ハーミタリアン

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Psalm 4:5 Offer the sacrifices of righteousness

Day95 Language Barrier(言葉の壁)

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Day95 朝6時 ちょいすぎ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

”ぐきょーーう がぎょーーぐ ぐげあーーー がーーーー”

凄く変な鳴声を聞いて朝起きる
それはオレンジ色で赤みが掛かっているがまた日が上がり切っていない
眠い目をこすりながらも まー起きてしまったので仕方がない
餌やり、水やりなどの作業をする
ヤギの乳しぼりをやっておく
それを手伝いにハリネズミがやってくる
ハリネズミが男に声をかける

針ネズミ:「おはようございます」
男   :「Morning (おはよう)」

男は挨拶をし返す

言葉は通じないが 手振り身振りと絵でコミュニケーションをとる
ハリネズミも男の生活を数日間 見ている
その為 餌やり、卵取り、乳しぼりなども多少は手伝う様に
そして 男からきつく何度も何度も言われていた事
この家には白い蛇がいるらしい
絶対に攻撃するなと 絶対に崇拝はするなと 絶対に尊敬の念を切らすなと

そんなシロ蛇に餌
採りたての卵の殻の上の部分をとった物を2つ程
シロ蛇はパクッと咥えとぐろを巻き 口を上向きに
殻の穴から卵の中身が流れてくるのを ごくごくと飲み物の様に綺麗に飲んでいく
そして2つ目も同じように
そして肉の切れ端と魚の切れ端を置く
肉の切れ端を丸呑みし 魚の切れ端をパクッと抱え ニョロっと出ていく
白く長く大きく 鱗が美しい蛇
そして何より賢い
ハリネズミが今まで見た事のない蛇

男は蛇に数度助けられている事を絵で何とか伝えている
トイレとシャワーの使い方も説明しており 理解している
石鹸もハリネズミは使い方を知っていた
ただ シャワーは電気ボイラーの関係で順番に使う事に

男   :「OK, I am taking shower now, don’t use yours
      (先にシャワーを浴びさせてもらう)」

2バスある家
男の部屋のシャワーとゲストルーム隣のトイレの横にもシャワー
電気ボイラーの為 2カ所同時だと中々熱くならない為だ
男はシャワーを浴びる

男は自由に家の中を裸で歩く権利が無くなってしまったが
これは仕方がない
ハリネズミがいる間 暫くの間だけであるし

人手がある事
人が恋しくなっても村まで時間がかかる事
ハリネズミの居場所がない事
そして何より ハリネズミが男の家にある物 道具 機械 
そして言葉 それを貪欲に懸命に吸収しようとしている事

男が初めに思っていたよりハリネズミは聡明で賢かった

今までの印象では どろどろ で 小汚いハリネズミだったが
シャワーを浴びて清潔な服を着たら 村や街の人たちよりも
気品がある 
クラスがある
どこかの良家の出である
もう少し言葉が分かるようになったら出自を聞いてみるのもいいかもしれない

***午前中***
男が 朝ごはんの準備をする
そして テーブルでの食事
ハリネズミが座ってから 男はお祈りを始める

男   :「Thank you for this blessing (この恵み 食事と)
      Both this meal and the strange companion(奇妙な同席者に感謝を)
      In the name of Jesus, Able, Noah Samson
      (イエス アベル ノア サムソンの名において)」

男は温め直したフライとフラットブレッドをマヨネーズで合わせて口に運ぶ
そして 粉から作ったコンソメスープを味わって飲む
一方 ハリネズミの方は。。。やはり 食べ方1つでも気品がある

まー いい 時間はある

食事を終わり、皿を洗い、そして洗濯
そのあと お互いの言葉の勉強
タブレットと紙で絵や 写真を使い お互いの言葉で話し合う
単語と動詞 あと身振り手振りでコミュニケーションをとっていく

