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子供が読むには少し難しい心理的な事が書いてある、でも子供向けのように絵がたくさん添えられているその本は、昔から同じ絵、同じ文章で、変わる事なく発行され続けられている絵本である。
プロムスから受け取った本をじっくり読んだコチカは、大きく位置を一つ吐いてパタリと本を閉じた。
「違う、けど、同じ」
そっと、古いけれど大切にされている本の表紙を撫でる。
タイトルは『ポレイアーの来訪』だ。
「そもそも、タイトルも微妙に違うよ」
ぽつりと、風の音にも負ける小さなコチカの声だけれど、耳のいいネコ科ならしっかりと耳に入り、プロムスが首を傾げた。
「ぼくの世界では『ポレイアーの帰還』なんだよ」
「話の内容はどうですか?」
「なんか、やっぱりなんか少し違う」
コチカの掌が乗るその本は、先のティオとライカの件で二人が頭に浮かべプロムスが案内した先にあった本である。
コチカはその本を膝から近くの棚に移動させ、クッションの上で小さくなった。
「ぼくの、小さい頃から読んでいた『ポレイアーの帰還』は、ポレイアーっていう賢者が『この世界には平行世界があるはずだ』って考えて、それを見つける事を夢見て故郷を飛び出して、並行世界を見つけた上でそこから帰ってきて、向こうでの旅をしていた時のコトを思い出して綴っているっていう感じの本、かな。本にはポレイアーが平行世界があった事、そことここの違い、出会った人、初めて恋に落ちて付き合った人との幸せな日々を思い出してるって本で、空想好きの子供なら一度は読んでる」
余談であるが、コチカの村の子供はこの絵本で「こういうのが恋なの?」と思うとも言われている。
「まあ。それは随分と違いますね」
「うん。これは平行世界があったって驚いたポレイアーの事を、なんか違う視点で書いてるかんじがする。ぼくの世界の話はポレイアー視点っていうのかな?なんか主人公の体験談みたいなかんじだったけど、この本はいつも一緒にいた人が旅してるポレイアーを見てそれを書いてるかんじがするよね!」
うまいこと言えたぞ、と満足そうに言って顔を上げたコチカだけれど、その顔はいつもよりは元気がない。
「今まで、ぼくのいた世界とこの世界で違うものも同じものも見たけど、こんなに同じなのに違うものは、初めて見た」
「私も、初めて聞きました」
今度はプロムスが本を手にする。
そして少し微笑んで
「コチカ様はこの本のお好きなところはありますか?私は最後のこの一行が好きなんです。『ポレイアーは世界を知り、愛を知り、そして約束の光を残した。愛のために』比較的子供向けの、しかも空想好きな子供向けの本なのに、最後は随分と恋愛向けと言うのか、大人のような言葉でしたから、頭に残ったというのもあるのですけれど」
「ぼくの世界では『ポレイアーは世界を知り、愛を知り、そして約束の光を作った。君のために』って終わってたよ?近所のお姉さんもそこが大好きでよく『私、こんな事を言ってくれる人と付き合いたいの』って言ってたから、ぼくもすっかり覚えちゃったんだ」
顔を見合わせて笑う二人。プロムスはコチカの顔が少し和らいでいてホッとする。
この国はネコ科が集まり国となった。建国以来獅子族が王となり、国を治めている。
同じように各種族はそれぞれに見合った場所で、それぞれの国を作っていた。
国同士敵対している場合もあれば、同盟であったり、深く繋がりのある場合も、共存関係にある時もある。
そしてどうしても適材適所があるから、各国──国交状況もあるけれど──多種族が暮らしている。
だからこの国にもうさぎ族や鳥族なども暮らしているし、また逆に彼らの国に獅子族や猫族が暮らしていたりもした。
それすらコチカのいた世界と同じなのに
「そうか。あの本にそんな相違があったとは」
プロムスから報告を受けたコルテージュにより、レーベは事の次第を聞いた。
「コチカの話とこちらの本。それぞれを読んだコチカは『この本は“ポレイアーの来訪”が前編、“ポレイアーの帰還”が後編。そんな風に読める気がする』との事です」
「ほかの本はどうであった?」
「ええ、コチカもそれは気になったようで知っている範囲の本を探したそうです。全く同じものもあれば、結末が少し違うもの、出てくるものがそれぞれの世界にあるものに置き換えてある程度の差異、さまざまだったそうですが、ポレイアーのようなものは一つもなかったそうです」
難しそうな顔でコルテージュが持ってきた『ポレイアーの来訪』を執務机に置いたレーベは、暫くその表紙をじっと見ていたがゆるりと視線を挙げる。
まるでそれを知っていたかのようにコルテージュと視線が絡み、二人は極自然に頷き合う。
