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空間を抜けると、そこはどうやら全く別の場所のようだった。ただ、見回す限りが壁、天井に囲まれている為、室内である事には違いない。
しかし、窓もないので地下かどうかもわからない。
「なんつーとこだよ。マジで。こっからまた移動すんのかな?」
俺が顔を向けるとクロウは察して、直ぐに手を合わせて呪文を唱える。とにかくこのただっぴろい部屋の仕掛けを全部洗わなければならないのは億劫だが、仕方がない。
「でもよ。真異正教会の情報って割と早く得られたよな。本当はもっと前から存在自体は掴んでたんじゃねーのか?」
「あー、それはないっすよ。でも、確かにいつもよりめちゃくちゃ早かったっすね。それもこれもぜんぶ」
「おめーは魔法に集中しろ!」
は、はいぃ! とクロウは中断していた魔法をまた発動させる。こういうところ抜けてんだよな。と思ったが、今の話だとクロウに話しかけてると取られてしまうよな。反省。後でなんらかの形で謝ろう。
クロウが魔法を発動させると、これまた相当な数の魔法陣が隠されていた。俺はそれをひとつずつ解析していく。
「でもさー、変な魔法陣だよねー。なんで何も書いてないのにいきなり現れるわけ? 消えるインクとか使ってんのかな?」
エミルは首を傾げる。確かにこの技術は凄まじい。これじゃトラップ魔法も全て何かしらで隠す努力をしないでいいのだから。
まぁ、だからこそ今回はクロウが役立っているんだが。
とは言え、宮廷魔導士団にはさっきも言った通り迅速な情報提供をして頂いているので、ここはこちらからも情報を差し上げなければなるまい。
アナリティクスでわかった事もそれなりにあるのだから。
「この魔法陣は全部闇魔法がミックスされてるんだよ」
俺はアナリティクスを続けながら、エミル達に向く。
「考えてみろ。俺たちがこの消える魔法陣に出くわしたのは全て暗い場所だ。だからこそ闇魔法の効果が増幅される」
「なるほどねー。でも、その空間に浮かぶ魔法陣の説明にはならないよね?」
エミルはなかなか鋭いな。と感心する。そうなのだ。この何もない所に書いた文字。これは今まで出くわした事の無い魔法の類だ。おかげで真異正教会には闇魔法、光魔法、そしてこの空間魔法の使い手がいるとわかったんだがな。
「これは空間に傷をつけてる。いや、跡を残してると言った方が近いかな。魔法で痕跡を残して、それを闇魔法で隠してるんだよ」
「空間に傷をつけるってすごいっすね……聞いたこともないや」
「だろうな。俺もこの魔法の効果の本質がまだわからない。クレイなら……いや、ゴホン!」
やっべ! クレイの事が宮廷魔導士団にバレたら説明がつかねーよ! ここだけは知られるわけにいかねーからな。用心用心。
「クレイ……ってなんすか?」
あー! クロウ! そこ気にしちゃダメ―! ほんと変なところで気が利く奴だなお前!
「クロウ君。暗い、よ。クレイじゃなくて暗いって言ったの。滑舌悪いのよケイタって」
アリアスさんナイスフォロー! 流石は察しの良い女! サポート万全!
「そ、そうなんだよ! 暗いからって言いかけて、舌噛みそうになってさ! まいったな! あはは!」
これ見よがしに取り繕う俺。マジで下手糞すぎる。
「そうなんすか。えーっと、舌噛まなくて良かったっすね!」
はいクロウ君良い子。なんて言ったらいいかわからない答えに百点の返答をしてくれました。
そうそう。気にすることなかれ。君は何も気にせず言われた通り動いてくれたら良い。
「……お。これだ」
なんて問答をしていたら早速空間移動の魔法陣を見つける。
「行けるぞ。みんな」
俺がその魔法陣に窓を作ると、みんなも頷いた。
そのまま一気に中へと飛び込む――――――――。
「はっずれー!!」
降り立った瞬間に楽しそうな声が響き渡る。
うす暗く、しかしただっ広いその部屋には一人の女が立っていた。
金色の長い髪を揺らしながら、こちらにゆっくりと近づいてくる。
うん、良い感じにプロポーションが整ってるな。アリアスさんに負けず劣らずじゃないか。
しかし……。
「テメーも真異正教会か……」
その女は黒のローブを身にまとい、エミルのようなショートステッキを手にしていた。
「せーかいだよ! でも君たちの目的地はハズレ! ここじゃないよ! 残念でした! 罰として……」
――――――――死刑ね!
