ハーミタリアン

ICMZ

文字の大きさ
上 下
50 / 220
Corinthians 13:12 For now we see through a glass, darkly;

Day29 calm before (~前の静けさ)

しおりを挟む
Day29 朝8時半 ちょいすぎ 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

まず 朝 コーヒーを作る
コーヒー入りのカップを片手に ポータブル電源をガレージからだして充電開始
風呂場に行く
生暖かいシャワーを浴び 眠気をなんとか取り払う
シロ蛇とコヨーテにエサ
コヨーテもシロ蛇と同じく角ウサギの肉をハムハムし始める

午前中は毛皮の鞣し
今までに出来た毛皮
どこかで売れないものか?
後は角細工
これは無理であろうな
そんなこんなで午前中を過ごす

***午後***
コヨーテ達と森へ
これと言って獲物は居ない
そのまま北へ進み川へ

”さらさえさらさら”

川向こうにメス鹿がいる
他の鹿は居ない
ただメス鹿は雄鹿より肉が柔らかい
美味しくいただこう

”フッ” と息を止めて
”ターン”

肺にヒット

”わん わんわんわん わん”

コヨーテ達が声を上げる
川を渡る予定が無かった為 ウェーダーを持って来ていない

男   :「OK, We need to go to the upstream(上流から渡るぞ)」

コヨーテ3匹達と走って罠の仕掛けてある沢へ
そのまま更に上流へ向かい 岩の出っ張りへ
それを走って渡る
コヨーテ達も男に続く

森のフンイキが変わる

そのまま下流に向かって走る

***数分後***
雌鹿がいた場所に着く
血糊を辿たどっていく

男   :「Hey Boys, Can you track this?(この跡 追えるか?)」

コヨーテ達はスンスンした後、血糊の跡へ向かって走り出す
男はそれを追っていく

”わん わんわんわん わん”

声のする方へ向かうとメス鹿がうずくまっている

男   :「In the name of Samson(サムソンの名において)」

男はそう言って首筋に切り込みを入れる
血が大量に出ると共に
雌鹿の目から光が消える

さて どうしたものか?

解体するのは問題ない。。。が川を超えなければならない
かといって岩の出っ張りまで持っていくのは嫌な予感がする
あの辺りに行く度に何かを毎回 感じている
多分 以前 聞いた唸り声の主がいるのであろう
さっと 通り過ぎるのは良い
ただ 獲物を抱えて行くのは襲われる可能性が高い
なら解体してから2~3往復かけて川を渡るか。。。。。

鹿を解体し 内臓をコヨーテに食べさせる
軽くなった鹿を川まで運ぶ
そして頭と毛皮、動体を2つ で3往復する予定だ
コヨーテ達と岩の出っ張りまで戻り そのまま家へ
ソリとウェーダーを持って再び川へ

”さらさらさらさら”

対岸に斑色の獣が2匹

男   :「You Fuckers!!(この野郎!!)」

男は追い払う為にイーグルを撃つ

”ドンドン”

ただ山猫には当たらず その音で山猫達は逃げ出す
ウェーダーを着こんでから対岸へ
見事に肉がかじられている

男   :「Damn it(畜生)」

山猫にも多分 毒があるであろう
だとしたら 男はこの肉を食べる事が出来ない
メス鹿 柔らかいメス鹿の肉 桜肉 リーンミート
どう料理しようか等 考えていたのが全てダメになった
それでも一応 肉を運ぶ

男   :「OK, Eat them up, or we will throw these away
      (食えるなら食いな 食えないなら捨てるから)」

普段と違う主の指示
山猫の噛み跡と匂いがあるがコヨーテ達には毒の耐性がある
主からの許可が出たのでコヨーテ達は肉を食べ始める
同じように2往復目 もう片方の肉片も食べてよいとの事
そしえ3往復目
すくなくとも毛皮は問題ない
が頭にも歯形の跡がついている

男   :「Fuck」

男は鹿の頭を切り離し そのまま鹿の頭を川に投げ入れる

”どぼん”

男の怒りの叫びがコヨーテ達を不安にさせる
そして男は川を渡りコヨーテ達の下へ
男が怒っている が 肉を食べて良いとの指示も出ている

男   :「Sigh   Sorry, take your time (はー 悪い ゆっくり食ってくれ)」

そう優しくコヨーテ達に言う
その言葉でコヨーテ達は再び肉を食べ始める
男は横に座ってコヨーテ達が肉を食べ終わるのを待つ事に


***1時間前***  
川の下流にある滝 そこから少し離れた場所にあるキャンプ
今日は川にそってもう少し進もうと思う
剣の長がそういってキャンプ地から5人ほど選んで森へ

***30分前***
騎士達が山猫の縄張りに入る
剣の長に仲間が殺されている為 普段より慎重に 
少し遠巻きに山猫達は騎士達を追っていく
そして山猫が騎士達を襲おうとしたセツナ

”ターン”