「この本をあまりに当たり前のように読んでいたが、コルテージュ、お前はこれを書いた作者を知っているか?」
「いいえ。実はコチカの報告を受けて私も同じ事を思っておりました。思えばこれは、作者不明である事が当然のような本、そのように思っておりました」
「コルテージュ。これは、実話ではなかろうか」
「すぐに作者を探させます」
「頼んだ」
足早に出て行くコルテージュを見送り、レーベは椅子に深く座る。
作者が見つかる事もなく、極夜が終わった頃。
レーベの机の上には未だ『ポレイアーの来訪』が置いてあった。
この本にはレーベの心を叩く文面がある。
ポレイアーが愛した人と別れなければならなくなった時のために、自分のいた場所との道を作ろうとするシーンだ。
ポレイアーはその頭脳の使い、自分がこの世界へ渡った方法よりも簡単に、しかし条件をつけて世界を行き来する道を繋げる方法を考えるシーン。
様々な事を考えるもどの方法も世界を繋げる鍵にするには難しく、しかしまた鍵を逆に簡単にすれば悪用されるとポレイアーは思った為に、なかなか決まらない。
そんな風に寝食を忘れて道を作ろうとするポレイアーに恋人は言うのだ。
『私は仮に二度と会えなくなったとしても、あなたを愛した気持ちは決して忘れない。体を壊したあなたとさよならするより、二人で楽しく過ごす時間がほしい』
そしてポレイアーは考えた。
──────愛だ。お互いを強く思う、愛にしよう。互いに強く思いあった時、道が繋がるように。会いたいと強く願ったその時、会えるように。
と。
「この本は、子供向けの空想小説とはいえ、妙に大人の──────……まさかな」
レーベは自分の手を見つめた。
そう、もしも、もしもだ。
これが実話で、道が出来上がっていたとして、お互いを強く思う事が鍵となるなら。
(俺は、何とコチカに言った?あの時、あの扉の伝説を、何と言った!?)
堪らずレーベは
「誰か!誰かおらぬか!コルテージュを呼べ!今すぐにコルテージュを呼んでこい!」
椅子を倒す勢いで立ち上がり、レーベは執務室の外に声を張り上げた。
あまりの切羽詰まったレーベの声に押され、慌ててコルテージュを呼んできた侍従の必死さにより、コルテージュはこれ以上ない速さで執務室に入ってきた。
息が上がっているが顔は涼しいまま、姿勢も良く、コルテージュらしいとレーベはこんな気持ちなのに笑いそうになる。
「陛下、一体何が?」
「今更コルテージュの忠誠心を疑う気はさらさらないが。コルテージュ、お前は心の底から本心で、私に忠誠を誓っているな?」
「このコルテージュ、陛下のためであるのなら誰であれ、それが私の身内であってもそのものの命を散らす覚悟でおります」
「ならば、ついて参れ」
「はい?」
レーベがコルテージュを通り過ぎ、執務室から出て行く。
コルテージュは慌ててそれに従い付いて行くが、心の内では疑問符がポンポンと出てきている。
顔には一切出ていないから解らないが、コルテージュは今レーベの全く理解出来ない行動に首を捻るばかりだ。
「陛下、一体何をお考えです?」
「歩きながら話そう」
「ええ」
レーベも少し冷静になったのか、漸く歩く速度がゆったりとなった。
「コルテージュも“あの本”は子供の頃、なんども読んだだろう?」
「ええ。何度も読んでしまいました」
「あの本にポレイアーが道を作ろうと必死になるシーンがある。その時にポレイアーはその道が繋がる鍵を何にしたか、覚えているか?」
「はい、勿論。あれは、互いを強く思う気持ち、でしたね」
「つまりな、私は思う。あれが鍵なのではないか、と」
レーベの足が止まる。コルテージュはレーベが開けようとしている扉の先にある物を思い出し、息を飲んだ。
「陛下!なりません!試すのであれば私が。私が」
「いや。これは私の役目だ。コルテージュ、もし万が一私が消えたら、1分おきにノブを回せ」
瞬発力を生かし、コルテージュを置き去りにレーベは一瞬で白の間の中央に佇む白い扉の前に立ち、そのノブを掴む。
これ以上ない力を込めてノブを回そうとしたが、そのノブが回る事はなかった。
レーベの耳は珍しくその銀色の髪に隠れるように垂れ、立派な尾もすっかり床とすりついている。
「私の考えはきっと、いや、正しいだろう」
「陛下……」
「つまり、コチカが帰る事が出来る可能性は、限りなく低い。そういう事……、なんだろう」
レーベもコルテージュも覚えている。
コチカの村にある黒い扉は、近寄ってはならない扉だと誰もが口を揃えている事を。
そして、その向こうに行けば二度と帰ってこれないのだと。
「俺が、子供の時からのあんな思いで、あんな風にあんな時に、好奇心一つでノブを──────こんな、こんな事にはっ!」
