ハーミタリアン

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Romans 8:28 And we know

Day88 Birdy(鳥さん)

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Day88 朝6時 ちょいすぎ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

”ぐきょーーう がぎょーーぐ ぐげあーーー がーーーー”

凄く変な鳴声を聞いて朝起きる
空はオレンジ色で赤みが掛かっているがまた日が上がり切っていない
眠い目をこすりながらも まー起きてしまったので仕方がない
餌やり、水やりなどの作業をする
ヤギの乳しぼりをやっておく
シロ蛇に餌をやり

そして馬が起き始めたので撫でながら
ヤギと馬達を南の野原に放牧する
鳥小屋を見ていると卵が幾つか
4つ程拾い 2つは残してみる
卵を取られるのを怒ったりはしないが舌を ちろちろ してくる
ハチの巣がまた欲しいのか?

***午前中***
白馬で北東の川を超えた場所へ走らせ
暫く釣りにいそしむ
ヤマメが数匹 釣れた
焚火をして遠火でヤマメを焼き始める
あゆは釣れないか 
ヤマメが居るならあゆもいるはず。。。時期が違うのかもしれないが

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
叔父さん:「日本に行ったら鮎を食べないといけない それはMUST必ずだ」

日本に行く度に 今回は17匹 あゆを食べたと細かい数まで覚えている
叔父さんは大の日本贔屓びいき

男   :「鮎って美味しいの?」
叔父さん:「頭から尻尾まで丸ごと食べれる魚だ! うまいぞ!」
男   :「頭も食べるって カジカみたいな感じ?」
叔父さん:「そうだ 焼いたのも旨いが 揚げたのが最高だ!
      でもな 前回 日本に行った時 更に上の鮎の料理に出会った」
男   :「揚げたのより上の料理?」
叔父さん:「ああ あゆドッグだ!」
男   :「はい?」
叔父さん:「だからあゆドッグだ!
      ホットドッグのソーセージの代わりに鮎だ」
男   :「ホットドッグのソーセージの代わりに鮎?
      ケチャップかけるの?」
叔父さん:「ケチャップは無いだろう
      ただ 味付けが塩のみ。。。美味しかった。。でも」
男   :「でも?」
叔父さん:「天ぷらではなくフライ 揚げているんだったら
      個人的にはタルタルソースがあればと思ったが」
男   :「フィッシュサンドイッチがあるから
      パンとマヨネーズ系には合うだろうけど。。。そういえば
      以前 言ってたロブスタードッグと どっちがいい?」
叔父さん:「両方だ それぞれの良さがある
      ソーセージの代わりにロブスターの肉がフンダンに乗った
      ロブスタードッグ アレはアレで完成形だ
      因みにホットドッグの完成形はポーリッシュソーセージKielbasa
      を使ったKielbasaドッグだぞ」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ホットドッグ バンズ
アメリカでは どこにでも売っていて 簡単に数ドルで買えたホットドッグ用のパン
それが この世界では手に入らない
作るのには手間がかかりすぎるし 保存が効かない
ただ 砦に小麦粉があった という事はパン屋はこの世界の何処かにあると思う
今度 村に行ったらいてみるか

そんな事を考えながら蜂の巣を取りに行く
方法は前回と同じ
木の根元に穴を掘り 枝や葉を置き燃やし 煙で巣をいぶしてからゴミ袋に
それを2カ所同時に始める
そしてゴミ袋に1つ落とし 念の為 もう1枚のゴミ袋で2重にする
1カ所目が終わり もう1つの巣も煙でいぶされてるのでゴミ袋へ
焚火の場所へ戻り 焼いたヤマメを1匹だけ食べ 馬と共に家に戻る

***午後***
まずは蜂の巣を冷凍庫へ
白馬に野菜をやり 撫でてから放牧

昼は残りの焼き魚と野菜


さてと
男は初めて鳥と向き合う
小さい動作 などを全てをタブレットで録画してメモに書いていく
喜んだ時
怒った時
鳴いた時
等々

小さい生まれたての鳥は 初めはこれでもか! というぐらい守られていたが
今では全然 親鳥もほったらかしだ
男が触ろうとしたら、以前は親鳥が凄く怒っていたが
今はもう全然 男がひな鳥を触ろうが気にしていない

