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本編
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リコールはすんなりと、それこそ寂しいほどにあっけなく終わった。
大々的に講堂でリコールをするような事もなく淡々と、生徒会室で各委員会の委員長や教職員の前で開票集計し行われたそれは、終わってから放送にて生徒たちに伝えられたが、彼らも騒ぐ事もなく粛々と事態を受け止めた格好である。
本来ならば生徒会室においてリコールされる役員にそれを伝えるはずなのだが、彼らが現れる事はなく、教職員の手によって伝えられる事となった。
リコールされた役員たちはこのまま学園を去ると誰もが思ったが、各家が彼ら留学も転校も認めずにいるため彼らは今も学園にいる。
全員が跡取りレースから脱落した、若しくはしかかっている様だけれど、自分でしでかした事の後始末──────つまりここ暫くやった余りにも馬鹿げた行動により生まれた現状から逃げ出すのなら、留学しようが転校しようが同じ事を繰り返すだろうと言う事のようで、逃げ出すなら勘当、卒業まで過ごした上で成長が認められればそれなりに扱おうという“親心”であるそうだ。
ただこのそれなりが彼らの幸せにつながるかは、怪しいけれど。
「冬夜のリコール賛成したんだってね!!そんなことして復讐のつもり?!信じられない!最低!!!」
廊下に響く大声に足を止めたのは紫だ。
紫が振り返るといつのまにかマリモを捨て、キャラメル色の髪の毛と同じような色の大きな目を露わに過ごしているユカリがいた。
紫は凛と背筋を伸ばしてユカリと向かい合う。
今にも殴りかかってきそうなユカリは素直に怖いと言えるけれど紫はそのユカリよりも、ユカリの向こうで睨むような目つきで自分を見ている冬夜に視線を合わせた。
「したよ。賛成した」
冬夜の目つきがなお鋭くなり、ユカリは「最低!なんてやつ!!」と耳を劈くような声を上げた。
「でもね、君は勘違いしてる。僕は復讐なんかで賛成しない。君は知らないだろうけどね、役員は打診された時に断る事も出来るし、引き継ぎをするなどの条件をしっかり踏まえれば途中で交代も出来る。なのにそれらをしようともせず、特権だけを使うなんて人たちにこの学園を守る役員なんて出来ない。だから賛成したんだ」
ユカリは顔を赤くして紫を睨みつけた。
「嘘でも情けでも冬夜と付き合ってたら賛成しなかったくせに!?嘘言うな!」
「僕は、付き合ってても賛成をしたよ」
「嘘だ!復讐したかっただけのくせに!自分が勝手にまとわりついて、勝手に付き合った気でいて、それでやめてくれって捨てられたくせに」
「その辺りは別として。僕は、賛成した。だって自分が好きで付き合ってる人が間違ってるなら、違うよって道を正したい。正しい道に戻る手伝いをしたい。うざがられても、怒られても、それが愛だって思うから。今だからそう思う、って事かもしれないけどでもね、だから賛成するよ。好きな人が間違っていたら、正すのだって愛だって僕は思う」
淡々と話す紫にユカリは、違うだの卑怯だのという単語を大声で紫にぶつけるが紫の姿勢は変わらない。
「ただ、付き合ってたら、リコールなんかになる前に話し合う。話して話して、理解してもらおうとは思うよ」
「うるさい!嘘つき!卑怯者!!!!」
頭に槍か何かが直撃するような大きく鋭い声に面食らった紫は、一瞬のちに自分の左頬が熱を持ち背中が廊下に叩きつけられた事を理解した。
茫然と頬を抑えた紫には、「お前が悪いんだ!」と怒鳴り紫に背を向け足早にどこかへ向かうユカリと彼を宥め同じ方向へ歩き出す取り巻きが見える。
冬夜の姿を探したが、彼が取り巻きと共にユカリといなくなったのかどうか、紫には分らなかった。
真っ赤に頬を腫らしたままでは何が起こるか判らない。
何せリコール後、紫には父親のような人間が二人も出来てしまったのだ。
片や眼力で人を殺せそうな風紀委員会委員長様である橡、片や生徒会会長様楝の親衛隊隊長様であり将来楝の右腕となるインテリイケメン──とは、親衛隊隊員の意見である──園村榴である。
彼らの父性の何をどう刺激したのか紫には計りかねたがどうやら二人は紫の言動に父性を刺激された様子で、リコール後はとにかく紫は二人の娘か息子かと聞きたくなるようなの言動をしていた。
同じ歳の相手に年下のように扱われるのはまあ相手が相手なだけに紫も「やっぱり年上だと思う」なんて心底思うから良かったが、“子供”となると大層複雑で素直にそれを表情に出すから楝の笑いを誘っている。
余談だが、娘か息子、と言ったように“娘”の文字が出るのは、榴が「娘を心配する父親の心境がよく解った。父親と和解する切っ掛けになった」等と報告したからだ。その時の紫の顔はさすがに楝も笑えなかったようである。
さて、それはさておいて。
紫は頬に手を当ててふらふらと保健室へ向かう。
ぎゅっと唇を噛んで歩いているが、気を抜いたら目に涙がたまってこぼれそうだ。
(復讐なんかしないよ。文句の一つは言ってみたかったけど、復讐なんて、しないよ)
復讐なんて気持ちでリコールに賛同なんて紫は考えられない。あのリコールは楝の複雑な気持ちを汲んだ、そして彼が自分の気持ちにけじめをつけたリコールなのだ。それを復讐心で賛否を決めるなんて、楝の今までの頑張りを無にするようで紫は出来ない。
対して萌葱は「紫を泣かせたくせに謝罪もねえ。反対する理由はないな」だし、それは個人の意見だから紫が萌葱のその理由の良し悪しを決めたりしないけれど、自分はそんなふうに決めたくはないのに。
(ぼくは、そんな人間だって、思われてるのかなあ……)
確かに、自分と冬夜の事、そしてユカリの事を思えば復讐心からと思われるかもしれないという事を、紫は解らないわけではない。しかし、自分の本心をあそこまで真っ向から否定されてしまうなんて、紫は少し悲しかった。
痛みもあるけれど、その思いが泣きたい気持ちの背中を押すのだ。
保健室に入れば、頬を赤くした紫に保健医がギョッとして手当てを始める。
頬に当てておくようにと言ってよく冷えたタオルに保冷剤を挟んだものを渡され、紫はベッドに腰掛けてそれを頬に当てた。
「さて、姫路くん。どうしても湿布を貼ってもらうから、何かあったと知られてしまうだろう。だから誰より先に聞かせてほしい。それは君が会長補佐になってしまったから起きた事かな?」
「いいえ、ちがいます。ちょっとした、意見の相違というか……なんだろう」
違うと保健医を見て言った紫の視線はゆらゆらと落ちて床を見つめている。
「じゃあただの喧嘩かな?でもそれは来原くんの専売特許でしょう?」
「……萌葱くんってどれだけ凶暴な人だと思われてるんですか」
優しいんだけどなと床に溢すように呟いて、紫は泣きそうな気持ちを息にして体から出す。
「ぼく、リコールに反対しなかったんです。それを、冬夜への恨みだろうって言われて。ぼく、そんなこと思ったこともなかったのにな」
「彼の親衛隊にやられたのか?」
「違います。冬夜の親衛隊はリコール前に崩壊気味で。今も隊員の人や、やめた人から、リコールの結果僕に何か起きそうだって判ったら連絡をするって言ってもらいました」
泣きそうな顔で、いや泣きながら、こんな事が起きる前は幸せだったと言いにきた彼らに紫を制裁する力が残っていない事は明らかだった。
「じゃあ誰が」
紫は首を横に振った。
名前を言うのは簡単だけれど、言ったところでユカリに変化が訪れるとは思えない。反省するとか、まわりを見るとか、そう言う事が出来るようになるなんて紫には想像出来なかった。
決して言わないと顔に書いてある紫に無理に聞く事をやめた保健医は、紫からタオルを取り上げて頬に湿布を貼る。
大袈裟だと思っているのだろう、不服そうな紫に
「湿布は三日分出すから。ちゃんと変えてするように。そのあとはこっちの温湿布に切り替えるように」
「こんなに……」
「嫌がったり、面倒くさいと感じて適当にやらないように。もし、君が適当にやったりしたら、君の彼氏と保護者によく見ておく様にと伝えて監視してもらうからね」
「えッ!!!?」
「嫌ならやるように」
「はい」
袋に入った湿布を渋々握りしめた紫は深い溜息と感謝を残して保健室から出て行った。
それをしっかり見送り、耳を澄ませ足音が遠かったのを確認した保険医は内線を押して相手が出たのを確認して要件を伝える。
電話の向こうでガタンガタンと何かが倒れる音がしたが、彼はフォローする事なく電話を切った。
紫のお父さんはやはり怒ったようだ。
大々的に講堂でリコールをするような事もなく淡々と、生徒会室で各委員会の委員長や教職員の前で開票集計し行われたそれは、終わってから放送にて生徒たちに伝えられたが、彼らも騒ぐ事もなく粛々と事態を受け止めた格好である。
本来ならば生徒会室においてリコールされる役員にそれを伝えるはずなのだが、彼らが現れる事はなく、教職員の手によって伝えられる事となった。
リコールされた役員たちはこのまま学園を去ると誰もが思ったが、各家が彼ら留学も転校も認めずにいるため彼らは今も学園にいる。
全員が跡取りレースから脱落した、若しくはしかかっている様だけれど、自分でしでかした事の後始末──────つまりここ暫くやった余りにも馬鹿げた行動により生まれた現状から逃げ出すのなら、留学しようが転校しようが同じ事を繰り返すだろうと言う事のようで、逃げ出すなら勘当、卒業まで過ごした上で成長が認められればそれなりに扱おうという“親心”であるそうだ。
ただこのそれなりが彼らの幸せにつながるかは、怪しいけれど。
「冬夜のリコール賛成したんだってね!!そんなことして復讐のつもり?!信じられない!最低!!!」
廊下に響く大声に足を止めたのは紫だ。
紫が振り返るといつのまにかマリモを捨て、キャラメル色の髪の毛と同じような色の大きな目を露わに過ごしているユカリがいた。
紫は凛と背筋を伸ばしてユカリと向かい合う。
今にも殴りかかってきそうなユカリは素直に怖いと言えるけれど紫はそのユカリよりも、ユカリの向こうで睨むような目つきで自分を見ている冬夜に視線を合わせた。
「したよ。賛成した」
冬夜の目つきがなお鋭くなり、ユカリは「最低!なんてやつ!!」と耳を劈くような声を上げた。
「でもね、君は勘違いしてる。僕は復讐なんかで賛成しない。君は知らないだろうけどね、役員は打診された時に断る事も出来るし、引き継ぎをするなどの条件をしっかり踏まえれば途中で交代も出来る。なのにそれらをしようともせず、特権だけを使うなんて人たちにこの学園を守る役員なんて出来ない。だから賛成したんだ」
ユカリは顔を赤くして紫を睨みつけた。
「嘘でも情けでも冬夜と付き合ってたら賛成しなかったくせに!?嘘言うな!」
「僕は、付き合ってても賛成をしたよ」
「嘘だ!復讐したかっただけのくせに!自分が勝手にまとわりついて、勝手に付き合った気でいて、それでやめてくれって捨てられたくせに」
「その辺りは別として。僕は、賛成した。だって自分が好きで付き合ってる人が間違ってるなら、違うよって道を正したい。正しい道に戻る手伝いをしたい。うざがられても、怒られても、それが愛だって思うから。今だからそう思う、って事かもしれないけどでもね、だから賛成するよ。好きな人が間違っていたら、正すのだって愛だって僕は思う」
淡々と話す紫にユカリは、違うだの卑怯だのという単語を大声で紫にぶつけるが紫の姿勢は変わらない。
「ただ、付き合ってたら、リコールなんかになる前に話し合う。話して話して、理解してもらおうとは思うよ」
「うるさい!嘘つき!卑怯者!!!!」
頭に槍か何かが直撃するような大きく鋭い声に面食らった紫は、一瞬のちに自分の左頬が熱を持ち背中が廊下に叩きつけられた事を理解した。
茫然と頬を抑えた紫には、「お前が悪いんだ!」と怒鳴り紫に背を向け足早にどこかへ向かうユカリと彼を宥め同じ方向へ歩き出す取り巻きが見える。
冬夜の姿を探したが、彼が取り巻きと共にユカリといなくなったのかどうか、紫には分らなかった。
真っ赤に頬を腫らしたままでは何が起こるか判らない。
何せリコール後、紫には父親のような人間が二人も出来てしまったのだ。
片や眼力で人を殺せそうな風紀委員会委員長様である橡、片や生徒会会長様楝の親衛隊隊長様であり将来楝の右腕となるインテリイケメン──とは、親衛隊隊員の意見である──園村榴である。
彼らの父性の何をどう刺激したのか紫には計りかねたがどうやら二人は紫の言動に父性を刺激された様子で、リコール後はとにかく紫は二人の娘か息子かと聞きたくなるようなの言動をしていた。
同じ歳の相手に年下のように扱われるのはまあ相手が相手なだけに紫も「やっぱり年上だと思う」なんて心底思うから良かったが、“子供”となると大層複雑で素直にそれを表情に出すから楝の笑いを誘っている。
余談だが、娘か息子、と言ったように“娘”の文字が出るのは、榴が「娘を心配する父親の心境がよく解った。父親と和解する切っ掛けになった」等と報告したからだ。その時の紫の顔はさすがに楝も笑えなかったようである。
さて、それはさておいて。
紫は頬に手を当ててふらふらと保健室へ向かう。
ぎゅっと唇を噛んで歩いているが、気を抜いたら目に涙がたまってこぼれそうだ。
(復讐なんかしないよ。文句の一つは言ってみたかったけど、復讐なんて、しないよ)
復讐なんて気持ちでリコールに賛同なんて紫は考えられない。あのリコールは楝の複雑な気持ちを汲んだ、そして彼が自分の気持ちにけじめをつけたリコールなのだ。それを復讐心で賛否を決めるなんて、楝の今までの頑張りを無にするようで紫は出来ない。
対して萌葱は「紫を泣かせたくせに謝罪もねえ。反対する理由はないな」だし、それは個人の意見だから紫が萌葱のその理由の良し悪しを決めたりしないけれど、自分はそんなふうに決めたくはないのに。
(ぼくは、そんな人間だって、思われてるのかなあ……)
確かに、自分と冬夜の事、そしてユカリの事を思えば復讐心からと思われるかもしれないという事を、紫は解らないわけではない。しかし、自分の本心をあそこまで真っ向から否定されてしまうなんて、紫は少し悲しかった。
痛みもあるけれど、その思いが泣きたい気持ちの背中を押すのだ。
保健室に入れば、頬を赤くした紫に保健医がギョッとして手当てを始める。
頬に当てておくようにと言ってよく冷えたタオルに保冷剤を挟んだものを渡され、紫はベッドに腰掛けてそれを頬に当てた。
「さて、姫路くん。どうしても湿布を貼ってもらうから、何かあったと知られてしまうだろう。だから誰より先に聞かせてほしい。それは君が会長補佐になってしまったから起きた事かな?」
「いいえ、ちがいます。ちょっとした、意見の相違というか……なんだろう」
違うと保健医を見て言った紫の視線はゆらゆらと落ちて床を見つめている。
「じゃあただの喧嘩かな?でもそれは来原くんの専売特許でしょう?」
「……萌葱くんってどれだけ凶暴な人だと思われてるんですか」
優しいんだけどなと床に溢すように呟いて、紫は泣きそうな気持ちを息にして体から出す。
「ぼく、リコールに反対しなかったんです。それを、冬夜への恨みだろうって言われて。ぼく、そんなこと思ったこともなかったのにな」
「彼の親衛隊にやられたのか?」
「違います。冬夜の親衛隊はリコール前に崩壊気味で。今も隊員の人や、やめた人から、リコールの結果僕に何か起きそうだって判ったら連絡をするって言ってもらいました」
泣きそうな顔で、いや泣きながら、こんな事が起きる前は幸せだったと言いにきた彼らに紫を制裁する力が残っていない事は明らかだった。
「じゃあ誰が」
紫は首を横に振った。
名前を言うのは簡単だけれど、言ったところでユカリに変化が訪れるとは思えない。反省するとか、まわりを見るとか、そう言う事が出来るようになるなんて紫には想像出来なかった。
決して言わないと顔に書いてある紫に無理に聞く事をやめた保健医は、紫からタオルを取り上げて頬に湿布を貼る。
大袈裟だと思っているのだろう、不服そうな紫に
「湿布は三日分出すから。ちゃんと変えてするように。そのあとはこっちの温湿布に切り替えるように」
「こんなに……」
「嫌がったり、面倒くさいと感じて適当にやらないように。もし、君が適当にやったりしたら、君の彼氏と保護者によく見ておく様にと伝えて監視してもらうからね」
「えッ!!!?」
「嫌ならやるように」
「はい」
袋に入った湿布を渋々握りしめた紫は深い溜息と感謝を残して保健室から出て行った。
それをしっかり見送り、耳を澄ませ足音が遠かったのを確認した保険医は内線を押して相手が出たのを確認して要件を伝える。
電話の向こうでガタンガタンと何かが倒れる音がしたが、彼はフォローする事なく電話を切った。
紫のお父さんはやはり怒ったようだ。
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