レーベの王者たる、けれどもまるで泣いているような咆哮が、白の間に響いた。
プロムスから受け取った本をじっくり読んだコチカは、大きく位置を一つ吐いてパタリと本を閉じた。
「違う、けど、同じ」
そっと、古いけれど大切にされている本の表紙を撫でる。
タイトルは『ポレイアーの来訪』だ。
「そもそも、タイトルも微妙に違うよ」
ぽつりと、風の音にも負ける小さなコチカの声だけれど、耳のいいネコ科ならしっかりと耳に入り、プロムスが首を傾げた。
「ぼくの世界では『ポレイアーの帰還』なんだよ」
「話の内容はどうですか?」
「なんか、やっぱりなんか少し違う」
コチカの掌が乗るその本は、先のティオとライカの件で二人が頭に浮かべプロムスが案内した先にあった本である。
コチカはその本を膝から近くの棚に移動させ、クッションの上で小さくなった。
「ぼくの、小さい頃から読んでいた『ポレイアーの帰還』は、ポレイアーっていう賢者が『この世界には平行世界があるはずだ』って考えて、それを見つける事を夢見て故郷を飛び出して、並行世界を見つけた上でそこから帰ってきて、向こうでの旅をしていた時のコトを思い出して綴っているっていう感じの本、かな。本にはポレイアーが平行世界があった事、そことここの違い、出会った人、初めて恋に落ちて付き合った人との幸せな日々を思い出してるって本で、空想好きの子供なら一度は読んでる」
余談であるが、コチカの村の子供はこの絵本で「こういうのが恋なの?」と思うとも言われている。
「まあ。それは随分と違いますね」
「うん。これは平行世界があったって驚いたポレイアーの事を、なんか違う視点で書いてるかんじがする。ぼくの世界の話はポレイアー視点っていうのかな?なんか主人公の体験談みたいなかんじだったけど、この本はいつも一緒にいた人が旅してるポレイアーを見てそれを書いてるかんじがするよね!」
うまいこと言えたぞ、と満足そうに言って顔を上げたコチカだけれど、その顔はいつもよりは元気がない。
「今まで、ぼくのいた世界とこの世界で違うものも同じものも見たけど、こんなに同じなのに違うものは、初めて見た」
「私も、初めて聞きました」
今度はプロムスが本を手にする。
そして少し微笑んで
「コチカ様はこの本のお好きなところはありますか?私は最後のこの一行が好きなんです。『ポレイアーは世界を知り、愛を知り、そして約束の光を残した。愛のために』比較的子供向けの、しかも空想好きな子供向けの本なのに、最後は随分と恋愛向けと言うのか、大人のような言葉でしたから、頭に残ったというのもあるのですけれど」
「ぼくの世界では『ポレイアーは世界を知り、愛を知り、そして約束の光を作った。君のために』って終わってたよ?近所のお姉さんもそこが大好きでよく『私、こんな事を言ってくれる人と付き合いたいの』って言ってたから、ぼくもすっかり覚えちゃったんだ」
顔を見合わせて笑う二人。プロムスはコチカの顔が少し和らいでいてホッとする。
この国はネコ科が集まり国となった。建国以来獅子族が王となり、国を治めている。
同じように各種族はそれぞれに見合った場所で、それぞれの国を作っていた。
国同士敵対している場合もあれば、同盟であったり、深く繋がりのある場合も、共存関係にある時もある。
そしてどうしても適材適所があるから、各国──国交状況もあるけれど──多種族が暮らしている。
だからこの国にもうさぎ族や鳥族なども暮らしているし、また逆に彼らの国に獅子族や猫族が暮らしていたりもした。
それすらコチカのいた世界と同じなのに
「そうか。あの本にそんな相違があったとは」
プロムスから報告を受けたコルテージュにより、レーベは事の次第を聞いた。
「コチカの話とこちらの本。それぞれを読んだコチカは『この本は“ポレイアーの来訪”が前編、“ポレイアーの帰還”が後編。そんな風に読める気がする』との事です」
「ほかの本はどうであった?」
「ええ、コチカもそれは気になったようで知っている範囲の本を探したそうです。全く同じものもあれば、結末が少し違うもの、出てくるものがそれぞれの世界にあるものに置き換えてある程度の差異、さまざまだったそうですが、ポレイアーのようなものは一つもなかったそうです」
難しそうな顔でコルテージュが持ってきた『ポレイアーの来訪』を執務机に置いたレーベは、暫くその表紙をじっと見ていたがゆるりと視線を挙げる。
まるでそれを知っていたかのようにコルテージュと視線が絡み、二人は極自然に頷き合う。
「この本をあまりに当たり前のように読んでいたが、コルテージュ、お前はこれを書いた作者を知っているか?」
