。ついでに、そこでしゃがんでるのがエレメンタラーのメルル、私たちは皆、幼馴染みで──』
『ぶっ』
言葉を遮るように吹き出して笑う声が聞こえた。声の出所を探すと、それはどうやら先程の精神攻撃から回復したフォードの声であるようだった。
『ぶはは!メルル?メルルちゃん?ずいぶんキュートなお名前だなぁ、メルルさんよぉ。しかもエレメンタラー?似合わねぇー、妖精さん~ってか?あー、腹いてぇ』
『テメェだけは殺す』
どうやら同じく精神攻撃にダウンしていた彼──メルルも回復したのかスクッと立ち上がり人を一人殺しそうな剣幕で飛びかかって…くるかと思えば、先程紹介されたブレイブという男が後ろからメルルを羽交い締めにして動きを封じる。
なんだか揉めた時よりも更に怒っているように見える。名前のことを気にしているのかもしれない。
『…この通り弟なんだけど、短気でね。本当はいい子なのよ』
実に信じがたい。が、今のはフォードが悪い。
空気を読んだのか、コロがフォードへ近づき動きを封じる。封じるといっても羽交い締めではなく、何故かきゅっと手を繋いだ。それで効果があると思うのだろうか。しかしコロは真剣のようだった。
ルシオは気が気ではなかった。村から出てきていきなり敵を作ってしまったようなものだ。これからどうする計画だったか、また村に戻るなんてことはないから、まずは拠点になるような場所を確保しなくてはならない。こんな調子で大丈夫なのだろうか。
『そう、村から……遠いのね、拠点になる場所のあてはあるの?』
『そう片道三時間ほどかかる村で、だから拠点になるとこを設けたいとおも……あれ、なんで知ってるんですか?』
心の中のぼやきに反応するように、シャルルが言葉を投げ掛けるものだから普通に会話が続いたが、ふと変なことに気づいて顔を上げる。このことを喋った覚えがないのだ。
訳がわからないといった様子のルシオの横へ、グリスが近寄り、シャルルをじと、と見つめながら小声でルシオへぼそぼそと伝える。
『あまりこの女の前で考え事をしない方がいい。読まれているみたいだぞ、心の中の言葉が。身に付けている魔法具の効果かもしれない』
『あなたはあれね、頭の中が少年のことでいっぱいのようね』
『くっ、読んだな俺の心の叫びを…』
『隠そうとしてるようには見えないわ』
ルシオは自然な動作でグリスから離れてシャルルの方へと避難した。
『ルシオ。あ、ごめんなさい、名前も読み取ってしまったんだけど……もし良かったら、私の宿屋を使わない?今回弟の強い押しがあって冒険者登録をしたけど、本業は宿屋の経営なの』
『えっ、いいんですか?』
『いいのよ。もちろん、代金は頂戴するけど。半額にしてあげる。冒険者よしみ…と言ったら嘘になるわね。ヒーラーの知り合いがいてくれたら心強いじゃない?ほら、一応私たちも初心者だから』
『だって、フォード。どうする…?』
『シャルルさんもそこに住んでるんスか?』
『自宅も兼ねているから、住んでるわね』
『おし決定!!そこを拠点にすんぞ!!コロ助離せ!俺はメル野郎と喧嘩なんかしてる暇はねーんだよ!!!』
『フォードもっと元気になった』
元気を取り戻したフォードの手を嬉しそうにコロは離してやった。メルルの反対!断固反対!という声は一ミリも聞こえていないようで、ルシオ達は案内されるままに宿屋へと向かった。
──────────────────
木造の、雰囲気のある洋風の宿屋だった。
年期は入っているが、よく手入れをされていて内装も女性のレイアウトだからだろうか、花が飾られていたりと、細かい所まで心配りが出来ていた。
旅に出会いは付き物というが、これは有難いことこの上ない出会いだ。
ルシオたちに宛がわれた部屋は二つ。早速誰が誰とどの部屋を使うかを、四人は部屋の前の廊下で話し合った。
『俺はルシオとで構わない』
『構う。僕が構うんだよ』
『早く決めようぜ、食堂は勝手に使っていいらしいから、飯食いたいし。俺は誰とでもいいからよー』
『なら、オレはルシオとがいい』
コロの一言が決定打になり、ルシオはコロと。フォードはグリスと二人部屋になった。
扉を開けて中に入ると、室内はこざっぱりとしているが綺麗に整頓されていた。大きなベッドが二つ並んでいて、白いシーツは見るからに気持ち良さそうだ。
ルシオは部屋の隅に置かれたタンスの上へ荷物を乗せる。長期滞在向けの宿屋なのだろう、冒険者を配慮しての作りなのか、タンスの中身は空で荷物をしまえる様になっていた。シャワーも部屋に備えられている。
『ルシオ!ルシオ大変だ、来て!』
『え!?ちょ、なに!?』
タンスへ荷物を詰め込んでいると、後ろの方からコロの叫び声が聞こえてきた。びくりと驚いて慌てて振り向いて状況を確認すると、コロはベッドに大の字でうつ伏せに横たわり、枕へ顔を埋めていた。
『すごいふかふかだ』
『アッ、ウン……』
なんだそんなことか、と遠い視線を向けるが次の言葉がコロから返ってこない。静かになってしまったコロに近付き顔を覗くと、瞼を閉じていて、微かに寝息が聞こえてきた。
そうだ、コロは慣れない人間の街に来て、訳のわからない手続きや、周囲の視線、騒動に巻き込まれたりと、相当疲れたに違いない。
ルシオはごろりとコロの横へと寝転がり、気持ちよさげに寝る獣耳の付いた頭を撫でてやった。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説

