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この村に蔓延っている奇病を何とかするために立ち上がった俺たちは早速究明に動いた。
「おねえちゃん……!」
部屋の奥に寝かされていたミラにシグが駆け寄る。
汚れたシーツの上に横たわる彼女はすでに左腕が黒く腐り果てていた。
「う……ぐっ! シグ……ごめ、んね」
どうやらミラはまだかろうじて意識が保てているらしい。しかし、周りの様子を見ると、もうしばらく進行すればいずれ彼らのように意識混濁状態に陥ってしまうだろう。
「ミラ。というんだったな。俺の名前はケイタ。君たち村の人々を救いに来た冒険者だ」
ベッドの横に膝をつき、ささやくように伝える。すると、彼女の目がうっすらと開いてこちらに向いた。
「冒険者……様? あぁ……ありがとう、ございます……ありがとう……ケイタ、さま……うぐっ!」
「いいから。もう喋らなくていい。すまんシグ。一刻も早く対処する」
シグの頭に手を置いて、俺は立ち上がる。3人に目で合図を送ると、早々に俺たちは部屋を出た。
後ろから小さな声で聞こえた「ありがとうございます」が、耳に残り、去り際に見たシグの縋るような目が脳裏に焼き付いた。
―――――――。
部屋を出て、診療室で俺たちとクルドは話し合う。とにかく原因を突き止めないと、どうしようもない。
だが、現状はそれすらも掴めていない状態だった。
「緘口令ってのは村人間でも情報規制がされてるって事か。いや、そりゃそうだよな」
ふーっとため息をついて、診察台に腰を下ろす。まったく、ここの領主はどこまで腐りきってやがるんだ。これじゃ魔族の方がまだ真っすぐに「悪」だぞ。
「この国では領主の権限が絶大なのよ。領主が違えば町が変わるって言うくらいにね」
あきれたような物言いのアリアスは肩をすくめた。
「ねー。マジでこーゆーの見るとつくづくイヤんなるわー。宮廷魔導士団も結局はただの魔導士の集まりだからねー。王族や貴族には逆らえないしさー」
ショートステッキをクルクルと遊ばせるエミルの言葉は俺に「宮廷魔導士団に報告する」という道を絶たせた。まぁ、それができればこんな事にはなっていないのだろう。知っているのか知っていないのか、それすら分からないが、貴族の根回しは完璧と思える。
「でもよ。クルド。この病気は過去にも村で流行ったとか前例は無いのか? いわゆる風土病みたいな」
「いや、それは無い。ワシは長い事、医療に携わってきたが、この村にも、この国のどこにだってこんな病気は現れていなかった。これは新種じゃ」
「体が激痛と共に黒く腐り果てる病気。か……」
「左様。まさに奇病じゃ……様々な治療を試してはみたがどれも気休めにもならん。進行を遅めることも叶わんのじゃ……ワシは医者になってこれほどまでに無力さを感じたことはないよ……」
クルドは机に置いた手を強く握りしめた。
なるほど。これはもう四の五の言ってらんないな。
と、俺がナレッジを出そうとした時だった。
「あああ、あの……!」
おずおずとユナが手を挙げた。
「なんだ? どうした?」
ナレッジを出すのを止めて、上げかけた腰を下ろす。
ユナはうつむき加減に口を開いた。
「こここ、これは……ほんと、に……びょ、病気なのでしょうか……?」
「どういうこと?」
首をかしげるアリアスにユナが顔を上げる。
「……わわわ、私の故郷で……似たようなしょ、症状を……見たことが、あああ、あるんです……ここ、こんなひどいものじゃ……あああ、ありませんでしたけど」
「マジかよ。詳しく教えてくれ!」
立ち上がり、肩をつかむとユナは「あわわ」と慌てふためくが、エミル、アリアスと目を合わせるとゴクリとつばを飲み込んで話をつづけた。
「……わわわ、私が小さい、頃……手足の指先が黒く腐る病気が流行って……でも、お医者様もどうする事も出来なくて……私も、とうとうその病気にかかってしまったんです……」
ユナの言葉に思わず彼女の手足を見下ろしてしまう。
「いいい、いえ! だだだ、大丈夫です……! かかり始めた時に……治していただきましたから……」
「治した……? 誰に?」
ユナは真っすぐ俺の目を見つめて言った。
