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「って、アリアス! 血流しすぎだからー!」
ようやくエミルが気づき、急いでヒールをかける。かけながら恐る恐ると歩み寄るエミルに続き、俺とクロウもゆっくりと近づく。
「ありがとうエミル。でも大丈夫よ」
「へ? 大丈夫って何が?」
俺の問いにアリアスは床を指さした。ん? そこにはヤドウが居るだけだけど? って……
「ななななっ!」
な。しか言えない情けない俺。いや、っつーかマジで何がどうなってんだ?
今の今まで鞘に納められていた細剣が……
いつの間にかヤドウの右胸に突き刺さっている!!
「これで床に固定したから大丈夫よ。あと、ショートステッキも離しておいたから」
離しておいたからって……え!? なんかヤドウの左手が無いんですけど! っつーか、ショートステッキ握ったまま、遠くに転がってるじゃないですか!!
いやいや、マジでなにこれ? アリアスはいつの間に、っつーかいつ何をしたんだ?
「ね、ねーアリアスさー……」
「どうしたの? エミル」
流れが止まった額の血を手の甲で拭いながら、あっけらかんとした表情のアリアスにエミルは見た事も無い苦笑いで小首をかしげる。
「お、おこってたりしない、ですか?」
ついに! ついにエミルが敬語になったーーーー!!!
最初にアリアスと出会った時のエミルに戻っているーーーー!!!
そりゃ、そうだよな。あの威圧感はこのとんでもない強さが滲み出てたからなんだよ。
一歩でも間違ったら瞬殺される。そんな恐怖が、あの不敵なエミルに頭を垂れさせていたんだよ!
「おこってる? 何に?」
「いやー、ねぇ?」
エミルは視線で助けを求めてくるが、俺はそれをクロウに視線で流す。
「え? ええ!? 僕っすか!?」
あわてて自分を指さすクロウを俺とエミルは素知らぬ顔でソッコーでシカトする。
後はお任せしよう。最初に斬られるならお前からだクロウ。骨は拾ってやる。いや、拾える体でいられたらだけど……。
「いや、えーっとすね。つまりエミルさんは……」
なんとか言葉を紡ごうと指をもじもじするクロウ。いいぞ! そういう仕草はきっとアリアスの母性本能を刺激するはずだ! もっとやれ! もっと空気をやわらげろ!
「つまり、エミルさんは! お手伝いしなかったことにアリアスさんが怒ってないか不安なんだと思います! すぐにヒールをかけられたはずなのに状況にのまれてしまって自分を恥じてるんすよ!」
おー! いい! 良い感じだよクロウ! エミルも満足そうにウンウンと頷いてるぞ! ファインプレーだ!!
「あぁ、そんなこと。別に気にしてないし、おかげで戦闘の勘を取り戻す良い機会になったわ」
「そ、そうか?」
恐る恐る俺が聞くとアリアスはフーっと息を吐いて俺とエミルを見た。
「ちょっと強い仲間に恵まれてしまったからかしらね。必死の覚悟で戦う私の騎士道も鈍ってたみたい。ダメね頼りすぎてたわ。これからは私も率先して戦いに先んじなきゃね」
ユナみたいに、ね。と微笑むアリアスはなんか、ようやくいつもの雰囲気に戻った気がした。
相変わらず拭いきれていない顔の血がホラーだけど。
「それよりケイタ、エミル。このヤドウを回復させて尋問よ。聞きたいことが多いし、時間もないわ」
「あ、あぁ! そうだな! エミル!」
俺が顔を向けるとエミルは早速ヤドウにヒールをかける。そして同時に俺はヤドウにバインドを放ってその場に縛り付けた。
っつーか、いつの間に細剣がまた鞘に戻ってるんだけど……。
――――――――。
「では、色々と聞かせてもらおうか?」
ヒールを終えて、体の回復を済ませるとヤドウはようやく正気を取り戻した。
地面にあぐらをかいたまま地面にバインドされているので、まぁそれはそれは不機嫌そうだが。
「では、まず。私にかけた魔法を説明してもらえる?」
アリアスは血濡れのショートステッキを手で遊ばせている。もちろん、それを握っていた左手はヤドウの体に繋いである。
「説明しろって言われて、教えると思う――――――――ぎゃぁ!!」
――――――――!?
「おいアリアス!?」
ヤドウが叫ぶまでマジで何も見えなかったし、感じなかった。
いつの間にかヤドウの太ももには細剣が突き刺さっていた。
「質問に答える事しか許さないわ。あなたに選択肢はないの。それとも……」
―――――――――死なせてくださいってお願いしてみる?
その一言が決定打。というわけでもなかった。
その後も何度か細剣を刺し、俺かエミルがヒールで治す。そしてまた同じところを刺す。
それを何度か繰り返したら、突然、堰を切ったように喋り始めたのだ。
ヤドウの魔法はやはり、あの魔法陣の空気に痕跡を残す魔法だった。
聞くと、空間魔法はまた別の使い手で、彼女は空気に跡を残す事しか出来ない。
しかし、この部屋にはあらかじめ闇魔法で隠したあらゆる文字が空気中に散布しており、その文字を吸い込んだ数や種類によって何かしらの魔法陣が完成し、体内で発動する。
といったトラップ魔法だったようだ。
アリアスが吸い込んだ文字種で出来たのは液体操作魔法。ようは体内の血を刃にして、体中から切り刻ませたって訳。いやいや、って事はかなりの重症っつーか、致命傷だったはずなのに。
精神が肉体を凌駕したのか? いや、マジで謎が多い。
ともあれ、俺たちはこれでコイツらが互いの魔法をミックスさせて色んな魔法を生み出している事や、知らない魔導士が他にも大勢いる事、なによりもう一つの目的地にユナが居る事を知ることが出来た。
え? クロウは何していたのかって?
ずっとドン引きしてたよ……。
気持ちはわかる。でも、今回はユナの身柄がかかってるんだ。四の五の言っていられない。
「よし、じゃあエミル。クロウを目隠ししてくれ」
「はー? 何よ急に?」
「いいから! 頼むって!」
ちょっときつめに言うとエミルは口をとんがらせて「なによ、もう」とクロウの目をそっと後ろからふさいだ。っつーか身長が足りないからわざわざ跪くクロウはまんざらでもなかったらしい。
それを確認して俺はそっとクレイを呼び出す。
「でスでーッ……むぐっ!」
「しーっ! クレイ! 静かに!」
ポンと飛び出た瞬間に両手を広げるクレイの口をサッとふさぐ。やはりアリアスの神速には敵わない。
「よし、クレイ。あいつを異空間に送ってくれ。ちょっと宮廷魔導士団に引き渡したいんだ」
「りょーかいでス!」
まぁちゃんと小声で言ってくれたからいいのだが、ハツラツとした声は聞こえてそうだなぁ……。
ともあれヤドウをポンと消して、俺はクレイに手をふる。アリアスもほほ笑みながら手をふると、エミルは口だけで「またねー!」と告げた。
クレイもニッコリ笑顔で手をふりながら、ポン! と姿を消した。
「はい、クロウ。もーいいぞ」
「もー、なんか子どもの声聞こえませんでしたかぁ? ってえぇー! ヤドウがいない!」
まぁ、そういうリアクションになるよな。しかし、クロウは愛すべきバカなので強引にごまかす。
「話はあとだ! ユナを助けに行くぞ!」
俺とアリアス、エミルが駆けだすと、クロウは「ちょっと待ってくださいよー!」と叫びながら後に続く。シメシメ。これでコイツの頭からは消えたヤドウの謎も消えたであろう。
バカめ! ――――――――後で話なんかしてやるものか!!
ようやくエミルが気づき、急いでヒールをかける。かけながら恐る恐ると歩み寄るエミルに続き、俺とクロウもゆっくりと近づく。
「ありがとうエミル。でも大丈夫よ」
「へ? 大丈夫って何が?」
俺の問いにアリアスは床を指さした。ん? そこにはヤドウが居るだけだけど? って……
「ななななっ!」
な。しか言えない情けない俺。いや、っつーかマジで何がどうなってんだ?
今の今まで鞘に納められていた細剣が……
いつの間にかヤドウの右胸に突き刺さっている!!
「これで床に固定したから大丈夫よ。あと、ショートステッキも離しておいたから」
離しておいたからって……え!? なんかヤドウの左手が無いんですけど! っつーか、ショートステッキ握ったまま、遠くに転がってるじゃないですか!!
いやいや、マジでなにこれ? アリアスはいつの間に、っつーかいつ何をしたんだ?
「ね、ねーアリアスさー……」
「どうしたの? エミル」
流れが止まった額の血を手の甲で拭いながら、あっけらかんとした表情のアリアスにエミルは見た事も無い苦笑いで小首をかしげる。
「お、おこってたりしない、ですか?」
ついに! ついにエミルが敬語になったーーーー!!!
最初にアリアスと出会った時のエミルに戻っているーーーー!!!
そりゃ、そうだよな。あの威圧感はこのとんでもない強さが滲み出てたからなんだよ。
一歩でも間違ったら瞬殺される。そんな恐怖が、あの不敵なエミルに頭を垂れさせていたんだよ!
「おこってる? 何に?」
「いやー、ねぇ?」
エミルは視線で助けを求めてくるが、俺はそれをクロウに視線で流す。
「え? ええ!? 僕っすか!?」
あわてて自分を指さすクロウを俺とエミルは素知らぬ顔でソッコーでシカトする。
後はお任せしよう。最初に斬られるならお前からだクロウ。骨は拾ってやる。いや、拾える体でいられたらだけど……。
「いや、えーっとすね。つまりエミルさんは……」
なんとか言葉を紡ごうと指をもじもじするクロウ。いいぞ! そういう仕草はきっとアリアスの母性本能を刺激するはずだ! もっとやれ! もっと空気をやわらげろ!
「つまり、エミルさんは! お手伝いしなかったことにアリアスさんが怒ってないか不安なんだと思います! すぐにヒールをかけられたはずなのに状況にのまれてしまって自分を恥じてるんすよ!」
おー! いい! 良い感じだよクロウ! エミルも満足そうにウンウンと頷いてるぞ! ファインプレーだ!!