言下にスピードアップする。狙われたのは……。
「そんなスピードじゃ私は撃てないわよ!」
アリアスが細剣で振り下ろされたショートステッキを受け止めた。
ギリ、と鍔競り合いの形になったかと思うと、女はすぐにバックステップで身を引く。
そこへアリアスは女以上のスピードで追撃する。
目にもとまらぬ連撃。マジで何連撃なんだろう……。神速ってこれの事だよな。
「あははは! 早い早い! 痛い痛い! すっごいわアナタ!」
受け止めきれずに女はその体に傷をつけていく。それでもアルミラ達のように狂気に満ちた笑顔は変わらない。
「いいわぁ。マルレちゃんに聞いた通りね。つよいつよーい!」
女は無防備にショートステッキを振り上げる。その間合いで何をするつもりだ?
しかし、アリアスは勝機とばかりに連撃を止め、全身全霊の一撃を放った。
その時だった。
「ざーんねん!! そこまでよ!」
女がニヤリと笑い、ショートステッキを振る。
「――――――――あああああああああ!!!」
アリアスの細剣が女を貫こうとしたその刹那、アリアスの体中から血が飛び散った。
「あはははは! 痛いでしょー?」
床に剣を突き立てて、血だらけになりながらその場に膝を落とすアリアスを女は恍惚の表情で見つめる。
「アリアス!!」
俺はナレッジを取りだして、助けに行こうとしたが、後ろ手を振られて止められた。
「……大丈夫よ。これくらい」
「大丈夫ったってお前……!?」
と言いかけた所で、口を噤む。なんだ、この感覚? 今まで感じたこともねー殺気だ!
「アリアス……?」
なんとかしぼり出した俺の問いかけにアリアスは答えない。
そしてこちらに振り向きもしないまま、ゆっくりと動き出す。
剣を支えに立ち上がる彼女の背中から今まで見たこともないような闘気が滲み出ていた。
ゆっくりと力なく立ち上がるのに、隙だらけなのに、俺やエミル、クロウは疎か、眼前の女まで動けなくなっていた。
「あー……なんか、鈍ってた体がスッキリしたかも。余計な血が抜けて良かったかしら? 感謝するわアナタ」
アリアスが細剣を振ると、自身の体から出ていた血が飛び散る。その様子を見てアリアスは何故か笑った。
そして、彼女はそのままゆっくりとこちらへ振り向いた。
「ごめん、ここは私一人にやらせて。なんか調子を取り戻すのに丁度良さそうだから」
額から血を流しながらニッコリと微笑むが、その目には並々ならぬ殺気がこもっており、俺たちは口を開けずコクコクと頷くことしか出来なかった。
なにあれ? あんなアリアス見たことねーぞ? 華麗じゃないけど、今までと非にならないくらい怖ぇ!
「さーて……ここから本番ね。あなた、名前は?」
向き直るアリアスに少しだけ笑みを崩した女はそれでも臆することなく身構える。
「ヤドウ、よ。お嬢さん」
「ヤドウ、ね。私はアリアス。じゃあ、さよならヤドウ」
――――――――とアリアスが言った瞬間に、ピンと光の筋のような物が空間を横一文字に走る。
「いぎゃああああああああ!!」
同時に耳をつんざくような叫び声が響いたかと思うと、ドサリとヤドウの体が地に落ちた。
……え? 何が起こった?
アリアスは微動だにしていなかった。いや、動いたのか? いつの間にか剣が鞘に納められている。
しかし、全くの無音だったぞ? なんだ? 何をした? まさか、神速の居合術……?