「――――――――祈祷師様です」
それからユナはつっかえながらも一生懸命に事のあらましを説明してくれた。
その奇病が流行った時も領主が緘口令を敷いた事で話が出回らなかった事。そして、それは今も尚、無かったことになっている事。
そして、その奇病は病気なんかじゃなかった事。
偶然、村に寄った流浪の祈祷師がその奇病を見るや否やそれを「呪い」と言い放った事。
すぐさま祈祷師は解呪の準備をし、三日三晩かけて村全体にかけられていたその「呪い」を解いた後、お礼を言う隙も無いまま、いつの間にか姿を消していた事を。
しかし、ユナは偶然にも去り際の祈祷師と会う事が出来た。
それは、その時に聞いた言葉だという。
「祈祷師様は、こう言ってました――――――――これは、太古の呪術の仕業だ。と」
呪術。その言葉を聞いてアリアスとエミルの目が大きく見開く。
「呪術だなんて……おとぎ話じゃなかったの……?」
「うっそでしょ……? そんなん使える奴が居るとしたら……誰も敵わないじゃん……」
ショックを隠し切れない二人の反応を見るに、この世にはそもそも呪術なんて存在しないものらしいが、しかし、現にこうして目の当たりにしている奇病、そしてユナ自身の身に降りかかった呪いと解呪の事を鑑みるに、それは存在するといっていいのだろう。
「太古の呪術……ねぇ」
エミルの言葉から、それは魔法以上の効力を持つと考えられる。というより、別物だから対処のしようがないといった所か。解除魔法は呪術には効かないし、呪術にかかったら逃れる術は無い。のだろうな。
しかし、気になるのはその解呪を成した祈祷師の存在だが……まぁ、見つけるのは難しそうだし。
「それなら、コイツに聞くとしようか」
蛇の道は蛇。昔の事は昔の者に聞くのが一番。って事で俺はナレッジを開く。
パラパラパラとページが捲られると、にわかに光りだし、そこから飛び出したのは……。
「「「クレイ!!!???」」」
エミル、アリアス、ユナの声が揃うと、彼女はテヘヘと照れ笑いを浮かべながらストンと降り立った。
そして両手でグーを天高く突き上げる。
「お久しぶりでーッス!」
「おねえちゃん……!」
部屋の奥に寝かされていたミラにシグが駆け寄る。
汚れたシーツの上に横たわる彼女はすでに左腕が黒く腐り果てていた。
「う……ぐっ! シグ……ごめ、んね」
どうやらミラはまだかろうじて意識が保てているらしい。しかし、周りの様子を見ると、もうしばらく進行すればいずれ彼らのように意識混濁状態に陥ってしまうだろう。
「ミラ。というんだったな。俺の名前はケイタ。君たち村の人々を救いに来た冒険者だ」
ベッドの横に膝をつき、ささやくように伝える。すると、彼女の目がうっすらと開いてこちらに向いた。
「冒険者……様? あぁ……ありがとう、ございます……ありがとう……ケイタ、さま……うぐっ!」
「いいから。もう喋らなくていい。すまんシグ。一刻も早く対処する」
シグの頭に手を置いて、俺は立ち上がる。3人に目で合図を送ると、早々に俺たちは部屋を出た。
後ろから小さな声で聞こえた「ありがとうございます」が、耳に残り、去り際に見たシグの縋るような目が脳裏に焼き付いた。
―――――――。
部屋を出て、診療室で俺たちとクルドは話し合う。とにかく原因を突き止めないと、どうしようもない。
だが、現状はそれすらも掴めていない状態だった。
「緘口令ってのは村人間でも情報規制がされてるって事か。いや、そりゃそうだよな」
ふーっとため息をついて、診察台に腰を下ろす。まったく、ここの領主はどこまで腐りきってやがるんだ。これじゃ魔族の方がまだ真っすぐに「悪」だぞ。
「この国では領主の権限が絶大なのよ。領主が違えば町が変わるって言うくらいにね」
あきれたような物言いのアリアスは肩をすくめた。
「ねー。マジでこーゆーの見るとつくづくイヤんなるわー。宮廷魔導士団も結局はただの魔導士の集まりだからねー。王族や貴族には逆らえないしさー」
ショートステッキをクルクルと遊ばせるエミルの言葉は俺に「宮廷魔導士団に報告する」という道を絶たせた。まぁ、それができればこんな事にはなっていないのだろう。知っているのか知っていないのか、それすら分からないが、貴族の根回しは完璧と思える。