青少年病棟
暖
BL
性に関する診察・治療を行う病院。
小学生から高校生まで、性に関する悩みを抱えた様々な青少年に対して、外来での診察・治療及び、入院での治療を行なっています。
※性的描写あり。
※患者・医師ともに全員男性です。
※主人公の患者は中学一年生設定。
※結末未定。できるだけリクエスト等には対応してい期待と考えているため、ぜひコメントお願いします。
R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)
黒崎由希
BL
目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。
しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ?
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
…ええっと…
もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m
.

例え何度戻ろうとも僕は悪役だ…
東間
BL
ゲームの世界に転生した留木原 夜は悪役の役目を全うした…愛した者の手によって殺害される事で……
だが、次目が覚めて鏡を見るとそこには悪役の幼い姿が…?!
ゲームの世界で再び悪役を演じる夜は最後に何を手に?
攻略者したいNO1の悪魔系王子と無自覚天使系悪役公爵のすれ違い小説!

BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。

実はαだった俺、逃げることにした。
るるらら
BL
俺はアルディウス。とある貴族の生まれだが今は冒険者として悠々自適に暮らす26歳!
実は俺には秘密があって、前世の記憶があるんだ。日本という島国で暮らす一般人(サラリーマン)だったよな。事故で死んでしまったけど、今は転生して自由気ままに生きている。
一人で生きるようになって数十年。過去の人間達とはすっかり縁も切れてこのまま独身を貫いて生きていくんだろうなと思っていた矢先、事件が起きたんだ!
前世持ち特級Sランク冒険者(α)とヤンデレストーカー化した幼馴染(α→Ω)の追いかけっ子ラブ?ストーリー。
!注意!
初のオメガバース作品。
ゆるゆる設定です。運命の番はおとぎ話のようなもので主人公が暮らす時代には存在しないとされています。
バースが突然変異した設定ですので、無理だと思われたらスッとページを閉じましょう。
!ごめんなさい!
幼馴染だった王子様の嘆き3 の前に
復活した俺に不穏な影1 を更新してしまいました!申し訳ありません。新たに更新しましたので確認してみてください!

巻き戻りした悪役令息は最愛の人から離れて生きていく
藍沢真啓/庚あき
BL
婚約者ユリウスから断罪をされたアリステルは、ボロボロになった状態で廃教会で命を終えた……はずだった。
目覚めた時はユリウスと婚約したばかりの頃で、それならばとアリステルは自らユリウスと距離を置くことに決める。だが、なぜかユリウスはアリステルに構うようになり……
巻き戻りから人生をやり直す悪役令息の物語。
【感想のお返事について】
感想をくださりありがとうございます。
執筆を最優先させていただきますので、お返事についてはご容赦願います。
大切に読ませていただいてます。執筆の活力になっていますので、今後も感想いただければ幸いです。
他サイトでも公開中
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。

【蒼き月の輪舞】 モブにいきなりモテ期がきました。そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!
黒木 鳴
BL
「これが人生に三回訪れるモテ期とかいうものなのか……?そもそもコレ、BLゲームじゃなかったよな?!そして俺はモブっ!!」アクションゲームの世界に転生した主人公ラファエル。ゲームのキャラでもない彼は清く正しいモブ人生を謳歌していた。なのにうっかりゲームキャラのイケメン様方とお近づきになってしまい……。実は有能な無自覚系お色気包容主人公が年下イケメンに懐かれ、最強隊長には迫られ、しかも王子や戦闘部隊の面々にスカウトされます。受け、攻め、人材としても色んな意味で突然のモテ期を迎えたラファエル。生態系トップのイケメン様たちに狙われたモブの運命は……?!固定CPは主人公×年下侯爵子息。くっついてからは甘めの溺愛。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる