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Romans 5:1 Therefore being justified by faith
Day60★★ Hangfire(遅発)
しおりを挟む引き金を絞り込んで引いたが弾が出ない
背筋が凍る様に冷汗が噴き出る
大熊は男に向かい 一直線に走りこんでくる
途轍もなく速い
次の瞬間 匂いが感じられそうなぐらい近くまで来て軽く前足を浮かせる
そして向かい右 大熊の左腕を振りかぶってくる
それがほんの数秒でも途轍もなく長く感じる
この時点で走馬灯が流れる
男は既に選択を終えている
避ける事をせず 狙いをそのまま定める選択だ
この選択 判断のせいで俺は今死ぬかもしれない
それでも腕を鉄の棒と思い込み、姿勢はそのままで、狙いもそのまま
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
”ぽーーーーー” と開始音
”タン” ”タン” ”タン” ”タン” と銃声が鳴り
”おーー” と歓声があがり
”パチパチパチ” と拍手が送られる
Y2Kで浮かれてから11年の時が過ぎた時 とある広場で銃の競技会が行われた
2ラウンドで終わったハンドガン部門
1ラウンドで終わったショットガン部門は時間通りだったのだが
この日の目玉であるライフル部門は熾烈を極めた
若干19歳
両親が警官で子供の頃から銃を撃っていた英才教育を受けた若きライフル競技者
片や お叔父さんに偶にハンティングに連れて行ってもらっていた
明らかに場違いなハンター
当たり前の様に警官の子供の方が有利だと思われたのだが
予想外に場違いなハンターが善戦している
経験は少ない、才能はない、それでも数少ない中での実践
撃てる時に撃たないといけない
タイミングと的を外す事の厳しさとプレッシャーの中での経験
それが若き才能と互角に渡り合っている
100M 両者 的中心部5発命中 **記録に残る大会の為 メートル法を使用
250M 両者 的中心部5発命中
400M 両者 的中心部5発命中
500M 両者 的中心部5発命中
600M 両者 的中心部5発命中 **これ以降は長距離とされる
長距離だと殆どの銃弾の場合はEffectiveRangeを超えた物であり
当てる事は出来たとしても獲物を仕留める事が出来ない
ただ 大会としては的に当てるだけであったので 最高でこの距離を採用していた
そして男は500Mと600Mは経験がなかった
男が持っているのはハンティングライフルであり
スナイパーライフルではないからだ
経験が無い はずれても仕方がない
集中はしているが気負いはなかった
其れ故のビギナーズラックも伴い なんとか命中させる事が出来た
今までのライフル部門の歴史では最高で3ラウンドで終わっていた
それが5ラウンド終了しても勝者が決まらない
残念ながら広場の大きさの関係上 これ以上の距離は伸ばせない
奥側は弾が外れた場合の為 丘みたいになっており 伸ばす事は出来ない
撃つ場所を下げる事は出来るが
それは観客席などを移動する事になり大掛かりになる
だからこちらも不可能だ
***昼休み***
そして今 ちょうど昼休み
結果は午後に発表する
そう宣言したあと
審査員2人、審査員長、3人で話し合っている
元々 この日は 警官の息子のデビューの日である
若き才能は既にハンドガン部門とショットガン部門で優勝しており
更にライフル部門でも優勝という3冠を狙っている
観客もそれは分かっており
スポンサーもそれは分かっており
審査員達もそれは分かっており
そして場違いハンターもそれは分かっている
元々ハンターは決勝まで残るつもりはなかった
参加費20ドル払えば余った銃弾を箱ごと持って帰られる
その上 参加者は今日の午後 射的場の商品が全品20%引きのクーポンが貰える
競技者として参加しているので手を抜くつもりはない
でも勝たなくても別に良かったのである
引き分けでは目立たない
その為 審査員は色々理由を付けて何としても警官の息子を1位にしようと
思案を巡らせる
審査員 :「同点だったら 年齢の若い方が勝利でいいんじゃない?」
審査員 :「確かに」
審査員長:「。。。。。。。。。。。。。。。」
男 :「それで いいよ」
会話が聞こえていたハンターが審査員にそう告げる
喜ぶ審査員
それでいいの? なんか悪いわね~ みたいな事を言っている
男がそう言ったのには理由があった
それは600Mの狙撃
才能ある青年は的の中心にばらつき無し 獲物の心臓を狙えるレベルだ
男の600Mの結果は的の中心に当たっていたが ばらつき有り
LungShotとしては問題ないレベルであった
そして審査員達もそれには気づいていたが言及はしなかった
的に当たっている
そのルールを曲げてまで勝者を決めつける事は訴訟問題になりかねないからだ
だから それ以外の理由で青年を勝たせようとしていた。。。そして男が引いてくれた
男 :「So this IS the shooting contest, huh?