***昼*** 
畑の野菜を採って軽い軽食を作り それを食べた後
ガレージにある毛皮の処理を行う
やはり 人手が1人増えただけでもできる範囲が増える
ブルーベリーも採って 
それを食べながら午後 毛皮の処理の仕方なども教える

日が沈んでいく
馬達が戻ってくる 
水を飲ませ ブラシをかけてやる
ヤギ達にも同じように
馬の反応は意外と素っ気ない態度をハリネズミにしているが
ヤギ達には好かれているようだ
鳥のハリネズミに対する反応は何とも言えない

軽く二人分のラーメンヌードルを作ってから
それを音を立てずにすする様に食べて
ひたすら骨細工を作る
ハリネズミが暇そうだったので タブレットで映画を見せる
言葉は分からないだろうが 問題ないであろう

イーグル ショットガン ライフルの手入れ
暫くして ランタンを消して 酒を一杯ひっかけて眠るかと思った時

”カランカラン カランカランカラン”

ノイズトラップが激しく鳴った
男はイーグルを手に取りガレージにあった騎士の鎧を着こむ
ハリネズミがガレージに来るがリビングに居るように手でジェスチャー
コクンと頷いたので理解できたであろう

ガレージからではなく玄関からでもなくキッチンのドアから外に
そして回り込むようにして まず鳥小屋とヤギ小屋を確認

こっちには来ていないな
そして畑を見てみる

何処どこだ? 何処に居る?

間違いなく相手は男の事に気づいているであろう
それでもわずかな可能性 万が一気づいていない場合を考慮してライトはけない

男   :「。。。。。。。。。」

ささやかな月明かりの中 ゆっくりとゆっくりと夜の畑を歩いて行く

”カラン カランカランカランカラン”

音がした方を見る
白いような光が2つ見える
山猫ではない 狼でもないであろう
コヨーテの生き残りか? いや それよりも小さい ウルバリンか?
イーグルを構える

”カランカランカラン カランカラン”

今度は鳥小屋の方からだ
男は急いで鳥小屋の方へ
鳥小屋の柵は壊されていない
また鳥たちも小屋の中に居て 攻撃されていないから問題ない。。。
いや 問題 大ありだ!!

柵の上に大きな目が2つ
男に逡巡しゅんじゅんはなかった 即 イーグルを解き放つ
”ドン”
”ぎょあ”

”カランカランカラン カランカラン”

畑の方で音が鳴る
ただ 男は今度は反応しない
今までとは違うタイプの獲物
柵の上に器用に上がっていた獲物
男は近くにあるタルに上がる
”みし” 鎧を着ている為重さで音を立てるが 崩れる訳ではない
小屋の屋根の上を見てみる
ヤギ小屋 鳥小屋 馬小屋の上は大丈夫
家の屋根も大丈夫
でもスモークハウスの上に1匹 暗がりの中でも光る銀色の目

いけるか?

男は1発で仕留める自信がない
ショットガンなら行けるがそれだと小屋に傷がついてしまう

”ドン ドン”
”ぎょあ”

当たった
そのまま 樽から降りて今度は畑の方へ
トマトを守っている柵があるがその上に 2つの白い光

”ドン ドン”
”ぎょあ”

よし 仕留めた。。。いや ノイズトラップの音は4回なった
同じのが2度ならすとは考えずらい
あと1匹。。。まだ居るはず

次の瞬間 

”ぎぃやーーー”
男の腕に飛び掛かってくる 黒い影
ただし 月明りに青く鈍く光る剣の長の鎧に対しては歯が立たない
男は 腕を払い 落ちた黒い影に向かい 

”ドン ドン”
”ぎょあ”

男は リロードとコッキングをしてから 畑の周りと小屋の周りを3巡する
他には居ない事を確認
ゆっくりと仕留めた獲物4匹を回収

そしてから ガレージを開けて家の中へ
光の中で仕留めた獲物を見る

男   :「。。。。。。。。。」
男   :「FUCK (畜生)」

その叫び声を聞き ハリネズミがガレージに
男は ハリネズミからタブレットを受け
絵を描く
畑の収穫物に少しでも噛み跡があれば 




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