本当に全くもって目に映らなかったので定かではないが、それとしか考えられない。
しかし、その場に立ち尽くすアリアスの背中を眺めながら俺たちは身動きが取れなかった。
今、彼女の間合いに立ったらヤバイ。その感情しかなかった。
動けず、言葉を発する事すらままならないその空間で、ただ地面をのたうち回るヤドウの声だけが響いていた。
しかし、窓もないので地下かどうかもわからない。
「なんつーとこだよ。マジで。こっからまた移動すんのかな?」
俺が顔を向けるとクロウは察して、直ぐに手を合わせて呪文を唱える。とにかくこのただっぴろい部屋の仕掛けを全部洗わなければならないのは億劫だが、仕方がない。
「でもよ。真異正教会の情報って割と早く得られたよな。本当はもっと前から存在自体は掴んでたんじゃねーのか?」
「あー、それはないっすよ。でも、確かにいつもよりめちゃくちゃ早かったっすね。それもこれもぜんぶ」
「おめーは魔法に集中しろ!」
は、はいぃ! とクロウは中断していた魔法をまた発動させる。こういうところ抜けてんだよな。と思ったが、今の話だとクロウに話しかけてると取られてしまうよな。反省。後でなんらかの形で謝ろう。
クロウが魔法を発動させると、これまた相当な数の魔法陣が隠されていた。俺はそれをひとつずつ解析していく。
「でもさー、変な魔法陣だよねー。なんで何も書いてないのにいきなり現れるわけ? 消えるインクとか使ってんのかな?」
エミルは首を傾げる。確かにこの技術は凄まじい。これじゃトラップ魔法も全て何かしらで隠す努力をしないでいいのだから。
まぁ、だからこそ今回はクロウが役立っているんだが。
とは言え、宮廷魔導士団にはさっきも言った通り迅速な情報提供をして頂いているので、ここはこちらからも情報を差し上げなければなるまい。
アナリティクスでわかった事もそれなりにあるのだから。
「この魔法陣は全部闇魔法がミックスされてるんだよ」
俺はアナリティクスを続けながら、エミル達に向く。
「考えてみろ。俺たちがこの消える魔法陣に出くわしたのは全て暗い場所だ。だからこそ闇魔法の効果が増幅される」
「なるほどねー。でも、その空間に浮かぶ魔法陣の説明にはならないよね?」
エミルはなかなか鋭いな。と感心する。そうなのだ。この何もない所に書いた文字。これは今まで出くわした事の無い魔法の類だ。おかげで真異正教会には闇魔法、光魔法、そしてこの空間魔法の使い手がいるとわかったんだがな。
「これは空間に傷をつけてる。いや、跡を残してると言った方が近いかな。魔法で痕跡を残して、それを闇魔法で隠してるんだよ」
「空間に傷をつけるってすごいっすね……聞いたこともないや」
「だろうな。俺もこの魔法の効果の本質がまだわからない。クレイなら……いや、ゴホン!」
やっべ! クレイの事が宮廷魔導士団にバレたら説明がつかねーよ! ここだけは知られるわけにいかねーからな。用心用心。
「クレイ……ってなんすか?」
あー! クロウ! そこ気にしちゃダメ―! ほんと変なところで気が利く奴だなお前!
「クロウ君。暗い、よ。クレイじゃなくて暗いって言ったの。滑舌悪いのよケイタって」
アリアスさんナイスフォロー! 流石は察しの良い女! サポート万全!
「そ、そうなんだよ! 暗いからって言いかけて、舌噛みそうになってさ! まいったな! あはは!」
これ見よがしに取り繕う俺。マジで下手糞すぎる。
「そうなんすか。えーっと、舌噛まなくて良かったっすね!」
はいクロウ君良い子。なんて言ったらいいかわからない答えに百点の返答をしてくれました。
そうそう。気にすることなかれ。君は何も気にせず言われた通り動いてくれたら良い。
「……お。これだ」
なんて問答をしていたら早速空間移動の魔法陣を見つける。
「行けるぞ。みんな」
俺がその魔法陣に窓を作ると、みんなも頷いた。
そのまま一気に中へと飛び込む――――――――。
「はっずれー!!」
降り立った瞬間に楽しそうな声が響き渡る。
うす暗く、しかしただっ広いその部屋には一人の女が立っていた。
金色の長い髪を揺らしながら、こちらにゆっくりと近づいてくる。
うん、良い感じにプロポーションが整ってるな。アリアスさんに負けず劣らずじゃないか。
しかし……。
「テメーも真異正教会か……」
その女は黒のローブを身にまとい、エミルのようなショートステッキを手にしていた。
「せーかいだよ! でも君たちの目的地はハズレ! ここじゃないよ! 残念でした! 罰として……」
――――――――死刑ね!