(これが 銃の競技会か)」
初めての競技参加 そう呟いてからその場を立ち去る
純粋に競技とはこういう物かとの考えからの発言
ただ それを聞いた審査員長は別の意味に捉えた
審査員の偏った判断で 実力で判断されないのがコンテストであると
この 一言が決め手になったのか? もともと想定していたのかは解らない
ただ 審査員長はこの後
直ぐに昼休みが終わる前に 自宅にとある物を取りに行く
その間に 審査員は地元の新聞記者に若き3冠王誕生よ! 等と話していく
***午後***
昼の休憩が終わり表彰式のハズが
なぜか250Mの場所に的が添えられている
そして休憩時間が終わり 優勝者が発表されると皆思っていたのだが
審査員長:「これからライフル部門の優勝者を決めたいと思います」
全員 :「。。。。。。。。。。。。」
審査員長:「的は250メートル先 弾丸は1発のみです
2人同時です
ブザーが鳴ったら10秒以内にトリガーを引いてください」
ここで 委員長は敢えてトリガーを引いてくださいと言った
これは普段使わない言い回し
ただ その理由に気づいた者は競技会場には居なかった
表彰式のはずが追加の1ラウンド
それで観客は大喜び
記者と審査員は戸惑っているが
競技者達が審査員長から弾丸を受け取る
それは二人がいままで見たこともない弾丸であった
それもそのはず
この弾丸は審査員長の貴重なコレクションの1つ
第一次世界大戦の時の物だ
箱は腐り朽ち果て原型を留めていない
そんなことは露知らず
警官の息子と場違いのハンターは会場で弾を装填する
そして開始のブザーが鳴り響く
一呼吸、 二呼吸 そして息を止めてトリガーを絞り込む場違いハンター
一呼吸、二呼吸。。。。半 そして息を止めてトリガーを引く警官の息子
”カチっ。。。。。。。。。。。。。。。。。。”
”カチっ。。。。。。。。。。。。。。。。。。”
二人のライフルからは銃弾は発射されなかった
ハングファイア(遅発)である
ハングファイア
拳銃携帯許可証の教科書では必ず書かれている現象だが
現代の量産されている弾では ほぼほぼ起きない
100%ではない でも起きる確率は
雷に打たれる
九蓮宝燈を麻雀で上がる
ロイヤルストレートフラッシュをポーカーで出す
宝くじで特等を当てる それぐらいレアである
銃を毎日バカスカ撃っている人間でも経験しないで人生を終わる事の方が多い
銃側の手入れを怠っていた場合もあるが
それはこの二人の競技者には当てはまらない
では起きた場合は?
場違いハンターの叔父さんはホットポテトはするな と厳しく教え込んでいた
ホットポテトとはクッキングした手榴弾
直ぐ爆発する可能性がある危険な物である
遅発が起きた場合 絶対にスライダーを操作して
チャィンバー内の弾丸を取り出してはいけない
これをやってしまうと ミスファイアではなくハングファイアの場合
いつ発射されるか判らない弾丸が外に出される
いわゆるホットポテトとなってしまうからだ
これは本当に危険である
ただ対処法は極めて単純である
対処法は 発射されるまで待つ。。。ただそれだけ。。。それに限る
ハングファイアの場合は最低でも15秒
ミスファイアと判断するには最悪60秒は想定するように教え込まれていた
たった1発の銃弾
男は元々長く息を止める予定はなかった
その為 少ない酸素のまま 息を止め続ける
苦しく長く感じるのを覚悟して、息を止めたまま、腕を狙いから動かさないよう
鉄の棒と思い込み そして的から目を切らさない
もう1人の競技者 英才教育を受けた若き才能
ハンターでは到底出来ないような
空中で空き缶に何回も弾を撃ち込むトリックショット
見ている者が息を飲むような早撃ち
決して的を外さない二丁拳銃
そして遠距離のライフルすらもマスターしている
そんな才能に恵まれ、環境に恵まれ、しかも本人も努力している
その若き素晴らしき才能をもった彼でも 瞬時に何が起きたか理解で出来かった
ハングファイア
それは元々 起きない現象であり 身内が経験した等 聞いた事も無いし
見た事も無いし 本人も経験した事もない
悪魔でも教科書の1節以上の何モノでもない
その為 的から自分の銃に目を移してしまう。。。これが決め手となった
どう対処していいかわからない為 トリガーから指を離し
もう 一度 的を見てトリガーを引くべきか考えていると
”バーン” ”バー―ン”
両者のライフルから弾が発射される 時間にして約4秒後
場違いハンターの弾は的の中心を貫き
期待の新人 警察官の息子の弾は的にかすりもしなかった
そして賞状を貰う時
審査員長:「ハングファイアが起こる事 知ってたのかね?」
男 :「いや初めての経験でした
ハングファイアの経験 貴重な弾丸 どうもありがとうございました」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
あったなーーーーー
等と思いが流れていく
そして 次に思い当たったのが 湿気の多い霧の日に弾丸を作成していた事
銃側ではない これは弾丸のせいだ
そして男は後悔する。。。が あの日は山猫に襲われた日だ。。。
この弾丸作成は避けようがなかっただろう。。。
いや 叔父さんなら避けれたんだろうな。。。俺のミスだ
そして次に横切った考えは許容、 Acceptance や Aloof と言われる物
いわゆる これで死んだら仕方がないという 諦めではなく
淡々と今ある事実の受け入れである
許容。。。。そして次に来たのがオーム 純粋なる混じりけなしの平穏
平穏 それは本当に全てからの解放であった
今までの生きてきた上での後悔、異世界に来てからの不安、それらからの解放。。。
ああ、ついにこの時 来たんだ。。。俺 死ぬんだ。。。
そして愛用であり パートナーである銃側には問題ない
「♪This Is My Rifle This is my gun」
そんな映画で歌われている 一小節が頭の中で流れる
思わず微笑んでしまう
大熊の振りかぶった手が当たれば凄い痛みののち死ぬであろう
それでも 男の口は少しだけ にこやかに歪んでいた
つぎの瞬間
”タ―――ン”
ライフルから弾が発射される 平穏が打ち破られる
まるで 殺し合いの中でのヨーイドンの合図の様に
撃たれて大熊が少しのけぞってから再び腕を振りかぶる
その瞬間 男はイーグルに手をやり足を動かし連射する
ただ ここで ハンターと大熊にとって想定外の事が起きる
もともと少しでも距離を取りたいハンターは 後ろにジャンプして
距離を開けながらイーグルを連打する予定であった
しかし想定より動きの速い大熊
後ろにジャンプしても攻撃はかわせなかったであろう
そして本当の生死の境目
細胞が後ろに飛ぶ事を拒否し 逆に前 大熊の懐に飛び込む事に
行動を起こした本人でさえ信じられない行為だ!
