ハーミタリアン

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Romans 5:1 Therefore being justified by faith

Day38 The Path(山へと続く道)

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Day38 朝8時半 ちょいすぎ 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

まず 朝 コーヒーを作る
コーヒー入りのカップを片手に ポータブル電源をガレージから出して充電開始
風呂場に行く
生暖かいシャワーを浴び 眠気をなんとか取り払う
シロ蛇と馬達に餌
馬用の水を入れ替え 入口を開ける
馬屋を大きくして 更に扉を付けたいのだが まー 気長にやっていく予定だ

馬3匹は放牧
Faithを呼び出し今日は南東を探索予定
軽い荷物
肩に掛けたライフルとイーグルのみ
散弾銃は今日は持っていかない
あと ドローンと卵取る用の籠
そして まず南へ馬に乗って走る

普通に風が気持ちいい

速い速い あっという間に南側の崖へたどり着く
そこから少し東へ行き ドローンを飛ばす
卵がいくつか見つかるのでそれをドローンですくい取る
卵を取りながら東へ向かう
馬で約1時間 東側の終わりにぶつかる
崖が北側に伸びている
そしてその先には森

ただ 森がある近くの崖が少し変わっている

馬で近いてみると 本当に細い 本当にか細い道が崖にある
人工的な道ではない
いや道というのもおかしい
試しに登ってみる

”ずざーー”

もろい赤土の為 気を付けないと滑り落ちてしまう
それでも少し もう少しと足元を気を付けながら登っていく
ある程度登ったらその細い道はずっと北へ まるで坂のように続いている

このまま登り続けたら崖の上まで行けるかもしれない

崖の反対側がどうなっているのか? 坂の上に何があるのか?
崖の上から見渡せば この地域の全体が判るかもしれない
色々 判るかもしれない
そう思って登ろうとしたら
それは突然やってきた



足が ガクガクし 体がブルブル震えている
そして鳥肌が出て 腕の毛が少し逆立っている

体の細胞がこの先を行くのを拒んでいる
それも男が感じた事の無い途轍とてつもない勢いで

電磁波かなんか出てるのか?
何があるのか?

色々考えてみるが 最終的に 
身体がこの先を行く事を拒んでいる為 今回は諦める
ただ男はアメリカ人だ
えて その先を見てみたいと思う

行くのは準備してからだ

次回か その次の遠征先として この坂を行ってみよう
あと宿舎から奪った地図に何かあるのかもしれない
それを見てからだ
今日はこの道? がある事を見つけられただけで良しとしよう


この体験が男を救う事になる それは男のあずかり知らない事でもあるが


シロ馬の元に戻り今度は北へ
本来はクロ馬の方がいいのだが白馬のまま森を崖沿いに進んでいく

”ざーー ざーー ざーー”

しばらく行くと川につかる
川は崖の上から流れ出ている
ここがあの川の上流か
川が細い為 馬で簡単に対岸に渡れる

森の雰囲気が変わった

これは前回も経験している
Faithが先に行くのを拒んでいる

男   :「OK,Wait here(分かった ここで待っていろ)」

そして男が少しだけ先に進んだら
それはそこにいた


赤とげ茶の大きな塊
それは間違いなく白骨死体の持ち主
この森の主
グリズリーよりも遥かに大きい熊
普通の熊の4倍ぐらい いやそれ以上の大きさ

それはとても美しい生物であり
とても獰猛どうもうな生物だ
ただ運がいい事にこちらに気づいていない
ゆっくり 本当にゆっくりとリュックからタブレットを取り出す
そしてクマの写真と動画を取る
取り終わったら ゆっくりとゆっくりと後ずさりをし
そして音を立てないように静かに歩いて馬の元へ
即 馬に乗って南側へ走り森から脱出をはか

凄い物を見てしまった
アレは銃じゃ きついかもしれない
熊スプレー メイスがあれば。。。
いや あっても無駄だろうが。。。

どうしよう?

罠を仕掛けるか?
それが確実だろうが
敵対しないに越した事は無い
でも アレは森がつかわした物

狩って食べるのが人としての礼儀だ!

しかも森を移動中にアレに鉢合わせたら間違いなく死ぬであろう
狩れれば大量の肉も手に入る
でもアレは人の手に余るものだ
しかし男には銃がある

男   :「。。。。。。。。。。。。」

いや まて 待て待て待て!
大熊を怖がってFaithは森の奥へ行くのを拒んだ
それはいい
仕方がないと思う
でも銃を持った男は入る事が出来た
なら
あの崖の坂は男の体が入る事をこばんだ
どんだけの危険があるのであろう?
森の主を超える程の恐怖を与える存在
天使か悪魔か? それともそれをも超える存在か?

身体と細胞が拒否している

それでも好奇心が勝つ
直ぐにとは言わない
でも いつの日か登る事になるであろう

家に帰り 馬を馬屋へ
そして果物を食べさせブラシをかけてやる
そのあと地図を見てみる
崖の坂についての記載はない
また崖を超えた先の情報もまったくない
それはそうだ あの崩れやすい崖 登る事は普通では無理であろう

ただ この地図には所々 化け物の絵が描いてある
これは中世の地図と同じだ
海にはサーパントや巨大なタコの化け物
そして山には山の化け物の絵

男   :「。。。。。。。。。。。。」

これが本当に居たりしたりしないよな?

男   :「。。。。。。。。。。。。」

角ウサギや立派な鹿が居る この森
綺麗な森の主が居る森
その近くにある崖の上まで行けるであろう坂
化け物が居てもおかしくはないが

男   :「。。。。。。。。。。。。」




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