言下にスピードアップする。狙われたのは……。
「そんなスピードじゃ私は撃てないわよ!」
アリアスが細剣で振り下ろされたショートステッキを受け止めた。
ギリ、と鍔競り合いの形になったかと思うと、女はすぐにバックステップで身を引く。
そこへアリアスは女以上のスピードで追撃する。
目にもとまらぬ連撃。マジで何連撃なんだろう……。神速ってこれの事だよな。
「あははは! 早い早い! 痛い痛い! すっごいわアナタ!」
受け止めきれずに女はその体に傷をつけていく。それでもアルミラ達のように狂気に満ちた笑顔は変わらない。
「いいわぁ。マルレちゃんに聞いた通りね。つよいつよーい!」
女は無防備にショートステッキを振り上げる。その間合いで何をするつもりだ?
しかし、アリアスは勝機とばかりに連撃を止め、全身全霊の一撃を放った。
その時だった。
「ざーんねん!! そこまでよ!」
女がニヤリと笑い、ショートステッキを振る。
「――――――――あああああああああ!!!」
アリアスの細剣が女を貫こうとしたその刹那、アリアスの体中から血が飛び散った。
「あはははは! 痛いでしょー?」
床に剣を突き立てて、血だらけになりながらその場に膝を落とすアリアスを女は恍惚の表情で見つめる。
「アリアス!!」
俺はナレッジを取りだして、助けに行こうとしたが、後ろ手を振られて止められた。
「……大丈夫よ。これくらい」
「大丈夫ったってお前……!?」
と言いかけた所で、口を噤む。なんだ、この感覚? 今まで感じたこともねー殺気だ!
「アリアス……?」
なんとかしぼり出した俺の問いかけにアリアスは答えない。
そしてこちらに振り向きもしないまま、ゆっくりと動き出す。
剣を支えに立ち上がる彼女の背中から今まで見たこともないような闘気が滲み出ていた。
ゆっくりと力なく立ち上がるのに、隙だらけなのに、俺やエミル、クロウは疎か、眼前の女まで動けなくなっていた。
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アリアスが細剣を振ると、自身の体から出ていた血が飛び散る。その様子を見てアリアスは何故か笑った。
そして、彼女はそのままゆっくりとこちらへ振り向いた。
「ごめん、ここは私一人にやらせて。なんか調子を取り戻すのに丁度良さそうだから」
額から血を流しながらニッコリと微笑むが、その目には並々ならぬ殺気がこもっており、俺たちは口を開けずコクコクと頷くことしか出来なかった。
なにあれ? あんなアリアス見たことねーぞ? 華麗じゃないけど、今までと非にならないくらい怖ぇ!
「さーて……ここから本番ね。あなた、名前は?」
向き直るアリアスに少しだけ笑みを崩した女はそれでも臆することなく身構える。
「ヤドウ、よ。お嬢さん」
「ヤドウ、ね。私はアリアス。じゃあ、さよならヤドウ」
――――――――とアリアスが言った瞬間に、ピンと光の筋のような物が空間を横一文字に走る。
「いぎゃああああああああ!!」
同時に耳をつんざくような叫び声が響いたかと思うと、ドサリとヤドウの体が地に落ちた。
……え? 何が起こった?
アリアスは微動だにしていなかった。いや、動いたのか? いつの間にか剣が鞘に納められている。
しかし、全くの無音だったぞ? なんだ? 何をした? まさか、神速の居合術……?
本当に全くもって目に映らなかったので定かではないが、それとしか考えられない。
しかし、その場に立ち尽くすアリアスの背中を眺めながら俺たちは身動きが取れなかった。
今、彼女の間合いに立ったらヤバイ。その感情しかなかった。
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