「いいえ。実はコチカの報告を受けて私も同じ事を思っておりました。思えばこれは、作者不明である事が当然のような本、そのように思っておりました」
「コルテージュ。これは、実話ではなかろうか」
「すぐに作者を探させます」
「頼んだ」
足早に出て行くコルテージュを見送り、レーベは椅子に深く座る。
作者が見つかる事もなく、極夜が終わった頃。
レーベの机の上には未だ『ポレイアーの来訪』が置いてあった。
この本にはレーベの心を叩く文面がある。
ポレイアーが愛した人と別れなければならなくなった時のために、自分のいた場所との道を作ろうとするシーンだ。
ポレイアーはその頭脳の使い、自分がこの世界へ渡った方法よりも簡単に、しかし条件をつけて世界を行き来する道を繋げる方法を考えるシーン。
様々な事を考えるもどの方法も世界を繋げる鍵にするには難しく、しかしまた鍵を逆に簡単にすれば悪用されるとポレイアーは思った為に、なかなか決まらない。
そんな風に寝食を忘れて道を作ろうとするポレイアーに恋人は言うのだ。
『私は仮に二度と会えなくなったとしても、あなたを愛した気持ちは決して忘れない。体を壊したあなたとさよならするより、二人で楽しく過ごす時間がほしい』
そしてポレイアーは考えた。
──────愛だ。お互いを強く思う、愛にしよう。互いに強く思いあった時、道が繋がるように。会いたいと強く願ったその時、会えるように。
と。
「この本は、子供向けの空想小説とはいえ、妙に大人の──────……まさかな」
レーベは自分の手を見つめた。
そう、もしも、もしもだ。
これが実話で、道が出来上がっていたとして、お互いを強く思う事が鍵となるなら。
(俺は、何とコチカに言った?あの時、あの扉の伝説を、何と言った!?)
堪らずレーベは
「誰か!誰かおらぬか!コルテージュを呼べ!今すぐにコルテージュを呼んでこい!」
椅子を倒す勢いで立ち上がり、レーベは執務室の外に声を張り上げた。
あまりの切羽詰まったレーベの声に押され、慌ててコルテージュを呼んできた侍従の必死さにより、コルテージュはこれ以上ない速さで執務室に入ってきた。
息が上がっているが顔は涼しいまま、姿勢も良く、コルテージュらしいとレーベはこんな気持ちなのに笑いそうになる。
「陛下、一体何が?」
「今更コルテージュの忠誠心を疑う気はさらさらないが。コルテージュ、お前は心の底から本心で、私に忠誠を誓っているな?」
「このコルテージュ、陛下のためであるのなら誰であれ、それが私の身内であってもそのものの命を散らす覚悟でおります」
「ならば、ついて参れ」
「はい?」
レーベがコルテージュを通り過ぎ、執務室から出て行く。
コルテージュは慌ててそれに従い付いて行くが、心の内では疑問符がポンポンと出てきている。
顔には一切出ていないから解らないが、コルテージュは今レーベの全く理解出来ない行動に首を捻るばかりだ。
「陛下、一体何をお考えです?」
「歩きながら話そう」
「ええ」
レーベも少し冷静になったのか、漸く歩く速度がゆったりとなった。
「コルテージュも“あの本”は子供の頃、なんども読んだだろう?」
「ええ。何度も読んでしまいました」
「あの本にポレイアーが道を作ろうと必死になるシーンがある。その時にポレイアーはその道が繋がる鍵を何にしたか、覚えているか?」
「はい、勿論。あれは、互いを強く思う気持ち、でしたね」
「つまりな、私は思う。あれが鍵なのではないか、と」
レーベの足が止まる。コルテージュはレーベが開けようとしている扉の先にある物を思い出し、息を飲んだ。
「陛下!なりません!試すのであれば私が。私が」
「いや。これは私の役目だ。コルテージュ、もし万が一私が消えたら、1分おきにノブを回せ」
瞬発力を生かし、コルテージュを置き去りにレーベは一瞬で白の間の中央に佇む白い扉の前に立ち、そのノブを掴む。
これ以上ない力を込めてノブを回そうとしたが、そのノブが回る事はなかった。
レーベの耳は珍しくその銀色の髪に隠れるように垂れ、立派な尾もすっかり床とすりついている。
「私の考えはきっと、いや、正しいだろう」
「陛下……」
「つまり、コチカが帰る事が出来る可能性は、限りなく低い。そういう事……、なんだろう」
レーベもコルテージュも覚えている。
コチカの村にある黒い扉は、近寄ってはならない扉だと誰もが口を揃えている事を。
そして、その向こうに行けば二度と帰ってこれないのだと。
「俺が、子供の時からのあんな思いで、あんな風にあんな時に、好奇心一つでノブを──────こんな、こんな事にはっ!」
レーベの王者たる、けれどもまるで泣いているような咆哮が、白の間に響いた。
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