男   :「。。。。。。。。。。。」

少し小屋の汚れが気になる
一度ガレージに戻りタブレットを置いてシャベルと電動ブラシを取ってくる
馬小屋、ヤギ小屋、鳥小屋、 それぞれのフンの掃除などをシャベルで行っていく
それから水飲み場や餌の桶などを電動ブラシで洗っていく
そして また鳥の観察をする

***数時間後***
冷凍庫からハチの巣を取り出す
前回と同じように 寒さで動きが鈍ってる蜂はピンセットで針を抜いて外に
蝋になる部分とハチミツを取り出す
そしてハチの幼虫が入った状態の巣
これを 鳥に持って行ったら
既に前回から味を占めているのか
急激に鳥が男にむらがってくる

”グワ―― ぐわーー グわ――――――― ぐぐわーーー”
男  :「OK Easy Easy(わかったから 落ち着け)」

そして ひな鳥も他の鳥と同じように近づいてくる

男が1つ目のハチの巣のレイヤーを落とす
そしたら残りの鳥もそれに気づいたのか走ってくる
そして鳥たちが蜂の巣をつつき始める
ただし つつく勢いが強い

”バリ バリ ゴリ バリ”

巣が無残にも砕かれて行く
そして あれよあれよ という間に 巣が無くなっている
美味しかったのであろう
一応 鳥を買った家からの飼料はあげているのだが
蜂の子は大好きらしい

”グワ―― ぐわーー グわ――――――― ぐぐわーーー”
2つ目と3つ目も ほんの 一瞬で砕かれてなくなる

取り合えず 男はいったん柵の外に出る
そしたら
”ばさばさばさばさ” 1匹の 一際大きい鳥が柵からでて男に付いて来る

男  :「Oh my god, you can jump(マジか 跳べたのか)
     OK don’t do that(でも 柵は超えないでくれ)」

男は鳥を抱きかかえ 一度ガレージに
別のハチの巣から幼虫を10匹ほどとり それを1匹づつ食べさせる

”ペロ ペロ チロ ペロ チロ”
舌で器用に舐めるように蜂の幼虫をとっていく鳥

ちょっとでかいけど
それでも可愛い
くちばしが怖いけど
それでも可愛い
変な鳴き声だけど
それでも可愛い

男  :「。。。。。。。。。。。。。。」

柵をどうするか?
跳び越えられてしまうので高くする?
村の鳥を飼っていた家では柵は男の家より低かった
ただ 村では外敵が居ないからであろう
跳び越えられてしまうなら 高くするか?

男  :「。。。。。。。。。。。。。。」

いや 歩ける範囲を広げてみよう
そうすれば そう簡単に飛び越えようとはしないだろう
庭に放し飼いにしてもいいんだが。。。いや 庭がフンだらけになるのは困る

暫くタブレットで鳥の様子を録画をしていたが
これ以上 蜂の幼虫が貰えないと分かったら庭の方に ”ばさーー” と跳んで行く
飛べるって訳ではない
が 羽ばたく事でジャンプの飛距離を伸ばしている
そして暫く畑で土の中をくちばしつついていたが

”カランカランカランカラン”

ノイズトラップの音がする
慌てて拳銃を持って外へ
ウルバリンなら倒さなければならない
アライグマでも鳥は危ないかもしれない

男がガレージから出た瞬間

アライグマと鳥がにらみ合ってる
次の瞬間

”きゅわーーーーご~~”
そう叫びながら羽を広げ体を大きく見せ
アライグマに向かって跳びかかる
避けようとするアライグマ
でも空中で器用に体をずらし アライグマに嘴でノッキング
アライグマがダッシュで逃げていく
そして何事もなかったように畑の土の中をついばんでいく

凄いな!
普通に捕食者の餌である被食者であったと思っていたんだが
身を守るすべを持っているのか
それでもウルバリンと山猫には負けると思うが
いや。。。羽を広げ体を大きく見せる動作
あの威嚇いかくでウルバリンは撃退できるであろう

男は木の板と竹で柵を作成と移動をし
少しづつ鳥の動けるエリアを広げていく
もう少し 西の森の木を切っていくか
木を10本程切り倒し 馬を呼んで移動して
柵のエリアを広げていく

日が沈んでいく
ヤギと馬達が戻ってくる頃には畑に居た鳥は柵の内側に戻っていった
馬にブラシ ヤギはそのまま撫でて
シロ蛇に卵と肉
夕飯はフィッシュアンドチップス
エールも少し飲む
ほろ酔い気分で今日撮った動画を見直して
気付いたら男は寝落ちしていた



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