「でもよ。クルド。この病気は過去にも村で流行ったとか前例は無いのか? いわゆる風土病みたいな」
「いや、それは無い。ワシは長い事、医療に携わってきたが、この村にも、この国のどこにだってこんな病気は現れていなかった。これは新種じゃ」
「体が激痛と共に黒く腐り果てる病気。か……」
「左様。まさに奇病じゃ……様々な治療を試してはみたがどれも気休めにもならん。進行を遅めることも叶わんのじゃ……ワシは医者になってこれほどまでに無力さを感じたことはないよ……」
クルドは机に置いた手を強く握りしめた。
なるほど。これはもう四の五の言ってらんないな。
と、俺がナレッジを出そうとした時だった。
「あああ、あの……!」
おずおずとユナが手を挙げた。
「なんだ? どうした?」
ナレッジを出すのを止めて、上げかけた腰を下ろす。
ユナはうつむき加減に口を開いた。
「こここ、これは……ほんと、に……びょ、病気なのでしょうか……?」
「どういうこと?」
首をかしげるアリアスにユナが顔を上げる。
「……わわわ、私の故郷で……似たようなしょ、症状を……見たことが、あああ、あるんです……ここ、こんなひどいものじゃ……あああ、ありませんでしたけど」
「マジかよ。詳しく教えてくれ!」
立ち上がり、肩をつかむとユナは「あわわ」と慌てふためくが、エミル、アリアスと目を合わせるとゴクリとつばを飲み込んで話をつづけた。
「……わわわ、私が小さい、頃……手足の指先が黒く腐る病気が流行って……でも、お医者様もどうする事も出来なくて……私も、とうとうその病気にかかってしまったんです……」
ユナの言葉に思わず彼女の手足を見下ろしてしまう。
「いいい、いえ! だだだ、大丈夫です……! かかり始めた時に……治していただきましたから……」
「治した……? 誰に?」
ユナは真っすぐ俺の目を見つめて言った。
「――――――――祈祷師様です」
それからユナはつっかえながらも一生懸命に事のあらましを説明してくれた。
その奇病が流行った時も領主が緘口令を敷いた事で話が出回らなかった事。そして、それは今も尚、無かったことになっている事。
そして、その奇病は病気なんかじゃなかった事。
偶然、村に寄った流浪の祈祷師がその奇病を見るや否やそれを「呪い」と言い放った事。
すぐさま祈祷師は解呪の準備をし、三日三晩かけて村全体にかけられていたその「呪い」を解いた後、お礼を言う隙も無いまま、いつの間にか姿を消していた事を。
しかし、ユナは偶然にも去り際の祈祷師と会う事が出来た。
それは、その時に聞いた言葉だという。
「祈祷師様は、こう言ってました――――――――これは、太古の呪術の仕業だ。と」
呪術。その言葉を聞いてアリアスとエミルの目が大きく見開く。
「呪術だなんて……おとぎ話じゃなかったの……?」
「うっそでしょ……? そんなん使える奴が居るとしたら……誰も敵わないじゃん……」
ショックを隠し切れない二人の反応を見るに、この世にはそもそも呪術なんて存在しないものらしいが、しかし、現にこうして目の当たりにしている奇病、そしてユナ自身の身に降りかかった呪いと解呪の事を鑑みるに、それは存在するといっていいのだろう。
「太古の呪術……ねぇ」
エミルの言葉から、それは魔法以上の効力を持つと考えられる。というより、別物だから対処のしようがないといった所か。解除魔法は呪術には効かないし、呪術にかかったら逃れる術は無い。のだろうな。
しかし、気になるのはその解呪を成した祈祷師の存在だが……まぁ、見つけるのは難しそうだし。
「それなら、コイツに聞くとしようか」
蛇の道は蛇。昔の事は昔の者に聞くのが一番。って事で俺はナレッジを開く。
パラパラパラとページが捲られると、にわかに光りだし、そこから飛び出したのは……。
「「「クレイ!!!???」」」
エミル、アリアス、ユナの声が揃うと、彼女はテヘヘと照れ笑いを浮かべながらストンと降り立った。
そして両手でグーを天高く突き上げる。
「お久しぶりでーッス!」
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