「あぁ、そんなこと。別に気にしてないし、おかげで戦闘の勘を取り戻す良い機会になったわ」
「そ、そうか?」
恐る恐る俺が聞くとアリアスはフーっと息を吐いて俺とエミルを見た。
「ちょっと強い仲間に恵まれてしまったからかしらね。必死の覚悟で戦う私の騎士道も鈍ってたみたい。ダメね頼りすぎてたわ。これからは私も率先して戦いに先んじなきゃね」
ユナみたいに、ね。と微笑むアリアスはなんか、ようやくいつもの雰囲気に戻った気がした。
相変わらず拭いきれていない顔の血がホラーだけど。
「それよりケイタ、エミル。このヤドウを回復させて尋問よ。聞きたいことが多いし、時間もないわ」
「あ、あぁ! そうだな! エミル!」
俺が顔を向けるとエミルは早速ヤドウにヒールをかける。そして同時に俺はヤドウにバインドを放ってその場に縛り付けた。
っつーか、いつの間に細剣がまた鞘に戻ってるんだけど……。
――――――――。
「では、色々と聞かせてもらおうか?」
ヒールを終えて、体の回復を済ませるとヤドウはようやく正気を取り戻した。
地面にあぐらをかいたまま地面にバインドされているので、まぁそれはそれは不機嫌そうだが。
「では、まず。私にかけた魔法を説明してもらえる?」
アリアスは血濡れのショートステッキを手で遊ばせている。もちろん、それを握っていた左手はヤドウの体に繋いである。
「説明しろって言われて、教えると思う――――――――ぎゃぁ!!」
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「おいアリアス!?」
ヤドウが叫ぶまでマジで何も見えなかったし、感じなかった。
いつの間にかヤドウの太ももには細剣が突き刺さっていた。
「質問に答える事しか許さないわ。あなたに選択肢はないの。それとも……」
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その一言が決定打。というわけでもなかった。
その後も何度か細剣を刺し、俺かエミルがヒールで治す。そしてまた同じところを刺す。
それを何度か繰り返したら、突然、堰を切ったように喋り始めたのだ。
ヤドウの魔法はやはり、あの魔法陣の空気に痕跡を残す魔法だった。
聞くと、空間魔法はまた別の使い手で、彼女は空気に跡を残す事しか出来ない。
しかし、この部屋にはあらかじめ闇魔法で隠したあらゆる文字が空気中に散布しており、その文字を吸い込んだ数や種類によって何かしらの魔法陣が完成し、体内で発動する。
といったトラップ魔法だったようだ。
アリアスが吸い込んだ文字種で出来たのは液体操作魔法。ようは体内の血を刃にして、体中から切り刻ませたって訳。いやいや、って事はかなりの重症っつーか、致命傷だったはずなのに。
精神が肉体を凌駕したのか? いや、マジで謎が多い。
ともあれ、俺たちはこれでコイツらが互いの魔法をミックスさせて色んな魔法を生み出している事や、知らない魔導士が他にも大勢いる事、なによりもう一つの目的地にユナが居る事を知ることが出来た。
え? クロウは何していたのかって?
ずっとドン引きしてたよ……。
気持ちはわかる。でも、今回はユナの身柄がかかってるんだ。四の五の言っていられない。
「よし、じゃあエミル。クロウを目隠ししてくれ」
「はー? 何よ急に?」
「いいから! 頼むって!」
ちょっときつめに言うとエミルは口をとんがらせて「なによ、もう」とクロウの目をそっと後ろからふさいだ。っつーか身長が足りないからわざわざ跪くクロウはまんざらでもなかったらしい。
それを確認して俺はそっとクレイを呼び出す。
「でスでーッ……むぐっ!」
「しーっ! クレイ! 静かに!」
ポンと飛び出た瞬間に両手を広げるクレイの口をサッとふさぐ。やはりアリアスの神速には敵わない。
「よし、クレイ。あいつを異空間に送ってくれ。ちょっと宮廷魔導士団に引き渡したいんだ」
「りょーかいでス!」
まぁちゃんと小声で言ってくれたからいいのだが、ハツラツとした声は聞こえてそうだなぁ……。
ともあれヤドウをポンと消して、俺はクレイに手をふる。アリアスもほほ笑みながら手をふると、エミルは口だけで「またねー!」と告げた。
クレイもニッコリ笑顔で手をふりながら、ポン! と姿を消した。
「はい、クロウ。もーいいぞ」
「もー、なんか子どもの声聞こえませんでしたかぁ? ってえぇー! ヤドウがいない!」
まぁ、そういうリアクションになるよな。しかし、クロウは愛すべきバカなので強引にごまかす。
「話はあとだ! ユナを助けに行くぞ!」
俺とアリアス、エミルが駆けだすと、クロウは「ちょっと待ってくださいよー!」と叫びながら後に続く。シメシメ。これでコイツの頭からは消えたヤドウの謎も消えたであろう。
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