勇敢なるインディアンの熊狩りを深層意識が覚えていたのか?
純粋に細胞が危険と判断したのか?
前へ
脳が考えるより先に体が既に動いている
ゼロレンジに近い状態で大熊の心臓に向けてイーグルを叩き込む!
”ドンドンドンドンドンドンドン”
0.50 デザートイーグルの口径 ポイントファイブオー
ライフルよりも強烈な衝撃の連打が大熊に放たれる
想定外の衝撃が大熊を襲う。。。。。
それでも流石 森の主 謳われる存在!
勝利の女神はまだ大熊を見捨ててはいない!!
幾つかは心臓をかすめたが 弾丸は数センチほど心臓から下であった
即死は免れている。。。が内臓を襲う今まで経験した事のない痛み
思わず大熊は左手で下から抄う様にハンターを押し出す
内臓に攻撃され、痛みがあり、のけぞっている感じでの左手の押し出し
本来の攻撃とは違い 全然 力の入っていない腕の動かし方
大熊にとってそんな弱弱しい押し出しだが
投げられたボールのようにハンターの体が十数メートル放りだされ
後ろにある木に打ち付けられる
打ち身で済んだのか? 痣で済んだのか?
それとも取り返しのつかないダメージを受けたのか? 分からない
背骨がやられたか? もし折れてたらここで終わりだな
または神経がやれていても終わりだろう
男 :「。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。」
が ここでまたも予想外の事が起きる
起き上がろうとしている打ち付けられたハンターに痛みがない
喉が渇き、心拍数が上がり、世界がスローに動いている。。。
そして無臭であるはずだが ハンターにはピリッとした匂い
アドレナリンだ!
もともと対格差では絶対に勝てない相手
それを 人類の偉大なる発明である銃 が互角にまで引き上げている
ハンターの本能がアラートを飛び越えアラーム
完全に緊急事態であり 戦闘状態になっている
起き上がりながらハンターは最後の選択に迫られる
右と左 どっちのマガジンを使うかだ!
右は通常用 左は御守り用
本来なら間違いなく左である
が
男の考えが 本能に待ったをかける。。。
そしてハンターの細胞が脳と動きを合わせる。。。それも生き残るた為
目は相変わらず大熊を見続けている
投げ出されてから木に打ち付けられても大熊から目を切っていない
男は大熊を見続けている。。。いや それは正確ではない
男は大熊しか見えていない
トンネルビジョン 男の目は死地で対峙している大熊のみを捉えている
そして大熊は直ぐに4本足に戻りこっちに向かってかけてこようとしている
選んだのは右のマガジン
賭けである。。。それでも生き残る為 勝つ為に必要な賭けである
男は御守りのマガジンを使わない事を選択した
起き上がりながら装填しコッキング
走りだしてくる大熊に向け発射される
”ドンドンドン”
数発 腹に当たるが内臓には当たらない
ハンターは頭を狙っていない 狙っているのは熊の下側
頭に当たっても 硬い頭蓋骨に跳ね返される事を考慮しており
また運よく眼に当たるなんて 天に結果を任せる
いわゆる諦めの行為ははするつもりはない
そして叫びながら大熊に向かってイーグルのマガジンの弾丸を空にしていく
男 :「うおーーーーーーーーーーーーーーーー」
心の底からの咆哮
”ドンドン”
男 :「う”お”お”お”お”お’------」
”ドンドン”
皮膚をえぐっていく弾丸 そして吠えてくる好敵手
それに応じて大熊も2足で立ち上がり
”ぐぉあ”お”ーーーーーーーーー!!!”
と叫び返す
見る者すべてを怯えやかす森の主である大熊の2足立ち からの咆哮
ただ ハンターの目には別の物が映っていた
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