騎士達と乗っている馬2頭と 山猫が同時に音の方を見る

剣の長  :「なんだ? 今の短い稲妻みたいなのは?」

山猫は騎士を襲うのを止め 音のした方へ走り出す
騎士達はその音に戸惑うが しばらくしてから再び川にそって進みだす

***20分前***
山猫はコヨーテ達と男が鹿を仕留めているのを遠くから眺めている
男が鹿の内臓を出し、コヨーテ達が内臓を食べている
そして川へ鹿を運んでから解体している
解体後、コヨーテと男がいなくなる
少し待っても男とコヨーテは戻ってこない
その為 山猫達は雌鹿を食べ始める

その頃 騎士達は下流の滝のある場所へ

剣の長  :「どうする? この辺りにキャンプを移すか?」

そんな話をしている最中に

”ドンドン”

先程より短く音程の低い稲妻のような音が2回響き渡る

騎士  :「一体この森はなんなんだ?」

騎士達が騒ぎ出すがそれを剣の長が

剣の長  :「狼狽うろたえるな!!」 と一声 どなって止めさせる
剣の長  :「まーいい ここにキャンプを移すぞ!」

そう言われ騎士達が昨日のキャンプ地へ向かおうとしたが

騎士見習:「うわーーーーー!!」 若い騎士見習いが叫び声をあげる
剣の長 :「なんだ? 何があった?」 

騎士見習いが川を指さす
そこにはメス鹿の頭だけが ぷかー と浮かびながらゆっくりと川に流されていた
あまりの不気味さに剣の長は何もいう事は出来ず
騎士達はキャンプ地へ戻ったのであった
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】

一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。 追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。 無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。 そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード! 異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。 【諸注意】 以前投稿した同名の短編の連載版になります。 連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。 なんでも大丈夫な方向けです。 小説の形をしていないので、読む人を選びます。 以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。 disりに見えてしまう表現があります。 以上の点から気分を害されても責任は負えません。 閲覧は自己責任でお願いします。 小説家になろう、pixivでも投稿しています。

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊

北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

超文明日本

点P
ファンタジー
2030年の日本は、憲法改正により国防軍を保有していた。海軍は艦名を漢字表記に変更し、正規空母、原子力潜水艦を保有した。空軍はステルス爆撃機を保有。さらにアメリカからの要求で核兵器も保有していた。世界で1、2を争うほどの軍事力を有する。 そんな日本はある日、列島全域が突如として謎の光に包まれる。光が消えると他国と連絡が取れなくなっていた。 異世界転移ネタなんて何番煎じかわかりませんがとりあえず書きます。この話はフィクションです。実在の人物、団体、地名等とは一切関係ありません。

これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅

聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。

平和国家異世界へ―日本の受難―

あずき
ファンタジー
平和国家、日本。 東アジアの島国であるこの国は、厳しさを増す安全保障環境に対応するため、 政府は戦闘機搭載型護衛艦、DDV-712「しなの」を開発した。 「しなの」は第八護衛隊群に配属され、領海の警備を行なうことに。 それから数年後の2035年、8月。 日本は異世界に転移した。 帝国主義のはびこるこの世界で、日本は生き残れるのか。 総勢1200億人を抱えた国家サバイバルが今、始まる―― 何番煎じ蚊もわからない日本転移小説です。 質問などは感想に書いていただけると、返信します。 毎日投稿します。

Another World〜自衛隊 まだ見ぬ世界へ〜

華厳 秋
ファンタジー
───2025年1月1日  この日、日本国は大きな歴史の転換点を迎えた。  札幌、渋谷、博多の3箇所に突如として『異界への門』──アナザーゲート──が出現した。  渋谷に現れた『門』から、異界の軍勢が押し寄せ、無抵抗の民間人を虐殺。緊急出動した自衛隊が到着した頃には、敵軍の姿はもうなく、スクランブル交差点は無惨に殺された民間人の亡骸と血で赤く染まっていた。  この緊急事態に、日本政府は『門』内部を調査するべく自衛隊を『異界』──アナザーワールド──へと派遣する事となった。  一方地球では、日本の急激な軍備拡大や『異界』内部の資源を巡って、極東での緊張感は日に日に増して行く。  そして、自衛隊は国や国民の安全のため『門』内外問わず奮闘するのであった。 この作品は、小説家になろう様カクヨム様にも投稿しています。 この作品はフィクションです。 実在する国、団体、人物とは関係ありません。ご注意ください。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

処理中です...